つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

2021年9月に出願公開されていた「スポーツカー用と思われるアルミ製スペースフレーム」に関するマツダの特許出願が登録されました。

(画像 IP Force.jp)

以前から多くの件数が出願されているマツダのアルミ製スペースフレームに関する特許ですが、今週も1件新たに登録されています。

 

 

知財ポータルサイト

https://ipforce.jp/

〇特許情報プラットフォーム

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

 

 

今週新たに登録されたのは2021年9月に出願公開されていた「車両の前部車体構造」という題名の内容。

(2021年9月に取り上げたブログ記事)

https://ipforce.jp/patent-jp-P_B1-7384065

(画像 IP Force.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

この発明は、フレームの結合部へのせん断方向の荷重入力を抑制しつつ、荷重入力が最も大きい斜突時(オブリーク衝突時)に乗員への減速度(いわゆるG)の抑制を図ることができる車両の前部車体構造の提供を目的とする。

アルミ製スペースフレームに関する特許はすでに数多く取り上げていますが、今回登録されたのは主に衝突時の乗員保護を重視した内容。

衝突時の衝撃を吸収するクラッシュボックスはFRP製と書かれていますが、マツダはアルミ製スペースフレームに関する特許でCFRP製(炭素繊維強化プラスチック)の衝撃吸収部材やボディ補強部品を使った内容も出願していたので、今回もCFRP製を視野に入れてる可能性も考えられます。

 

 

これまでの関連特許と同様に今回も主にスポーツカー向けを意識していると思われますが、マツダは先月のジャパンモビリティショー2023でロータリーエンジン搭載を前提としたスポーツカーコンセプト「ICONIC SP」を世界初披露。

発表時には発電用ロータリーエンジンと公表されていましたが、その後関係者から様々な可能性を検討しているコメントが出てきた事に加えて、アルミ製スペースフレームも含めた様々な特許出願とも繋がりがありそうな雰囲気になっています。

RX-VISIONが中々具体化されないモヤモヤが続いていましたが、ICONIC SPは諸元やスペックもなかなか具体的なので、今度こそ関連特許も反映しつつ量産化が実現して欲しいところ・・・。

 

 

今年に入ってからマツダの特許出願・登録件数は少ない状況ですが、今後さらに新たな関連特許が出てくる事に期待したいです。

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