10月8日から日本でも発売開始されたMX-30。
ようやく試乗してきたので簡単に感想をまとめてみたいと思います。
MX-30は昨年の東京モーターショー以降、段階的に実車をチェックしてきましたが、ようやく自らの手で試乗というタイミングを迎えました。
〇東京モーターショー2019
〇マツダブランドスペース大阪でのプロトタイプ先行展示
〇店舗に届いた実際の量産モデルをチェック
マツダオートザム紫竹さんで改めてMX-30をチェック!
— taku2 (@taku2_4885) 2020年10月10日
…と思ったら営業Sさんの新たな愛車チェックに熱が入って時間切れ(笑)
試乗はまた次回という事で… pic.twitter.com/CmrFxN8vAC
たまたま段階を踏む形となりましたがようやく試乗する事が出来ました。
今回MX-30を試乗させていただいたのは「マツダオートザム紫竹」さん。
以前にもCX-3 SKYACTIV-G 1.5搭載モデルを試乗させていただいた店舗でTwitterでも積極的に情報発信されているので是非フォローを。
試乗車はFFでセラミックメタリック(3トーン)と”Industrial Classic”内装の組合せ。
試乗コースはマツダオートザム紫竹さんおすすめルートになります。
〇走り始め
MX-30は公式発表されているメインターゲットユーザーや宣伝PRから既存のマツダ車とは味付けがけっこう変わっているかも?という想像が頭の中にありましたが、走り始めてみると特にステアリングが軽すぎるような事も無く違和感が無いのでまずは一安心。
次に意識したのはブレーキフィール。
MAZDA3から始まった新世代モデルは「踏力コントロール」を重視したブレーキセッティングが導入されていますが、日本車では踏み始めから強く効くセッティングが多い事もあって慣れないという声も・・・。
その後遅れて発売されたSKYACTIV-X搭載車はM-ハイブリッドとブレーキバイワイヤが採用されてる違いもあってやや踏み始めから効くセッティングという感想でした。
個人的には踏力コントロール型が好みなので同じM-ハイブリッドとブレーキバイワイヤを採用するMX-30ではどうなっているのか気になってましたが、今回乗ってみると踏み始めの聞き具合と踏力コントロール性のバランスが「ちょうどいい塩梅」という感じでかなり好印象でした。
MX-30の方向性や新世代車発売後の反響も考慮されてると思いますがこれならほとんどの人が違和感なく扱える気がします。
〇郊外~ワインディング
まだ走行距離も少ない車両なので脚回りの慣らしも終わってない段階だと思われますが、舗装が良くないところを走っても乗り心地は最新世代で最も優しかったです。
なのでMAZDA3・CX-30よりロールはするけど揺れ自体はすぐに収まるという印象。
ただ、ワインディングで適度にロールしながら曲がる感覚はソフトトップのロードスターに近いかも?って一瞬思ったので走りのポテンシャル自体はかなり高い予感も・・・。
エンジンはM-ハイブリッドの効果からなのか通常のSKYACTIV-G 2.0よりアクセルの反応がさらに思い通りになった感覚。
MX-30は内装の雰囲気も含めて速く走るより軽く流すように運転するほうが気持ちいい気がするので低速域でのアクセルの反応に違和感が無いのは好印象です。
いい意味で「エンジンをブン回す気にならない」車という感じでしょうか。
坂道でも力不足はまったく感じませんでした。
今回は一般道のみなので約50km/h前後までしか速度を出していませんが、より高速域に関しては今回ご一緒してTwitterでもお世話になっているカタリさんがより高速域で進化したCTSを試した動画を公開しているので参考になると思います。
〇タッチパネル式エアコンパネルを試してみる。
以前からMX-30で引っかかってる部分であるタッチパネル式エアコンパネル。
スワイプ操作で設定温度を一気に変える事が出来る事や左右に最低限の物理スイッチが用意されているという点も理解しつつ今回実際に運転中に試してみました。
操作レスポンスは確かにいいのですがやはり利き腕ではない左手で操作するのはスマホ同様にやや難しい・・・。
それと同時に気になったのは「シフトノブとの位置関係」
MX-30のシフトノブは目の前のエアコンパネルを操作する時に手を乗せる”パームレスト”ような役割もあるという話を以前聞いた事があるので実際に試してみたのですが・・・
確かに駐車時(Pレンジ)だと手首が固定されて指を伸ばすとちょうどタッチパネルに届くので左手でもまだ操作しやすいのですが、運転中は信号待ちなども含めてDレンジなのでシフトノブの位置がタッチパネルから遠くなって(画像赤矢印)乗せた状態では指が届かなくなりました・・・。
乗せ方の問題や僕の指が短いだけという可能性もあるかもしれませんが(苦笑)
最後は慣れや好みの問題になってくると思いますが、個人的には「MAZDA3・CX-30のような操作感が気持ちいいスイッチ・ダイヤルをさらに極めて欲しい」という感想になりました。
〇試乗した感想
最新世代3車種目という事による熟成もあってかMAZDA3・CX-30以上に自然で違和感無く運転できる車という事と同時にマツダが最新世代から提示していた「歩くように走る」というフレーズと最もマッチしている車という印象です。
個人的にMAZDA3・CX-30は艶っぽくて走りを予感させる内外装なのにいざ運転してみるとあまりに自然に運転できる反面薄味すぎる印象もあって「内外装と走りの世界観のズレ」を感じる事があったのですが、MX-30は内外装と走りの世界観がピッタリ合ってる印象でした。
現状で最新世代車を走りで選ぶならMX-30というくらい好印象です。
ただ、MAZDA3・CX-30も噂されている商品改良でMX-30に採用された知見を活かして大幅に進化する可能性も考えられるので気になるところ。
前回のブログでも書いた通り、メインターゲットユーザーが2ドアのスポーツカーやクーペに近そうな車なので多くの人にマッチするとは言えないかもしれませんが、内外装や走りの完成度はかなり高いので乗ってみると一目ぼれする人も多い気がします。
僕はMX-30を”2.5ドアクーペSUV”という認識で見ています(笑)
ジワジワ良さが伝わる車でもあるので気になる方は是非一度販売店へ行ってみて欲しいと思います。