マツダオリジナルの「MAZDA2」とトヨタ・ヤリスハイブリッドOEMの「MAZDA2 Hybrid」が併売されている欧州市場ですが、英国マツダは来年以降も併売する方針を表明しています。
欧州ではマツダオリジナルの「MAZDA2」に加えて2022年春からトヨタ・ヤリスハイブリッドのOEMモデル「MAZDA2 Hybrid」も販売されていますが、「MAZDA2 Hybrid」はつい先日フェイスリフトを実施した2024年モデルが発表。
エンブレム以外はヤリスのままだったエクステリアがよりマツダ車らしいデザインに変更されましたが、これによって気になるのは「今後も併売を続けるのか？」という事・・・。
これに関して英国マツダが今後の方針を表明しています。
こちらはMAZDA2 Hybrid 2024年モデル発表のニュースリリースですが、その中にこのような記述が・・・。
Launched in May 2022, the Mazda2 Hybrid has proven to be a popular addition to Mazda’s line-up in the UK where it sells alongside the established and recently updated Mazda2, ensuring Mazda offers customers a huge choice in the small hatchback market. When it arrives in March next year, the updated 2024 Mazda2 Hybrid will continue to sell alongside the Mazda2, maintaining Mazda’s extensive supermini line-up.
2022年5月に発売されたMazda2 Hybridは、英国でのマツダのラインナップへの人気の追加であることが証明されており、英国では最近大幅改良されたMazda2と併売されており、マツダは小型ハッチバック市場で顧客に大きな選択肢を提供している。
MAZDA2 Hybrid 2024年モデルは来年3月に発売開始されると、引き続きMAZDA2と併売され、マツダの広範なスーパーミニのラインナップが維持されることになる。
英国では来年3月からMAZDA2 Hybridが販売開始される予定のようですが、引き続きMAZDA2との併売を継続して小型車ラインナップを維持する方針との事。
マツダの執行役員から欧州での販売をMAZDA2 Hybridへ完全にシフトする可能性を示唆する発言も以前出ていましたが、少なくとも英国では来年以降も併売することになりそうです。
ただ、欧州では2024年7月からサイバーセキュリティ対策に関する法規「UN-R155（サイバーセキュリティー）」「UN-R156（ソフトウェアアップデート）」が継続生産車を含むすべての車両対象になる予定で、これに対応するにはマツダコネクトを新世代へ刷新する必要性があるのがほぼ確実・・・。
日本仕様のMAZDA2には先日新世代マツダコネクトが採用されましたが、おそらく欧州で来年以降も販売継続する目的もあると思われます（噂が出ているロードスターもおおそらく同様の理由）
あと、ノルウェーとポーランドではすでにMAZDA2の販売を終了しているので、MAZDA2 Hybrid 2024年モデル登場によって併売を終了する国がさらに出てくる可能性も考えられます。
MAZDA2が属するBセグメントカーは環境規制の強化やコスト高騰の影響で販売終了する車種やメーカーも出てきていますが、マツダは入門モデルとして重要視しているようなので、今後どのような販売体制にするのか注目ですね。
