先日、突如発表されたMAZDA3 TCRのデビューが1年延期される話。
この件に関して詳しい内容が書かれてる記事がありました。
情報源はアメリカ系モータースポーツメディア「Sportscar365」
マツダ・モータースポーツのディレクターであるネルソン・コスグローブ氏によると「エンジニアリンググループが予期していなかった非常に深刻な開発課題がいくつかあった」との事。
詳しくは・・・
・サスペンションを開発する必要が出たのでプログラムが大きく遅れる。
・TCRは難しい。車は完全なテストプログラムを通過する必要があり、それを回避する方法はありません。
・MAZDA3 TCRを顧客に販売する場合、私たちが本当に満足し誇りに思うものである必要があります。
・そのために車の開発を続け、多くの耐久テストを来年にわたって実施します。
どうやらサスペンションを中心に大幅な改善を行う必要が出た事が遅れた原因のようです・・・。
ちなみに耐久テストは当初デビュー戦でステアリングを握る予定だったブライアン・オルティスに加えて、IMSAのRT24-Pドライバーであるジョナサン・ボマリートやトリスタン・ヌネス、MX-5 CUPカーの開発にも関わったトム・ロングも参加する可能性があるとの事。
気になる新たなパートナーについては・・・
「マツダが後日発表する新しいパートナーと開発に取り組んでいる。それによって2019年で解散したLong Road Racingが当初意図したとおりに車が製造されないことも確認した」との事。
すでに新たなパートナーと開発に取り組んでいるようなのでそう遠くない内に正式発表されると思われます。
MAZDA3 TCRのハード面に関しては・・・
前輪駆動で、ABSシステムを搭載しているパドルシフト車です。現状はTC(トラクションコントロール?)を調整する必要があり、他にも日と時間を費やさなければならない部分がたくさんあります。
ただ、車体、選択された部品、システムレイアウトは非常に素晴らしいと思います。実行して開発するだけです。
ただ、パワートレインに関しては・・・
TCR規制で許可されている特注エンジンを選ぶ代わりに、フォルクスワーゲン製の2リットル4シリンダーターボエンジンを使用する
これまでずっと謎だったエンジンはまさかのフォルクスワーゲン製エンジン・・・。
SKYACTIV-Xを中心にエンジンの開発・進化を内外に強くアピールしてるマツダのレーシングカーに搭載されるエンジンが完全他メーカー製というのは正直疑問ですし残念です・・・。
しかもフォルクスワーゲンとマツダは一切提携関係無いですから。
初披露時の車体リア部に「SKYACTIV-G」のエンブレムがついてたので量産エンジンベース?という期待もありました。
MAZDA3 TCRで気づいた点。
— taku2 (@taku2_4885) 2019年10月2日
リアに「SKYACTIV-G」エンブレムがありました。
IMSA用と同じMZ-2.0T搭載が有力でしたがTCR用にターボ化したSKY-G 2.0を搭載してる可能性も??
展示されたのはモックアップなのでエンブレムは市販車のままというだけかもしれませんが😅https://t.co/mx8emLogJg pic.twitter.com/fyiXn7TzJ4
2.0ターボならせめてIMSA用のMZ-2.0Tという選択肢は無かったのでしょうか・・・(やはりレギュレーションNG?)
どこかのタイミングでマツダ製エンジンに変更される可能性もあるかもしれませんが、これに関してはもう少し詳しく理由を知りたいところです・・・。
気を取り直して・・・
MAZDA3 TCRのデビューですが2020年末の可能性もあるようですがまだ正式には未定との事。
エンジンに関してしばらくモヤモヤ状態が続くと思いますが、まずは無事にデビューする事を祈りたいと思います🙄