つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

2022年5月に出願公開されていた「ドグクラッチを採用したFRベースのスポーツハイブリッド車」に関するマツダの特許が登録されました。

(画像 IP Force.jp)

今年はあまり目立った動きが無い状況が続いているマツダの特許情報ですが、今週は注目の内容が登録されています。

 

 

知財ポータルサイト

https://ipforce.jp/

〇特許情報プラットフォーム

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

 

 

今週新たに登録されたのは2022年5月に出願公開されていた「車両の動力伝達装置」という題名の特許。

(2022年5月に出願公開された時に取り上げたブログ記事)

https://ipforce.jp/patent-jp-P_B1-7509000

(画像 IP Force.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

スポーツタイプのフロントエンジン・リヤドライブ車などの車両において、ドグクラッチを有する変速機構を備えた変速機を用いる場合、変速操作時にドグクラッチのドグ歯と該ドグ歯に対向する変速ギヤの対向面に設けられたドグ歯とが噛合うときに発生する衝突音などの変速操作音が発生し、運転者が変速操作音による騒音を感じて運転者の快適性が損なわれるおそれがある。

手動変速機をベースとしてシフトロッドを車両の運転状態に応じて自動で移動させて所定変速段を達成する変速機を備えた車両では、ドグクラッチを有する変速機構を備えた変速機を用いる場合、運転者の操作ではなく自動で変速操作が行われるときに、変速操作音による騒音によって運転者の快適性が損なわれるおそれがある。

そこで、本発明は、変速機構を有する変速機を備えた車両において、変速操作時に運転者が感じる変速操作音による騒音を抑制することができる車両の動力伝達装置を提供することを課題とする。

こちらはFRベースのハイブリッド車に関する特許ですが、6速MTをベースにした"ドグクラッチ(ドグミッション)"を採用しているのが大きな特徴。

加えてわざわざ"スポーツタイプの車両"と明記している事からスポーツカーをかなり意識している特許なのは間違いなさそうですね。

ドグクラッチは耐久性の高さやシフトチェンジが早いという強みがある一方で、シフトショック・変速音は大きくなる構造なので、今回の特許は変速時の騒音抑制が主な目的になっています。

 

シフトショックや変速音に加えてメンテナンスもある程度気を付ける必要がある事からほぼモータースポーツ用途が大半でしたが、近年はルノーがドグクラッチを採用したフルハイブリッド「E-TECH」を開発してルーテシア等の主力車種に搭載。

これは高速域の効率だけでなくパワートレイン全体の軽量コンパクト化が狙いのようなので、マツダも同じような狙いでスポーツモデル用のドグクラッチを検討しているのかもしれません。

 

ちなみに今回の特許は特にエンジン形式が記載されていませんが、説明図のエンジンには4つの穴が描かれているので直列4気筒エンジンが一番有力(さすがに4ローターは無いと思いますが・・・)

6速MTをベースにしている事も考えるとロードスターに採用する事を一番意識してるのでしょうか・・・?

ハイブリッド化される代わりにドグクラッチでダイレクト感と軽量化と実現するのも中々面白そうですが(笑)

左:NDロードスター、右:特許説明図 (画像 IP Force.jp)

 

いつも通り現時点では"あくまで特許"ではありますが、このシステムはロードスターだけでなくロータリースポーツでも採用は可能だと思うので今後の動向が気になるところ・・・。

今年はなかなか目立った動きが無いマツダの特許ですが、引き続き意匠・商標と合わせて注目しておきたいと思います。

 

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