今週新たに公開されたマツダの特許出願は3件。
件数も少ないのでそれぞれ簡単に取り上げます。
まずは「抵抗溶接装置及びそれを用いた抵抗溶接方法、溶接装置」という内容。
特開2020-75264 | 知財ポータル「IP Force」
資料に書かれている特許の目的は・・・
従来の抵抗溶接装置では電極間隔が近接しているため、ワーク内の電流経路をあまり深くすることができなかった。
このため、例えば、厚板同士を重ね合わせたワークの溶接に用いると接合すべき部位である厚板間の界面への入熱が不十分となるおそれがあった。
また、例えば、対向した一対の電極を有する従来の抵抗溶接装置では、電流経路が固定されているため、ワークの厚さ方向に対して発熱部位を可変に制御することができなかった。
このため、所定の部位を優先して加熱溶融させることが難しく、溶接品質を低下させるおそれがあった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、その目的は、ワーク内での発熱部位を可変に制御可能な抵抗溶接装置及びそれを用いた抵抗溶接方法、溶接装置を提供することにある。
続いては「抵抗溶接装置及びそれを用いた抵抗溶接方法」という内容。
特開2020-75265 | 知財ポータル「IP Force」
資料に書かれている特許の目的は・・・
近年、抵抗溶接の対象となるワークの構造か多様化してきている。
鋼板同士を重ね合わせた構造だけでなく、例えば、アルミ板材同士、あるいはアルミ板材とこれと異なる異種金属部材とを重ね合わせた構造のワークを抵抗溶接する場合が増えてきている。
しかし、アルミ板材では、常温大気中で表面に安定した酸化物が形成され、この酸化物がワーク内を流れる電流に対する抵抗となり、極端な場合には、ワークに所望の電流を通電できない場合があった。
また、重ね合わせられた部材の界面に当該酸化物が介在することで、接合強度が低下するおそれがあるとともに、極端な場合は接合不良を引き起こすおそれがあった。
また、上記に限らず、重ね合わせられた金属部材間に異種材料が介在した状態でワークの抵抗溶接を行う場合も増えてきている。
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、その目的は、ワークの表面やワークを構成する部材間の界面の状態を改質可能な抵抗溶接装置及びそれを用いた抵抗溶接方法を提供することにある。
最後は「走行制御装置および該方法」という内容。
特開2020-77140 | 知財ポータル「IP Force」
資料に書かれている特許の目的は・・・
スライディングモード制御では、状態量をスライディングモード面上に拘束しつつ前記スライディングモード面上の平衡点に前記状態量を収束させる際には、例えば先行車両に対する自車両の相対速度や車間距離等の前記状態量は、前記スライディングモード面上を遷移するので、急激な加減速を生じることなく目標の車間距離まで自車両を制御できる。
しなしながら、前記スライディングモード制御を開始する際の前記自車両の前記状態量が前記スライディングモード面から比較的大きく乖離していると、前記自車両の前記状態量を前記スライディングモード面上に乗せようとして比較的急激な加減速が生じてしまうおそれがある。
本発明は上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的はスライディングモード制御を用いた追従走行の制御の際に、急激な加減速を低減して、目標の車間距離まで自車両を制御できる走行制御装置および走行制御方法を提供することである。
今週新たに公開された特許出願は以上の3件になります。
先週はゴールデンウィーク明け最初だからなのか0件でしたが今週は3件だけながらも公開されました。
かなり難しい内容なので簡単に纏めただけの内容になっていますがご容赦くださいませ・・・。
来週はどのような内容が出てくるのか楽しみにしたいと思います♪