つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

スペインマツダTOPが今後のブランド戦略や電動化対応についてコメント(来年ビジュアルアイデンティティのアップデートを実施?)

ラージ群アーキテクチャー"PHEV" (画像 ドイツマツダ)

次期CX-5など将来に関する報道や噂が増えてきたマツダですが、スペインマツダTOPが今後についてコメントしています。

 

 

今回取り上げるのはスペインの大手新聞「El Debate」が掲載した記事。

スペインマツダ社長兼CEOのIgnacio Beamud氏が国内マーケットの販売状況等についてインタビューを受けていますが、マツダの今後に関する内容もコメントしているので順番に紹介していきたいと思います。

 

 

Q1:マツダは数年前からブランド価値の向上・強化を重視し始めましたが、現状はどうなっている?

Roma no se hizo en un día, es un viaje de largo recorrido a medio y largo plazo. Establecimos una visión 2030 para empezar a construir esta Mazda premium.

Algo que afecta a todo, desde los concesionarios, que ya ofrecen un trato exquisito, hasta una actualización de la identidad visual que llegará en 2025… No es solo una promesa, haremos lo posible para que se vea y se viva.

"ローマは一日にして成らず"という言葉のように中長期的な長い旅です。私たちは2030年のビジョンを設定しマツダプレミアムの構築を開始しています。

すでに最高の待遇を提供しているディーラーや、2025年に登場するビジュアルアイデンティティのアップデートに至るまですべてに影響を与えるものです。それは単なる約束ではなく、それを見て、実際に体験してもらえるよう、私たちはあらゆる努力をします。

マツダはSKYACTIVテクノロジーや魂動デザインを導入してからブランド価値経営(高級ブランドを目指す意味では無く独自のポジションと提供価値確立の意味)を進めてきましたが、Ignacio Beamud氏はこの経営方針を継続していく事と合わせて2025年にビジュアルアイデンティティのアップデートを行う事も示唆。

様々な捉え方が出来る表現ですが、調べる限りだとビジュアルアイデンティティはブランドロゴやシンボルマークを意味するのが一般的のようです。

マツダは今年夏に新しいロゴマークと思われる商標を国内外で出願しているので、これが2025年からオフィシャルで採用されるのかもしれませんね・・・。

左:現在使用されてるオフィシャルロゴ、右:今年夏に国内外で出願公開された商標 (画像 知財Watch)

 

Q2:現在マツダは様々なパワートレインを用意してますが、現ラインナップで不足しているのはありますか?

Nos falta alguna tecnología en concreto como los híbridos autorrecargables. Actualmente los estamos desarrollando y los lanzaremos en 2027.

Viendo el peso de este tipo de motores en el mercado, un 30 %, los echo de menos, pero estos motores llegarán a todos los modelos en 2027.

自己充電ハイブリッド(直訳)などの特定のテクノロジーが欠けています。現在開発中で2027年までには発売する予定です。

このタイプのパワートレインが市場に占める割合はまだ30%という状態だが、2027年には全モデルに搭載される予定です。

続いてはマツダが現在市場導入しているパワートレインに関する質問ですが、Ignacio Beamud氏は「híbridos autorrecargables」がまだ不足していると示唆。

自動翻訳だと自己充電ハイブリッドと変換されるのですが、調べた限りだとこの言葉は"ストロングハイブリッド"を意味しているようです。

これはすでにマツダから公表されている自社製ストロングハイブリッドを指してると思われますが、気になるのは「2027年には全モデルに搭載予定」と明言されてる事。

今のところ新しいストロングハイブリッド搭載は次期CX-5とラージ商品群が候補に挙がっていますが、Ignacio Beamud氏のコメント通り全モデル搭載ならロードスター(MX-5)も含まれることに・・・。

振り返ってみると、2年前に掲載されたオーストラリアメディアの記事でマツダ専務執行役員の青山裕大さんがMX-5の将来について「2026年頃の公開に向けて開発している」とコメントしていたので、2026年~2027年頃にハイブリッド化される可能性があるのでしょうか?

ただ、現行型のプラットフォームにハイブリッド用モーターやバッテリーを搭載する余裕が無い気もするので、コメントの真意も含めて現時点では何とも言えないところ・・・。

☆2年前に青山裕大さんのコメントを取り上げたブログ記事。

 

Q3:自動車業界に大きな緊張を起こしている電動化についてマツダはどのように対処していく?

Es un componente más de la ecuación de negocio a medio y largo plazo, desarrollamos nuestra propia tecnología y la lanzaremos en 2027, incluido una plataforma escalable que nos permite producir distintas categorías de coches sobre la misma en función de las necesidades.

Empezaremos por coches grandes e iremos bajando a compactos.

マツダは独自の技術を開発中であり2027年にはニーズに応じてさまざまなカテゴリーのクルマを生産出来るスケーラブルなプラットフォームも含めて発売する予定です。

大型車からスタートしコンパクトカーへと移行していく。

スケーラブルなプラットフォームというのはすでに開発が公表されている「EV専用スケーラブルアーキテクチャー(EV専用アーキテクチャー)」を指してるのがほぼ確実ですが、Ignacio Beamud氏は大型車から導入する事を示唆。

これは先に紹介したストロングハイブリッドなども含まれてる可能性が高いですが、EV専用アーキテクチャー第一弾モデルは比較的サイズが大きい車種が有力でしょうか?

マツダはすでにラージ商品群SUVが4車種も登場しているのでSUV以外を期待したくなりますが・・・(笑)

今後の電動化対応も比較的サイズが大きい車種から進められそうですが、現行モデル登場から約10年が経過したMAZDA2/CX-3の次をどうするのか気になりますね・・・。

 

 

今回取り上げた内容はスペインや欧州に限った話で他のマーケットは異なる可能性もありますが、来年から2027年にかけてブランド向上や電動化に向けた動きが多くなるのはほぼ確実そうですね。

特にストロングハイブリッド採用車がどこまで増えるのか気になるところ・・・。

国内でも次期CX-5やハイブリッド用新エンジンに関する報道も出てきましたが、欧州では今年秋後半のイベントで4つの新型モデルを発表する噂も出てきてるので、引き続き情報に注目しておきたいと思います。

 

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