つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダが「横置きエンジン車用かもしれないダブルウィッシュボーン式フロントサスペンション」に関する特許を米国で出願。

(画像 USPTO)

2024年に入ってからあまり動きが無かったマツダの特許関連情報ですが、久しぶりに興味深い内容が米国で公開されています。

 

 

今回紹介するのは足回りに関する特許出願ですが、現在販売されているマツダ車のフロントサスペンションはそれぞれ「横置きエンジン車⇒ストラット式「縦置きエンジン車⇒ダブルウィッシュボーン式を採用。

左:第7世代スモール、右:NDロードスター (画像 MAZDA)

この使い分けはSKYACTIVテクノロジー導入前からほぼ変わっていませんが、今回既存車種とは異なる組み合わせの可能性がある特許が米国で出願されていました。

 

 

〇米国特許商標庁(USPTO)

「FRONT SUSPENSION DEVICE(フロントサスペンション装置)」

(出願番号:US 20240092130 A1)

1 and 2 show a major part of a front portion of a vehicle 1 where a suspension device 30 according to the present embodiment is installed. A powertrain room 2 where a powertrain, not illustrated, to drive right-and-left front wheels 3 of the vehicle 1 is arranged is provided at the front portion of the vehicle 1. The powertrain comprises a drive source, such as an engine and/or motor, and a transmission to which a power generated by the drive source is inputted. 

図1および図2は、本実施形態に係るサスペンション装置30が搭載された車両1の前部の要部を示している。 車両1の前部には左右の前輪3を駆動するパワートレインを配置するパワートレイン室2が設けられている。

パワートレインは、エンジンやモータ等の駆動源と、駆動源により発生した動力が入力される変速機とを備えている。

The suspension device 30 according to the present embodiment is a so-called double wishbone type of suspension device. As shown in FIGS. 3-5, the suspension device 30 comprises a suspension arm 33 (lower arm) which extends in the longitudinal direction and in the lateral direction. The suspension arm 33 comprises a front arm 40 which extends almost straightly in the lateral direction and is positioned on the relatively front side and a rear arm 50 which is positioned in back of the front arm 40 and extends rearwardly toward the left side. The front arm 40 and the rear arm 50 are formed by forging. 

本実施形態におけるサスペンション装置30は、いわゆるダブルウィッシュボーン式である。 図3〜図5に示すようにサスペンション装置30は、前後方向および左右方向に延びるサスペンションアーム33(ロアアーム)を備えている。 サスペンションアーム33は、比較的前側に位置して左右方向にほぼ真っ直ぐに延びるフロントアーム40と、フロントアーム40の後方に位置して左側に向かって後方に延びるリヤアーム50とを備えている。 フロントアーム40およびリアアーム50は鍛造製である。

(画像 USPTO)

こちらはダブルウィッシュボーン式フロントサスペンションに関する特許出願ですが、パワートレインは"左右の前輪を駆動する"と明記。

さらに左右のサスペンション間に設けられたパワートレイン室にはエンジン/モーターだけでなく"変速機も備える"と書かれているので、エンジン/モーターと変速機が左右のサスペンション間に横置き搭載していると捉える事も出来ます。

もちろん縦置きエンジンベースAWD車である可能性もありますが、わざわざ左右の前輪を駆動と書いてるので既存のマツダ車に無い組み合わせなのでは?という妄想が膨らみました(笑)

 

ちなみにマツダの横置きエンジン車では「初代・2代目アテンザ」のフロントサスペンションにダブルウィッシュボーン式を採用した前例があり、特に初代モデルはZoom-Zoom第一弾でスポーティな走りが高い評価を得ていました。

今後横置きエンジン車にもダブルウィッシュボーンが再び採用されるかもしれない・・・?

(画像 MAZDA)

これ以外では2027年から導入予定とされている「EV専用スケーラブルアーキテクチャー」のフロントサスペンションも候補に入ってくるかもしれませんね・・・。

車種だけでなくバッテリーの搭載量によってサスペンション形式を使い分けてくる可能性も考えられるので。

EV専用スケーラブルアーキテクチャーの紹介画像 (画像 MAZDA)



いつも通り現時点では"あくまで特許"ではありますが、次世代商品群(第8世代?)ではどのような構造でマツダらしい走りの楽しさを提供するのか楽しみですね。

今年は中々動きが無いマツダの特許関連情報ですが、今後も気になる内容があれば随時紹介していきたいと思います。

 

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