つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

メキシコマツダ社長が「マツダはブラジルやアルゼンチンへの参入も検討中」と明言。

(画像 MAZDA)

トランプ大統領が就任した事を受けて大きな変化が起こりそうな自動車市場ですが、これに対するマツダの新たな話題が出てきています。

 

 

今月20日正式に米国大統領へ就任したトランプ氏は就任前からメキシコ・カナダに対する関税引き上げの意向を明言して自動車業界でも大きな騒動になっていますが、マツダ関連でもメキシコ工場への投資や向こう5~7年の製品計画を再検討すると一部メディアが報道。

マツダは北米市場を特に重要視しているので今後の動向が気になっていましたが、メキシコ工場に関連する新たな話題が出てきています。

 

 

今回取り上げるのはメキシコの情報メディア「Expansión」に掲載された記事。

◎Expansión

Mazda mira hacia el sur del continente para diversificar sus exportaciones.

En un contexto en el que el libre comercio en Norteamérica enfrenta tensiones y con la próxima revisión del Tratado entre México, Estados Unidos y Canadá (T-MEC) en junio, la automotriz japonesa busca reducir su dependencia del mercado norteamericano, que actualmente representa el 90% de sus envíos.

マツダは輸出の多様化を図るため南米大陸に目を向けている。

北米の自由貿易が緊張に直面し今年6月に予定されている米国、メキシコ、カナダの3カ国間で締結された貿易協定(T-MEC)の見直しが予定されている状況で、マツダは現在メキシコで生産された車両の90%が出荷されている北米市場への依存を減らすことを目指している。

La estrategia de Mazda incluye explorar mercados en los que actualmente no tiene presencia, como Brasil y Argentina.

“Para evitar que la producción disminuya, estamos considerando diversificar nuestros mercados de exportación. Actualmente, Mazda no tiene presencia (comercial) en Brasil ni en Argentina”, subrayó Barbeyto.

マツダの戦略にはブラジルやアルゼンチンなど現在進出していない市場への参入検討も含まれている。

「生産台数の減少を防ぐため、輸出市場の多様化を検討している。現在、マツダはブラジルにもアルゼンチンに営業拠点を設けていない」とメキシコマツダのMiguel Barbeyto社長は強調した。

Por ahora, la planta de Salamanca continúa operando con un enfoque mayoritario en Norteamérica, pero la visión de Mazda apunta a un horizonte más amplio.

“Como industria, queremos mantener a México como un hub automotriz global. Esto significa no solo adaptarnos a las condiciones del T-MEC, sino también aprovechar oportunidades en mercados que hasta ahora no hemos explorado”, concluyó Barbeyto.

今のところ、サラマンカ工場は主に北米に重点を置いて操業を続けているが、マツダのビジョンはより広い視野を示している。

「業界として、私たちはメキシコを世界的な自動車の中心地として維持したいと考えています。これはT-MECの条件に適応するだけでなく、これまで調査したことのない市場での機会を活用することも意味します」とBarbeyto社長は締めくくった。

以前も関税引き上げの可能性が出ている状況に対する対応を明言していたメキシコマツダのMiguel Barbeyto社長ですが、今回のインタビュー記事ではメキシコ工場の生産台数を維持するためにブラジルやアルゼンチンへ参入する事も検討中と明言。

メキシコは自動車も含まれる貿易協定を両国と締結しているようですが、アルゼンチンとはまだ完全自由化へ移行途中の段階で、ブラジルとの協定は部品の現地調達率(?)が35~40%必要のようです。

 

マツダ公式企業サイトで確認すると南米大陸はすでにコロンビア・チリ・ウルグアイなどほとんどの国に現地法人・営業拠点を設けていますが、ブラジルとアルゼンチンは南米大陸で特に大きな国であるにも関わらず未参入・・・。

マツダは2011年にメキシコ工場設立と合わせてブラジルで販売事業を行う計画も公表していましたが、通商摩擦の影響でメキシコからブラジルへの輸出計画が中止して、ブラジルでノックダウン生産検討へ方針転換したものの現在まで実現はしていません。

ただ、ブラジルでは2021年に「閉鎖されるフォードの工場をマツダが引き継ぐ可能性も?」という報道が出ていたので、参入検討はこれまで継続されてた可能性もあります。

 

 

まずは6月に予定されている米国、メキシコ、カナダの貿易協定(T-MEC)見直しが大きなポイントになりますが、これまで取り上げた報道を見る限りだとマツダはすでにかなり多くの対策を用意・検討しているのが伺えますね(当たり前ではありますが)

北米市場はマツダにとってかなり重要なマーケットなので何とかいい方向へ進む事を願うのみです。

 

令和6年能登半島地震災害・9月21日豪雨被害の義援金受付関連。

◎石川県公式HP

地震災害用リンク(令和7年12月26日まで受付)

令和6年(2024年)能登半島地震に係る災害義援金の受付について | 石川県

・豪雨被害用リンク(令和7年3月31日まで受付)

令和6年(2024年)能登豪雨に係る災害義援金の受付について | 石川県

富山県公式HP(令和7年3月31日まで受付予定)

富山県/「令和6年能登半島地震災害義援金(富山県被災者支援分)」の受付について

新潟県公式HP(令和7年12月26日まで受付予定)

令和6年能登半島地震で被災された方々(新潟県の被災者)への義援金の受付について - 新潟県ホームページ