公開件数が少ない状況が続いているマツダの特許関連情報ですが、2024年最終週は少し気になる内容が公開されています。
今回は今月中旬に中国で公開された「EV走行も可能なパラレル式ハイブリッドシステム」に関する特許出願が日本でも公開されたので改めてチェックしたいと思います。
☆今月17日に中国で出願公開された事を取り上げたブログ。
〇特許情報プラットフォーム
「車両のパワートレイン構造」
①:2024-179847 | 知財ポータル「IP Force」
②:2024-179848 | 知財ポータル「IP Force」
◎資料に記載されている特許の目的
(①と②共通)
走行用の駆動源としてエンジンとモータとを備えるとともに、モータに給電するバッテリを備えた車両(いわゆるハイブリッド車両)が知られている。このような車両では、モータを駆動するためにバッテリの直流電流を交流電流に変換する必要があることから、エンジン、モータおよびバッテリに加えて上記の変換を行うための電力変換装置が搭載される。
モータを収容するケースの上面から上方の空間に電力変換装置が配設されていると、モータの上方空間において電力変換装置が占める割合が大きくなり、モータの上方に他の装置を設置する際にそのレイアウトが難しくなるという問題がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、レイアウト性を高めることのできる車両のパワートレイン構造を提供することを目的とする。
「電力変換装置」
2024-180040 | 知財ポータル「IP Force」
◎資料に記載されている特許の目的
本発明は、コネクタとバスバーとの接続に係る作業性を確保しながら、外観サイズの小型化を図ることができる電力変換装置を提供することを目的とする。
「電気機器の端子構造」
2024-180290 | 知財ポータル「IP Force」
◎資料に記載されている特許の目的
本発明は、筐体内に外部機器との電気接続のための複数の端子を備えながら、筐体のサイズを小型化することができる電気機器の端子構造を提供することを目的とする。
中国で公開された資料だと自動翻訳でも分かりにくい部分がありましたが、今回の横置きパラレル式ハイブリッドの特許出願は「電力変換装置の小型化」が目的。
これは搭載レイアウトの自由度だけでなく製造時の組み立てや整備・メンテナンス性の向上にも触れているので、量産もかなり視野に入れてる特許出願と言えそうですね・・・。
あと、ハイブリッド用バッテリーの電圧に関しては"24V以上"と書かれていますが、マツダはドイツ・インフィニオン社と簡素な構造で高出力を出せる新しい電気駆動用インバーター(通称:±48V系)を共同開発しているので、電圧は48V程度に高められる可能性も・・・?
特許出願・新型インバーター共にマツダが開発中の新型ストロングハイブリッドに関係してくる可能性が高そうですが、このハイブリッドシステムは次期CX-5だけでなくエンジン縦置きのラージ商品群にも搭載が検討されてるようなので、今後のマツダにとって重要な技術になるのは間違いありません。
来年以降もストロングハイブリッド関連の特許は公開件数が増えてくると思われるので、引き続き注目しておきたいと思います。
令和6年能登半島地震災害・9月21日豪雨被害の義援金受付関連。
◎石川県公式HP
・地震災害用リンク(令和7年12月26日まで受付)
令和6年(2024年)能登半島地震に係る災害義援金の受付について | 石川県
・豪雨被害用リンク(令和7年3月31日まで受付)
・富山県公式HP(令和7年3月31日まで受付予定)
・新潟県公式HP(令和7年12月26日まで受付予定)