夏に入ってから少しずつ動きが出てきているマツダの特許関連情報ですが、今週は2年前に出願公開されていた気になる内容が登録されています。
〇特許情報プラットフォーム
今週新たに登録されたのは2022年1月に出願公開されていた「車両用駆動システム」という特許2件。
（2022年1月に出願公開された時に取り上げたブログ記事）
○資料に記載されている特許の目的
走行用モータを利用する車両用駆動システムにおいて、車両重量やコストの増大を抑制しつつ、モータを高出力化し、モータへの長時間の電力供給を可能にし、かつ、当該車両用駆動システムが持つポテンシャルを十分に発揮させることを可能にすることを目的とする。
○資料に記載されている特許の目的
走行用モータを利用する車両用駆動システムにおいて、車両重量やコストの増大を抑制しつつ、モータを高出力化し、モータへの長時間の電力供給を可能にし、かつ、航続距離の問題を緩和可能にする、ことを目的とする。
これらはフロントにインホイールモーターを備えたハイブリッド車に関する特許ですが、搭載されているエンジンは"駆動用ロータリーエンジン"を想定。
1枚目の説明図に描かれているボディシルエットは明らかにクーペスタイルなのに加えて、フロントシートのすぐ後ろにバッテリーと燃料タンクを搭載している事やトランスアクスル構造を採用している点から、ロータリーエンジン搭載のスポーツカーを意識してる可能性がかなり高そうです。
2件目の特許ではフロントシート後部に搭載されたバッテリーの一部をカートリッジ式にする事も検討されてるので、かなり攻めた内容ですね・・・。
今回の特許が出願公開されたのは2022年1月なのでおそらく「RX-VISION」の市販バージョンあたりを意識して研究開発されていたと思われますが、マツダは新しいロータリースポーツカーコンセプト「ICONIC SP」を発表。
今のところ2ローター化した発電用ロータリーエンジン搭載想定と公表されていますが、マツダの関係者のコメントを見る限りだと駆動させる可能性も合わせて追及してそうな雰囲気もあるので、今回取り上げた特許の内容が引きつづき生かされる可能性も十分考えられます。
さらにマツダは今年に入ってからロータリーエンジン開発グループ再始動や、2ローター版 ROTARY-EV SYSTEM CONCEPTのサンプル展示なども行っているので、新しいロータリースポーツ誕生の機運は高まってるように思います。
今回取り上げた特許の内容がそのまま市販車に使用されるかはまだまだ不透明ですが、引き続き特許情報に注目しつつ続報が出てくる事に期待ですね。
・石川県公式HP（令和6年1月4日から受付開始）
・富山県公式HP（令和6年1月5日から受付開始）
※：新潟県は現時点で義援金受け付けを行っていないので、日本赤十字を通じた義援金やふるさと納税で貢献するのがいいかもしれません。
