今週新たに登録されたマツダの特許は6件と少なめ。
その中から気になった内容を取り上げます。
まずは「車両の側部車体構造」という内容。
https://ipforce.jp/patent-jp-B9-6669089
車両のセンターピラー部分の図が掲載。
特許の目的は・・・
近年、ベース車両から派生した車両の車体骨格をできるだけ共通化したいというニーズがあるが、ベース車両で使用するサイドシルレインフォースメントをベース車両よりもホイールベースが長い他の車両で使用するには、サイドシルレインフォースメントを構成する基礎部材に延長部材を連結してサイドシルレインフォースメントを延長することが考えられる。
この場合、基礎部材の一部と延長部材の一部を重ね合わせ、重ね合わせた重合部分を溶接すれば、基礎部材に延長部材をしっかりと固定することができる。
仮に、車両の側部に他の車両等が衝突(側面衝突)すると、センターピラー等を介してサイドシルレインフォースメントに大きな荷重が加わる。
この場合、基礎部材と延長部材が重なる重合部分は他の部分に比べて板厚が大きく、当該他の部分との間で強度差が存在することから重合部分と他の部分との境界部分に応力が集中するおそれがある。
これに対して、例えば基礎部材のうち重合部分以外の部分の厚みを大きくすれば重合部分と他の部分との間で強度差は生じずそれらの境界部分で応力が集中するのを防ぐことができる。
ただし、その場合は基礎部材の重合部分以外の部分の厚みを大きくしているため、サイドシルレインフォースメントの重量が増加し、車両の重量が増加するという新たな問題が生じる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、重量増加を抑えつつ上記基礎部材に上記延長部材が連結された車両の側部車体構造を提供することを目的とする。
次は「車両用制御装置」という内容。
https://ipforce.jp/patent-jp-B9-6663573
こちらはブレーキバイワイヤシステムを備えた車両に関する内容。
特許の目的は・・・
キャパシタは、リチウムイオン電池等の二次電池に比べて、その物性上、応答性、温度影響、経年劣化の面で優れた特性を有している。
しかし、キャパシタは、電荷の蓄積が電極材料の表面に限られるため、その質量当りの蓄電容量が二次電池に比べて劣っている。
そこで、蓄電容量の増加を狙いとして、キャパシタの大型化や、キャパシタの電極材料内部に蓄電させることも考えられる。
しかし、キャパシタの大型化は、車体重量の増加や配置スペースの確保が懸念され、また、電極材料内部の蓄電は、コストアップが懸念されることから、具体化は容易ではない。本発明の目的は、限られた容量のキャパシタを車両用バックアップ電源に適用可能な車両用制御装置等を提供すること。
すでに公表されてますが、MAZDA3・CX-30のSKYACTIV-X搭載車のみブレーキバイワイヤシステムが搭載されています。
今回の特許内容はこれに関する内容だと思われますね。
今週登録された特許の中で気になったのは以上になります。
明日の出願公開でどのような内容が出てくるのか楽しみです♪