今週新たに登録されたマツダの特許は1件のみ。
この1件を取り上げてみたいと思います。
今週唯一登録されたマツダの特許は「車両用シフト装置」という内容。
https://ipforce.jp/patent-jp-B9-6708977












こちらはバイ・ワイヤ方式のシフトレバーに関する内容です。
資料に書かれている特許の目的は・・・
エレキシフト装置では、運転者がシフト操作を行った後にシフトノブから手を放すと、変更後の変速レンジを維持したまま自動的にシフトレバーがホームポジションに復帰する方式が採用されている。
このような方式は、エレキシフト装置が登場する以前の機械的に変速レンジを切り替えるシフト装置に見られる方式、すなわちシフトレバーが変更後の変速レンジに対応する位置に保持されるステーショナリー方式に対して、モメンタリ方式と呼ばれている。
しかしながら、モメンタリ方式は、常にホームポジションにシフトレバーが配置されるため、ステーショナリー方式に比べて、その時点における走行レンジを認識し難く、運転者はその度、メーターユニット内のインジケータで変速レンジを確認する必要がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、装置全体のコンパクト化を図りながら、より操作性の良い車両用シフト装置を提供することを目的とする。
モメンタリ式でバイ・ワイヤのシフトレバーを採用している車種はトヨタ・プリウスが代表的。
マツダ車ではプリウスと同じシステムを搭載したアクセラハイブリッドが唯一採用していました。


それに対して今回の特許であるステーショナリー式でバイ・ワイヤのシフトレバーを採用しているマツダ車はMX-30。
この方式はMX-30発表前に公開されていたマツダのEVプロトタイプでも採用されていました。
マツダの新型EVプロトタイプのシフトノブ。
— taku2 (@taku2_4885) 2019年10月17日
多くのHVやEVで採用されてる操作後に元へ戻るタイプでは無く、従来のポジション位置で固定されるタイプのようです。
L字型シフト配列は新鮮ですが、シフト操作はほぼ違和感無く出来る気がしますね😌https://t.co/vKxot9RvVQ pic.twitter.com/7KmEjXy2iz
MX-30にはこのシフト方式に加えて、EVながらもエンジンサウンドに近い加速音を出すようにしたりと従来のエンジン搭載車から乗り換えても違和感無く操作できる事に拘っています。
バイ・ワイヤ方式のシフトレバーは従来のエンジン搭載車も含めて採用例が増えているのでマツダ車でも採用例が増えていくかもしれませんね。
今週は1件のみなので以上になります。
明日が出願中の特許が公開予定なので楽しみにしたいと思います。