IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の前身である”アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)”に参戦していたマシン「ローラB12/60・マツダ」が現在販売されているという情報を見つけました。
「ローラB12/60・マツダ」は2009年~2013年のアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)でマツダとタッグを組んだ米国のレーシングチーム”ダイソンレーシング(Dyson Racing)”が2012・2013年シーズンに使用したマシンです。
(念のため触れておきますが、”掃除機のダイソン”とは無関係)
ローラ・カーズが開発したシャシー「ローラ・B12/60」にマツダ製エンジンをベースにAER社とマツダが共同開発した4気筒ターボエンジン「MZR-R」を搭載。
2010年シーズンからレースで新バイオ燃料のイソブタノールを採用した事でも注目を集めました。
2013年シーズンではシリーズランキング2位の好成績を挙げたこのマシンが現在販売中という情報が出ています。
販売情報が掲載されているのは海外のレーシングカー専門販売情報サイト「Racecarsdirect.com」
さらに、今回ローラB12/60・マツダを出品した英国の「SAMHANCOCK」が公式HP上でより詳しい内容を掲載しています。
この個体は2013年シーズン後に英国のファクトリーであるPeter Chambers Automotiveの手に渡り、2018~2019年には欧州のヒストリックカーレース「EuropeanMasters EnduranceLegends」に参戦。
現在も英国のグロスタシャー州で保管中と記載されています。
日本ではあまり馴染みが無いマツダのレーシングマシンですが、メーカーワークスとしてのマツダスピードが解散してしまった後も北米におけるマツダのモータースポーツを盛り立てた貴重な存在と言えるかと思います。
どのような買い手がつくのか気になるところですね(日本に来るのはさすがに無理かな
・・・(笑))
今回取り上げたマシンの前身となる「ローラB08/80・マツダ(2009)」の動画もあるのでよろしければチェックしてみてください。