以前から噂が出ていたMAZDA3の商品改良が正式発表されました!
出来る限り詳しくチェックしていきたいと思います。
今回、改良された部分を中心にピックアップしていきます。
改良点①:SKYACTIV-X搭載モデルはスペックUPや専用エンブレム装備に。
こちらは一足早く11月2日に情報解禁されていてこのブログでも取り上げました。
〇改良前
最高出力:180ps/6000rpm、トルク:224Nm/3000rpm
〇改良後「SPIRIT1.1」
最高出力:190ps/6000rpm・トルク:240Nm/4500rpm
〇主な改良ポイント
・「SPCCI」の燃焼制御を最適化することで、ほぼ全てのエンジン回転域でトルクと出力を向上。
・高応答エアサプライの過給を緻密に制御し、素早いアクセル操作に対してより速やかに過給することで、応答性を向上。
・加速時のATシフトダウン制御早期化
先行情報ではATの制御も変更されてるという情報が出ていましたが、正式発表によると加速時のシフトダウン制御をアップデートしてる模様。
そして、新しい専用エンブレムに関する公式画像も公開されています。
〇リアエンブレムがSKYACTIV-X(左)から”e SKYACTIV-X(右)"へ変更
こちらはすでにMX-30や中国向けのSKYACTIV-X搭載モデルに採用済み、今後登場する電動デバイス搭載モデルもこのエンブレムに統一予定。
〇フロントフェンダーに装着される新エンブレム
セダンの画像は初公開ですね。
そして、今回はSKYACTIV-X搭載モデルの100周年特別記念車に装着されるエンブレムも初公開されています。
通常のカタログモデルではSKYACTIVとなっている部分に赤色で”100YEARS”と記されます。
赤色はアクセントにもなるので見た目での違いも分かり易そうですね。
改良点②:SKYACTIV-D 1.8もスペックUP
〇改良前
最高出力:116ps/4000rpm、トルク:270Nm/1600~2600rpm
〇改良後
最高出力:130ps/4000rpm・トルク:270Nm/1600~2600rpm
〇主な改良ポイント
・最高出力を85kW(116ps)から95kW(130ps)に向上させるとともに、より広いエンジン回転域で力強いトルクを発揮する制御を行うことで、アクセルを踏み始めた瞬間の応答を大幅に改良。
・高速道路での合流・追い越しなど、アクセルを踏み増し一気に加速するシーン(3000rpm~)において、より力強いトルクを瞬時に生み出し、ディーゼルエンジンの強みであるパワフルな加速を持続的に発揮。
・ディーゼルエンジンならではの高い経済性はそのままに、アクセル操作に対して遅れなくトルクを発揮し、ドライバーが意図したとおりにクルマが応答するように燃焼制御を見直し。
スペック上は最高出力のみ向上となっていますが、細かな制御が見直されているので実際に乗ってみると大きな違いがあるかもしれません。
改良点③:サスペンション特性の改良
国内向けのMAZDA3に関しては、やや遅れて2019年12月に発売されたSKYACTIV-X搭載モデルで脚回りを中心とする改良が実施されています。
・空気圧を前260kPa(SKY-G2.0は250kPa、SKY-D1.8は260kPa)後250kPa(SKY-G2.0、SKY-D1.8も同じ)に設定。
・リアサスペンションの支持剛性やアーム周りの板厚をUP。
・ステアリングラックの支持剛性ををUP。
今回の商品改良では全種類のサスペンション特性に変更が加えられています。
走りと乗り心地の両立がどれくらいのレベルで両立しているのか注目ですね。
改良点④:安全装備(CTS&MRCC)の機能向上
こちらはMAZDA3発売当初から賛否を呼んでいて、藤原副社長も改良することを予告されていたので予定通りですね。
10月に発売開始されたMX-30も同様の性能となっているのでCX-30も今後の商品改良で同じ対応になると思われます。
改良点⑤:ファストバックのSKYACTIV-G 2.0搭載車(FF)に6MT追加
こちらも以前から要望の声が多い印象でしたがようやく追加となりました。
先代アクセラでもSKYACTIV-G 2.0のMT車が遅れて発売開始されてたのである意味予定通りかもしれません(笑)
ただ、セダンには今回もMTの設定が無かったのは気になるところ・・・・。
改良点⑥:100周年特別記念車に”2020 ワールドカー・デザインオブザイヤー(WCDOTY)受賞記念モデル”が登場。
実は今回の商品改良の話が出始めた時から「ソウルレッドの100周年特別記念車が出るらしい」という噂が出ていましたが、今年4月の”World Car Design of the Year 2020”受賞を記念するモデルとして登場しました。
主な装備は通常の100周年特別記念車と同じですが、WCDOTY受賞記念モデルは以下の特徴があります。
・ボディカラーはソウルレッドクリスタルメタリックのみ
・WCDOTY受賞記念モデル専用オーナメント(ご購入記念品として納車時に進呈)
マツダが推奨しているオーナメント貼り付け場所はセンターコンソールのコマンダーダイヤル手前となっています。
最後に価格一覧の比較。
これまで取り上げた改良が実施されたのに価格は変更無しとなっています。
100周年特別記念車とWCDOTY記念車の価格表はこちら。
WCDOTY記念車は33000円UPとなっていますが、100周年特別記念車がクリスタルホワイトパールマイカ(カタログモデルの場合+33000円)なのに対して、WCDOTY記念車はソウルレッドクリスタルメタリック(カタログモデルの場合+66000円)が採用されているのでその差額です。
※発売日に関する注意点があります。
・SKYACTIV-G 1.5と2.0搭載モデルは11月19日から発売開始
・SKYACTIV-XとSKYACTIV-D 1.8搭載モデルは「2021年1月発売予定」
・ファストバック・SKYACTIV-G 2.0(6MT車)は「2021年2月発売予定」
今回マツダから正式発表された内容は以上になります。
さて、先行情報で大きな話題を呼んだ「既存のSKYACTIV-X搭載車オーナー向けに無償アップデートを検討中」という内容に関してですが、今回の商品改良に合わせて解禁されたメディアの記事の限りではまだ検討中の段階のままでした。
現時点では関係当局との交渉中という段階のようなのでこちらも今後の動きに注目ですね。
今回の商品改良ではエンジンや脚回りに変更が加えられているのでどのような走りになっているので機会があれば試してみたいと思います。