先月初めにオープンデッキを備えた車両に関するマツダの特許出願が登録された事をブログで取り上げましたが、これに関連すると思われる別の特許出願も今週登録されています。
今週新たに登録されたのは2020年3月に出願公開されていた「車両の後部車体構造」という題名の特許。
https://ipforce.jp/patent-jp-P_B1-7135621








(2020年3月に取り上げたブログはこちら)
〇資料に記載されている特許の目的
この種のオープンデッキ車両の中には、上方に開口した荷台の剛性を確保するために車体後部の側部に補強部材(ロールケージ)を設けたものが知られている。
しかしながら、ロールケージは、車体後部の両サイドにおいて車両前後方向に直線状に延びる構造であるため、この点で車体後部の捩じれ剛性の向上は期待できない。
一方、単純に補強部材によって車体後部の捩じれ剛性を高めようとした場合には、補強部材が大型化する等して荷台に搭載した搭載物との干渉が懸念されるため、改善の余地がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、車体後部に設けられた荷台に搭載した搭載物と干渉することなく、該車体後部の剛性を高めることができる補強部材を備えた車両の後部車体構造の提供を目的とする。
題名でも触れたようにこちらは「オープンデッキ構造の荷台と観音開き式ドア(フリースタイルドア)を備えた車両」に関する特許です。
リアシートも備わっていますが、説明図を見ると座面がほぼ直角なので実質的にはフロントシートがメインという感じでしょうか・・・。
あと、フロア下にはバッテリー搭載スペースがあるのでEVやハイブリッド車のようです。
オープンデッキ構造の車両に関する特許は先月初めにも登録されていますが、そちらはサイクルキャリアを装備することを視野に入れた内容となっていました。
今回の特許と関連性はかなり強いのが有力ですが、フリースタイルドアが備わっている電動車両という事を考えると、MX-30をベースにした派生モデルを検討していたのかもしれませんね。
かなり攻めた内容の特許なので実際に量産車へ反映される可能性はやや低いかもしれませんが、ここ最近アウトドアやキャンプ人気が高まっているので登場したら意外と人気を集めるかも?(笑)
今後も気になる特許・商標・意匠に関する情報を随時取り上げていきたいと思います。