今週新たに公開されたマツダが出願中の特許は15件。
その中から気になった内容を取り上げます。
今週取り上げるのは「直6ディーゼルハイブリッド搭載のFR車両」に関する内容。
「エンジンの燃料供給装置」という題名の特許出願が5件公開されています。
特開2020-172877 | 知財ポータル「IP Force」
特開2020-172878 | 知財ポータル「IP Force」
特開2020-172879 | 知財ポータル「IP Force」
特開2020-172880 | 知財ポータル「IP Force」
特開2020-172881 | 知財ポータル「IP Force」
それぞれの資料に添付されている説明図はほぼ共通なのでまずはまとめてピックアップします。
〇資料に記載されている基本構成
・直6ディーゼルエンジン
・48Vハイブリッド(モーターは説明図内No.2)
・トランスミッションはAT(No.3)
・バッテリーはリチウムイオンでフロア下センタートンネル内(No.9a)に配置。
・別の気筒数・ガソリンエンジン等の搭載も視野に。
フロア下センタートンネル内にバッテリー搭載を視野に入れた内容は以前取り上げたプラグインハイブリッド車に関係する出願公開でも含まれていました。
エンジンからシャシーまでかなり具体的な説明図となっているので着実に開発も進んでいるのかもしれません。
各資料に書かれている特許の目的は・・・・
特開2020-172877 | 知財ポータル「IP Force」
ベーパ吸入に起因した加速性悪化を抑制可能なエンジンの燃料供給装置等を提供すること。
特開2020-172878 | 知財ポータル「IP Force」
電費悪化を招くことなく燃料フィルタの目詰まりを回避可能なエンジンの燃料供給装置等を提供すること。
特開2020-172879 | 知財ポータル「IP Force」
燃料ポンプと燃料供給管を含めた燃料系の衝突安全性を改善可能なエンジンの燃料供給装置等を提供すること。
特開2020-172880 | 知財ポータル「IP Force」
衝突安全性を改善可能なエンジンの燃料供給装置等を提供すること。
特開2020-172881 | 知財ポータル「IP Force」
衝突安全性と再始動時の潤滑性とを両立可能なエンジンの燃料供給装置等を提供すること。
次は「手動変速機」という題名の内容を2件
特開2020-173014 | 知財ポータル「IP Force」
特開2020-173015 | 知財ポータル「IP Force」
こちらは「縦置きFR用の6速MT」に関する内容です。
次世代ラージ群モデル用 or ロードスター用のどちらか判別は出来ませんが、各メーカーでMT車の設定が減少している中でこのように進化している事がうかがえる内容が出てくると嬉しいですね。
資料に記載されている特許の目的は・・・・
変速操作機構にコントロールロッド回動規制機構及びディテントプレート回動規制機構の両方を設ける場合に、部品点数を削減しかつ変速操作機構の小型化を図ることが可能な手動変速機を提供すること。
今週気になった内容は以上となります。
今日は偶然にも中国新聞が「次世代ラージ群モデル第一弾はCX-5に近いサイズのSUV」という記事を発信しました。
最初に取り上げた直6ディーゼルハイブリッドに関する内容も反映される可能性があるので妄想が膨らみますね(笑)
来週以降も気になる内容を取り上げていきたいと思います。