今週新たに公開されたマツダが出願中の特許は20件
その中から気になった内容を取り上げます。
まずは3件の「多気筒エンジンの吸気装置」という題名の内容。
特開2020-186673 | 知財ポータル「IP Force」
特開2020-186674 | 知財ポータル「IP Force」
特開2020-186675 | 知財ポータル「IP Force」
こちらは「機械式過給機を備えた直6縦置きガソリンエンジン」に関する内容です。
資料に記載されている主な構成はこちら。
・No.32:エアクリーナー
・No.50:インタークーラー(水冷式)
・No.40:機械式過給機(リショルム式過給機=スーパーチャージャー)
これらの内容から直6のSKYACTIV-Xに関する内容である可能性が高いです。
ただ、すでに導入されている直4Ver.に採用されているスーパーチャージャーは「ルーツ式」なのに対して今回の特許出願ではさらに高効率な「リショルム式」を想定しているのがポイント。
マツダはミレーニアに搭載されていたミラーサイクルエンジンでリショルム式を採用していましたが直6エンジンで再び採用するのか気になるところですね。
それぞれの資料に記載されている特許の目的は・・・・。
特開2020-186673 | 知財ポータル「IP Force」
機械式過給機の輻射熱からインタークーラーを保護して、インタークーラーの冷却効率の低下を抑制できる多気筒エンジンの吸気装置を提供すること。
特開2020-186674 | 知財ポータル「IP Force」
安定した流速の気体を、吸気量のバラツキを抑えて各気筒に供給できる多気筒エンジンの吸気装置を提供すること。
特開2020-186675 | 知財ポータル「IP Force」
機械式過給機を備えた場合であっても、吸気装置の大型化を阻止できる多気筒エンジンの吸気装置を提供すること。
続いては「車両の下部車体構造」という題名の内容。
特開2020-185905 | 知財ポータル「IP Force」
前半の画像で分かる方も多いかもしれませんがこちらはMX-30の構造に関する内容です。
資料に記載されている特許の目的は・・・・。
シフトレバーの支持剛性の悪化を抑制しつつ、当該シフトレバーの下方に物置きスペースを確保することができる車両の下部車体構造の提供を目的とする。
今週気になった内容は以上となります。
来週以降も気になった内容があれば取り上げていきたいと思います。