昨年までマツダが参戦していたIMSAシリーズで2014年~2016年シーズンの間に投入されていたプロトタイプマシンの内の1台が海外オークションで販売されているのを見つけました。
今回取り上げるマシンは2014年~2016年のIMSAシリーズへマツダが投入していたプロトタイプマシン。
〇2014年デイトナ24時間レース
〇2015年セブリング12時間レース
〇2016年ワトキンスグレン6時間レース
2014・2015年シーズンはレース用にチューニングされた「SKYACTIV-D 2.2」を搭載、2016年シーズンはAER社と共同開発したレース専用直噴ガソリンターボ「MZ-2.0T」を搭載してIMSAシリーズへ参戦していました。
日本では2015年東京オートサロンでの実車展示、2016年マツダファンフェスタでは787Bとのデモランが行われたので実車を見た方も多いかもしれません。
今回、IMSAシリーズへ投入されていたプロトタイプマシンの一台が海外の自動車専門オークションサイト「Bring a Trailer」に出品されてるのを見つけました。
〇車体全体




〇運転席周辺








〇エンジンルーム・サスペンション周辺






今回出品された車両は2014年~2016年シーズンに投入された「70号車」
スポンサーロゴの一部が剥がされていますが、白色のフロントノーズなどは2016年シーズンのままとなっています。
ただし、リンク先の説明を見ると残念ながらリアに搭載されていたエンジンや関連部品のみ付属していないとの事・・・。
(現役時にエンジンルームを撮影した画像)
その一方でかなり多くのスペアパーツに加えて、IMSAにおける成績一覧表も付属してるのはなかなか貴重かもしれませんね。


リンク先の説明文によるとこの車両は当時マツダとパートナシップを組んでいたSPEED SOURCE社が2017年に解散した時にエンジン無しの状態で販売した個体との事。
その時に購入したミシガン州のオーナーが今回オークションへ出品したようです。
参戦当時はエンジン等が熟成不足の影響で目立った実績を挙げる事は出来ませんでしたが、このマシンによって得られたノウハウはその後のDPi規定を基に開発された「RT-24P」にも生かされてるはず。
そう考えるとマツダモータースポーツの歴史で重要度の高いマシンに違いないので次はどのようなオーナーの元へ行くのか気になるところですね。
出来れば再びエンジンを搭載して実走出来るようになるといいのですが・・・。