つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダが出願していた「駆動用ロータリーエンジンとインホイールモーターを採用したFRベースのハイブリッド車」に関する特許が登録されました。

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(画像 ipforce.jp)

2022年に入ってから情報公開件数が少ない状況が続いているマツダの特許ですが、2020年に出願公開されていた特許が新たに登録されています。

 

知財ポータルサイト

https://ipforce.jp/

 

今回新たに登録されたのは2020年4月に出願公開されていた「駆動用ロータリーエンジンインホイールモーターを採用した車両」に関する特許。

特許7049584 | 知財ポータル「IP Force」

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(直4エンジンを横置きした車両への技術転用も視野に)

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(画像 ipforce.jp)

〇資料に記載されている主要構成

・FRベースのハイブリッド車

・駆動用ロータリーエンジンフライホイールレス)を搭載。

・フロントにインホイールモーター搭載。

トランスアクスル化(1名目の説明図に描かれている"4c"がトランスミッション

ダブルウィッシュボーン式フロントサスペンション。

・ハイブリッド用バッテリーはセンタートンネル内に配置。

〇資料に記載されている特許の目的

車両の走行中には、高速加速時等のように一時的に高出力が要求される状況があるため、車体重量の軽減を図りつつ車両の動力伝達効率の向上が望まれる。
そこで、車輪ホイールのリムの内周側空間内に走行用電動モータ(インホイールモータ)を収容した車両駆動機構が知られている。

一般的に、インホイールモータを搭載した車両では、大電力を供給可能にすべくバッテリ自体の大型化に加え、バッテリとインホイールモータとを電気的に接続するハーネスが高電圧化される傾向にある。
このハーネスを絶縁するための電気絶縁被覆部材の厚みが厚く、またその全長が長くなることから、車体重量が大幅に増加し、結果的に、更なるモータの高出力化及びバッテリの大型化や高電圧化が要求されるという悪循環を生じるおそれがある。

本発明の目的は、インホイールモータの出力確保と車体重量軽減とを両立可能な車両の駆動装置等を提供することである。

(この内容は2020年4月に出願公開された時にブログでも取り上げています)

駆動用ロータリーエンジンインホイールモーターを組み合わせた特許は今年初めにもト出願公開されていますが、こちらもトランスアクスル式のスポーツカーを視野に入れた内容だったので、今回登録された特許も同様の目的である可能性が非常に高そうです。

すでにこのブログでも度々取り上げていますが、マツダはスポーツカー用と思われるアルミ製スペースフレームに関する特許も複数出願しているので、次世代ロータリースポーツはこれらの内容を組み合わせた車両になるという可能性も頭に浮かびますね。

(一例)

 

ちなみに、インホイールモーターを搭載したFRベースのハイブリッド車に関する特許は直列エンジンを組み合わせた事例も複数出願されているので、次世代ロータリースポーツだけでなくラージ商品群等にも展開する事を視野に入れてる可能性も考えられます。

(一例)

個人的にはインホイールモーターとトランスアクスルを備えたFRベースのハイブリッドシステムをベースに「ロータリーエンジン ⇒ RX-9(RX-7?)」「直列エンジン ⇒ MAZDA6の実質的後継となる4ドアクーペ」が出るかも?という妄想も膨らみますが、それはさすがに考えすぎかな・・・(笑)

 

特許以外も含めて今後さらに関連する情報が出てくる可能性もあるので引き続き注目しておきたいと思います。