つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

2021年に取り上げたマツダの特許・商標・意匠で特に印象に残った内容を振り返ってみました。

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(画像 ipforce.jp)

 

まもなく2021年も終わろうとしていますが、ここで今年ブログで取り上げた内容を「特許・商標・意匠」と「マツダ全体」に分けて振り返ってみたいと思います。

まずは「特許・商標・意匠」に関してから・・・・。

 

「特許」

〇2021年1月~3月

2021年序盤は公開件数がかなり少ない状況が続きましたが、その中でも1月には「ポップアップルーフに関する特許が登録。

2月には「水噴射装置を備えた圧縮着火式エンジン」「樹脂製ルーフパネル」に関する特許出願が新たに公開。

3月に入ると登録・出願件数が増え始め「発電用ロータリーエンジンを使ったマルチxEV」「直6エンジン」に関する内容が複数出てきました。

 

〇4月~6月

4月・5月も引き続き「直6ディーゼルエンジン「FR車の車体構造」などラージ商品群との関係性がありそうな内容が複数登場。

6月には一昨年から注目している「アルミ製スペースフレームの"サイドシル部分"」に関する特許出願が新たに公開されました。

 

〇7月~9月

7月~9月は「アルミ製スペースフレーム採用のスポーツカー」に関する特許出願が連続して公開されたのでマツダの特許関連では1年で最も濃い時期だったと思います。

今だから言えますが、リア周りの車体デザインまで描かれていた8月の内容をまとめたブログ記事は複数の海外メディアで引用までされてビックリしましたね・・・。

・7月:ラゲッジルーム周辺

・8月:車体後部の構造

・9月:車体前方の構造やサスペンション・タワーバー関係

・9月:排気系関連

 

〇10月~12月

まず10月はまだ正式発表前だった北米向け新型SUV「CX-50」のエクステリアデザインがほぼそのまま描かれている内容が公開されてビックリしました(笑)

特許から発売前車両のデザインが明らかになる事はマツダではかなり稀な印象なので・・・。

さらに、10月は「NDロードスター用とは異なる形状のFR車用マニュアルトランスミッション「4輪操舵を採用したFR車」に関する特許出願も公開されました。

11月には2019年に出願されていたアルミ製スペースフレームに関する特許の一部が無事に登録。

さらには「車載用ドローン」に関する特許出願という思い切った内容も公開されて驚きました。

そして12月は「駆動用と思われる直噴ロータリーエンジン「アルミ製の2ドアクーペ用ドア」に関する特許出願が新たに公開されました。

2021年もラージ商品群やロータリーエンジン関係と思われる特許が複数出てきましたが、その中でも特に注目なのは「アルミ製スペースフレーム採用のスポーツカー」に関する"具体的な内容"が今年も複数公開された事。

あくまで特許とはいえ、2019年から現在まで具体的な内容が定期的に出願され続けている事を考えると「水面下で次世代スポーツカー(RX-〇?)の開発が行われてるのでは?」と思ってしまいます。

企画初期段階ならここまで具体的な特許を出願する必要性は無い気がするので・・・。

2022年も引き続き続編的な内容が出てくる可能性が十分考えられるので注目しておきたいと思います。

 

〇商標出願

今年公開されたマツダの商標出願はこちら。

〇「MAZDA SPIRIT RACING」

バイオディーゼルデミオスーパー耐久へ参戦するマツダチームの正式名称

〇新しい書体の「魂動」

〇「ドライビングサポートプラス」

〇「SUNLIT CITRUS

⇒6月に発表されたMAZDA2商品改良で追加された特別仕様車の名称

〇"R"の文字をモチーフにしたマーク

スーパー耐久へ参戦したバイオディーゼル仕様デミオの車体に施されたリバリーデザイン

〇「BLACK CABIN」「BLACK GLOSSY PACKAGE」「SUPER EDGY」

⇒10月に正式発表されたCX-3 2021年商品改良モデルに採用。

〇「FIELD JOURNEY」「SPORTS APPEARANCE」「PRO-XROSS STYLE」「VS TERRACOTTA SELECTION」「e-SKYACTIV R -Energy」「e-SKYACTIV R-HEV」「e-SKYACTIV R–EV」「e-SKYACTIV R専用エンブレム?」

⇒「FIELD JOURNEY」「SPORTS APPEARANCE」「PRO-XROSS STYLE」はCX-5 2021年商品改良モデルで採用。

⇒「VS TERRACOTTA SELECTION」はロードスターRFの新しいグレード名で採用。

⇒「e-SKYACTIV R -Energy」「e-SKYACTIV R-HEV」「e-SKYACTIV R–EV」「e-SKYACTIV R専用エンブレム?」は現時点で採用例無し。

〇「MERIDIAN EDITION」

〇「CLUB MAZDA」「SKYACTIVS」「SKYACTIVSのシンボルロゴマーク

⇒「CLUB MAZDA」は新しい無料会員サービスの名称。

⇒「SKYACTIVS」「SKYACTIVSのシンボルロゴマーク」はマツダラグビー部が新リーグ参入に合わせて採用。

〇「MAZDA

マツダが新型コロナウィルス感染対策で製造している不織布マスクに関係。

〇「Kinematic Posture Control」

ロードスター 2021年商品改良モデルで導入された車両姿勢安定化制御の名称。

〇「バッテリーケア」

⇒MX-30 EVモデルに搭載されているEV用バッテリーの優しい使い方に関する項目

〇「MAZDA Co-Pilot」

⇒2022年登場予定のラージ商品群から導入されるマツダ独自の先進安全技術の正式名称

まだ実際に使用されていない商標もいくつかありますが、その中でも特に「e-SKYACTIV R -Energy」「e-SKYACTIV R-HEV」「e-SKYACTIV R–EV」「e-SKYACTIV R専用エンブレム?」は2022年に登場予定の発電用ロータリーエンジンを採用したマルチxEVで採用される可能性がかなり高いので楽しみですね。

 

〇意匠登録

今年登録されたマツダの意匠登録はこちら。

公開されている意匠登録はすでに正式発表済みの車種に関する内容でしたが、一方で秘密意匠はかなり増えました。

秘密意匠は今後発表されるモデルに関する内容の可能性が高いのでどのタイミングで情報公開されるのか来年以降も注目ですね。

 

2021年に取り上げた主な特許・商標・意匠情報は以上となります。

ちなみに2021年・マツダの特許件数はこちら。

特許取得件数・・・・184件(2020年は190件)

特許出願公開件数・・・・726件(2020年は785件)

2020年は資料が公開されている2012年以降で最も少ない件数だったのですが、2021年はそこからさらに微減となりました。

特許の件数はある程度上下してきたとはいえこのあたりはコロナ禍の影響もあるのでしょうか・・・?

 

2022年は今回取り上げた特許・商標・意匠の内容が実際に反映されたモデルが続々と登場する事が期待されますが、引き続き新たに公開される内容も出来る限り取り上げていきたいと思います。

明日は「マツダ全体」を振り返る内容を公開予定です