マツダの特許情報で最も注目度が高い「アルミ製スペースフレーム採用のスポーツカー」に関する内容ですが、2021年に出願公開されていた内容が今週1件登録されています。
〇特許情報プラットフォーム
今週新たに登録されていたのは2021年8月に出願公開されていた「車両の後部車体構造」という題名の特許。
https://ipforce.jp/patent-jp-P_B1-7279649
〇資料に記載されている特許の目的
スポーツカーのような車両においては車両の操縦安定性を高めるためにリヤサスペンションの支持剛性を高める必要がある。
本願発明者らは、リヤサスペンション支持部の中でも特にロアアーム支持部に、車両走行時に大荷重が入力されることに着目し、ロアアーム支持部とサイドシル後端とフロアトンネル後端下部との3点をフレーム部材等で繋ぐトラス構造を構成することを検討した。
しかしながら、このトラス構造によって、車両前後方向および車幅方向の支持剛性は確保できるものの車両上下方向の支持剛性を向上するためには、さらなる検討の余地がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、リヤサスペンションの支持剛性を高め、結果として操縦安定性の向上を図ることができる車両の後部車体構造の提供を目的とする。
(2021年8月に出願公開された時に取り上げたブログ記事はこちら)
こちらはアルミ製スペースフレームの中でも車体後部構造にフォーカスした特許で、主にリアサスペンションの支持剛性を高めてより優れた操縦安定性を目指している内容です。
アルミ製スペースフレーム関連の特許ではX字のような形状のバックボーンフレームが特徴ですが、この形状は昨年末から公開され始めているEV専用プラットフォームと思われる特許出願の構造でも採用されています。
以前から度々触れていますが、マツダはSKYACTIVテクノロジーでおなじみとなった"一括企画"でアルミ製スペースフレームを採用した次世代スポーツカーとEV専用アーキテクチャーを開発しているのでは?という考えも頭に浮かびます。
もちろん今はどちらも正式発表されてないので、単なる素人の妄想ですが・・・(笑)
今週末スーパー耐久第2戦が開催された富士スピードウェイではル・マン24時間レースを主催しているACOのピエール・フィヨン会長を招いて行われた会見にマツダの毛籠次期社長も参加。
2026年から水素燃焼エンジン車も参戦可能になる事がサプライズ発表されましたが、毛籠さんもル・マン復帰への思いを話されているので、アルミ製スペースフレームや水素ロータリーを採用した次世代スポーツカー(GT3?)で参戦とかあると嬉しいのですが・・・(笑)