国内外に生産拠点を設けているマツダですが、メキシコ工場が操業10周年を迎えました。
首都メキシコシティー北西のサラマンカ市にあるマツダのメキシコ工場は2011年に住友商事との合弁で事業が開始されて、2014年2月に工場の開所式を実施(量産開始は1月)
2020年に住友商事の保有株が全てマツダへ譲渡された事から海外の車両生産拠点で唯一100%マツダ資本の工場になっていますが、現地では操業10周年を記念した式典などが行われています。
〇メキシコメディアが取り上げてる一例
Mazda de México celebra 10 años de operaciones de su Planta de Manufactura en Salamanca.
— AUTOS y MAS con JoseRa Zavala (@AutosyMas) 2024年2月25日
Hace 10 años, el 27 de febrero del 2014, se inauguró la Planta de Manufactura en Salamanca, siendo un Mazda3 sedán, el primer vehículo en salir de la línea de producción. Desde el arranque… pic.twitter.com/wgKlamY6bX
現地で開催された記念式典にはマツダの毛籠社長も出席していますが、メキシコマツダのニュースリリースによるとこれまで約160万台が生産されており、2023年は2回目の生産台数20万台越えを達成したとの事。
現在メキシコ工場で生産されている車種がこちら。
・MAZDA2(セダン/ハッチバック)
・MAZDA3セダン※
・CX-3
・CX-30※
※:これまで北米の販売車両を見た限りだと2.5ターボ搭載モデルのみ日本製なのが有力
操業当初はMAZDA3(先代アクセラ)のみでしたが、2014年末にMAZDA2も加わって現在は4車種を生産。
一時期はトヨタへのOEM車種(北米向けScion iA/ヤリス)も生産していましたね。
ちなみに日刊自動車新聞の記事によるとメキシコ工場で生産した車両の仕向け地割合は「米国:6割、メキシコ:3割、その他:1割弱」
事業開始当初はブラジルを含めた中南米市場の事業強化の一環でしたが、現在は北米市場へ車両供給する重要な拠点になっています。
今後も重要な生産拠点に位置付けられる事は間違いないメキシコ工場ですが、毛籠社長は現地受けたインタビューで「メキシコ工場でのEV生産は早くとも2028年以降で検討」とコメントしたとの事。
昨年の社長就任直後にも「北米でのBEV生産は2028年以降で、場所はメキシコ工場が有力」とコメントされていましたが、今回の記事を見る限りだとメキシコ工場でほぼ決定した一方で生産開始時期はまだ流動的な印象・・・。
ここ最近欧州メーカーを中心にBEV一辺倒の戦略を見直す動きが増えてきてるので、今後の市場動向や米国の政治情勢次第でさらに計画が変わる可能性はあるでしょうね・・・。
マツダは米国・アラバマ州にもトヨタとの合弁工場がありますが、こちらで生産されているのはCX-50のみなので、車種ラインアップや今後のBEV生産等を考えるとメキシコ工場の重要性はさらに増していく事になりそうです。
・石川県公式HP(令和6年1月4日から受付開始)
・富山県公式HP(令和6年1月5日から受付開始)
※:新潟県は現時点で義援金受け付けを行っていないようなので、日本赤十字を通じた義援金やふるさと納税で貢献するのがいいかもしれません。