つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

今週新たに公開されたマツダが出願中の特許(2022.6.4)

(画像 ipforce.jp)

今週新たに公開されたマツダが出願中の特許は10件。

その中から気になった内容を取り上げます。

 

知財ポータルサイト

https://ipforce.jp/

 

まずは「パワートレイン制御方法及び制御システム」という題名の内容。

特開2022-83220 | 知財ポータル「IP Force」

(画像 ipforce.jp)

〇資料に記載されている特許の目的。

一度に変化する車両加速度の量を所定値以下にすれば、走行モード移行中の車両加速度の変化量の絶対値が大きくなったとしても、ドライバは違和感を覚えないということを見出した。つまり、内燃機関始動完了後の内燃機関出力トルクを、段階的に上昇させ、一度に変化する加速度量を小さくし、ドライバに車両加速度変化を感じさせない範囲に収めることで、ドライバに違和感のある加速度を感じさせないようにできることを想到した。

CX-60等のラージ商品群で採用されている「エンジンとトランスミッションの間にモーターが組み込まれた構造のハイブリッド車」に関する内容ですが、トランスミッションが「6速AT」なのが注目ポイント(ラージ商品群は8速AT)

今回の資料に駆動方式は記載されてないので不明ですが、もしかすると5月中旬に出願公開されていた「スポーツモデルを意識したFRベースのハイブリッド車」と関係があるかもしれませんね。

この特許では6速MTをベースにドグクラッチを採用した自動変速機の採用が視野に入っているので・・・。

 

もう一つは「車両の側部車体構造」という題名の内容。

特開2022-83154 | 知財ポータル「IP Force」

(画像 ipforce.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

SUV等の車両において大型/大径のタイヤを装着した場合に、車両全体のデザインを考慮して、ホイールハウス周辺に設ける加飾部材(樹脂モール等)の幅寸法を大きくとることがある。ところが、ホイールハウスにドアが隣接している場合(いわゆる4ドアの場合はリアドア)、ホイールハウスの外縁に沿って車体に幅広の加飾部材を取り付けると、ドアの開口面積が小さくなってしまう。そこで、ドアの開口面積を確保するためには、そのような加飾部材の一部をドアに取付ける必要がある。

また、リアタイヤ用のディフレクタは、リアタイヤの車両前方側に設ける必要があるので、ドア(リアドア)の下方に設けることになり、大型のリアタイヤを装着した場合には、その整流性能を発揮させるために、ディフレクタも大型にする必要がある。

しかしながら、このような場合、ドアの加飾部材にディフレクタを取り付けると、ドアの開閉時に、ディフレクタが路面の縁石などに接触してしまう可能性がある。一方、ディフレクタをサイドシル下面に固定する手法もあるが、この場合、ディフレクタを大型化しようとすると、支持剛性を十分に確保することができず、小型のディフレクタを設けることしかできない、という問題があった。

そこで、本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、車両のデザイン性を向上させつつドアの開口面積を確保し、かつ、ディフレクタの支持剛性を確保して空力性能を向上させることができる車両の側部車体構造を提供することを目的とする。

こちらはSUVにおけるフェンダーアーチ等の樹脂モールの形状と大型のディフレクターの取り付けを両立する事を目指している内容です。

(一例:赤色で囲った部分がディフレクター)

(画像 MAZDA、ドイツマツダ)

あくまでコンフィギュレーターの画像ではありますが、CX-60のディフレクターは既存モデルより小型化されてるようにも見えます。

最新モデルという事でディフレクターのサイズを小さくしても空力性能を確保出来るようになった可能性もありますが、このあたりはより詳しい情報が待たれますね・・・。

 

今週気になった内容は以上となりますが、来週以降も気になった内容を取り上げていきたいと思います。