発売開始されてから今年で2年が経過する「CX-60」ですが、ドイツで仕様変更の噂が出てきています。
CX-60はラージ商品群第一弾として2022年秋から欧州や日本で販売されていますが、これまで対策部品/ソフトウェアアップデートの提供や価格改定が実施されたものの、正式な年次改良/商品改良はまだ実施されていません。
〇日本と欧州では昨年夏ごろに価格改定を実施
発売開始から今年で2年が経過するのでそろそろ商品改良が行われるのでは?という想像も働きますが、ドイツで気になる話題が出てきています。
今回取り上げるのはドイツのCX-60専門フォーラム「CX60forum.de」に投稿された内容。
欧州では今年7月から「新しい道路安全法規(General Safety Regulation=GSR)」が全ての新車対象になる事から「CX-60もこれに合わせて仕様変更があるのでは?」という話題が挙がっていますが、その中で販売店で話を聞いてきたユーザーさんがこのような内容を投稿・・・。
地元のマツダ販売店で尋ねたところ今年4月~5月にマツダの生産ラインが一旦停止して、その後全ての変更を施した車両が生産されるとの事。
どうやら新しい道路安全法規(General Safety Regulation=GSR)のために早ければ来月にも生産を一旦停止させて、対応済みの車両へ切り替える予定との事。
ちなみに新しい道路安全法規(General Safety Regulation=GSR)では以下の安全装備が義務化されます。
Fahrerassistenzsysteme - Definitionen, Fakten, Erklärungen | MeinAuto Lexikon
・緊急ブレーキアシスト(衝突軽減ブレーキ)
・車線逸脱警報装置
・インテリジェント・スピード・アシスト(ISA)
・緊急ブレーキランプ機能
・事故用データロガー
・疲労・注意低下警告
・リバースアシスト(バックカメラやソナー等)
・タイヤ空気圧監視システム
・アルコール感知機能付きイモビライザー
CX-60はマツダで最も最新世代なのでほとんどの機能が搭載済みですが、それでもデータロガーとアルコール感知機能付きイモビライザーあたりはまだ未搭載のはず・・・。
上記全てを標準装備させないと今年夏から欧州で販売出来なくなるのでCX-60以外の車種も対応させてくるでしょうね(昨年大幅改良を実施したロードスター/MX-5は既に対応済み?)
これまでも度々触れていますが、欧州では今年夏から「新しい排ガス規制(EURO 6e)」「サイバーセキュリティー法規(UN-R155・UN-R156)」も全ての新車・初回登録車対象に変わる予定。
これに加えて安全装備の更なる義務化まで実施されるのを見ると、欧州市場に参入しているメーカーはかなり大変でしょうね・・・。
マツダでも厳しくなる規制・法規に関係してると思われる噂が複数出てきていますが、いずれも対応コストがかなり掛かりそうなので、MX-5/ロードスター以外の第6世代商品群ベース車(CX-5/MAZDA2/MAZDA6)は特に販売継続のハードルが高そうな予感・・・。
噂その1:MAZDA3 / CX-30に137psのe-SKYACTIV G 2.5エンジン追加?
噂その2:MX-5の2.0Lエンジン搭載モデルは廃止?
噂その3:MAZDA2とCX-5は注文受付停止中で再開も不明?
いつも通り現時点では"あくまで噂"の状態ですが、今年夏に欧州の規制や法規が厳しくなるのは決まっているので、これに合わせて各車種で何らかの仕様変更を行う可能性はかなり高そうに思います。
先に触れたようにCX-60はまだ正式な商品改良を実施していないので、今年の規制対応に合わせて実施されるのか注目ですね。
・石川県公式HP(令和6年1月4日から受付開始)
・富山県公式HP(令和6年1月5日から受付開始)
※:新潟県は現時点で義援金受け付けを行っていないようなので、日本赤十字を通じた義援金やふるさと納税で貢献するのがいいかもしれません。