このブログではマツダのアルミ製スペースフレームに関する特許を取り上げてきましたが、2019年に出願公開されていた内容3件が無事に(?)特許として登録されていました。
これまでブログで取り上げてきたマツダのアルミ製スペースフレームに関する特許出願の一例。
これまでブログで"出願公開"や"出願中の特許"という題名で取り上げてきた内容は「出願公開制度」によって情報公開された登録審査中の特許です。
〇出願公開制度
全ての特許は内容が重複する事を防ぐ意味も込めて「出願した日から1年半を経過した時点で公開される制度」になっています。
これに対して今回取り上げるのは無事に審査をクリアして登録された特許です。
今回無事に登録されたのは「車両の後部車体構造」という題名のアルミ製スペースフレームに関する特許3件。
〇1件目(特許番号:6958375)
〇資料に記載されている特許の目的。
本発明は、所望位置で後部車体に連結されたリヤサスダンパの支持剛性を向上できる車両の後部車体構造を提供することを目的とする。
〇2件目/3件目(特許番号:6958376・6958377)
〇資料に記載されている特許の目的。
(2件目)
本発明は高重量化を避けサスペンション支持剛性を効率的に高めることができる車両の後部車体構造の提供を目的とする。
(3件目)
本発明はサスペンション支持部間を橋渡すクロスメンバに隣接して配置したクロスメンバを、サスペンション支持剛性向上に対して効果的に寄与させることが可能な車両の後部車体構造の提供を目的とする。
今回登録された特許3件はブログ開設直前となる2019年7月に出願公開されていた内容ですが、Twitterでは一部簡単に取り上げていました。
マツダの"あくまで出願公開"「車両の後部車体構造」
— taku2 (@taku2_4885) 2019年7月25日
所望位置でリヤサスダンパの上端を後部車体に連結できるとともに支持剛性を向上できる内容。
・アルミ合金製(押出成形)フレームを使ったスペースフレーム構造
・ダブルウィッシュボーン式リアサスhttps://t.co/OiFYPkqjwO pic.twitter.com/xRDgtEKYvb
マツダの"あくまで出願公開"「車両の後部車体構造」
— taku2 (@taku2_4885) 2019年7月25日
リヤサブフレームによるサスペンション支持剛性を効率的に高めた車両の後部車体構造。
・ハッチバック型車両
・中空閉断面の部材を溶接して構成したスペースフレーム構造
・トーコントロールリンク(No.90)https://t.co/B7B1ux2SEV pic.twitter.com/TjlZHDK5fw
2019年7月頃はちょうどマツダのアルミ製スペースフレームに関する特許出願が公開され始めたタイミングなので内容を見て非常に興奮したのを覚えています(笑)
今回取り上げた3件の後に出願公開された内容も順調なら追って登録されると思いますが、問題は出願中の内容も含めて量産車として実現するのか気になるところ・・・。
今後も関係する特許出願が公開される可能性も考えられるので引き続き情報をチェックしていきたいと思います。