今週は月曜日に続いて木曜日にも特許出願情報が更新。
新たに公開されたマツダの特許出願5件の中から気になった内容を取り上げます。
今週木曜日に公開された中で注目したのは「手動変速機の変速操作装置及びその組立方法」という題名の内容。
特開2021-165107 | 知財ポータル「IP Force」
〇資料に記載されている特許の目的。
手動変速機と支持アームとの間にブッシュを配置すると、手動変速機の振動が支持アームに支持されたシフトレバーに伝達されにくくなり、シフト操作の節度感を向上させることができる。
しかしながら、支持装置の手動変速機への組付け段階において支持アームの左右の端部にブッシュを取り付けてからそれぞれの端部をヨーク部に取り付ける場合、両端部のヨーク部に対する挿入角度が少しずれただけでも両端部をヨーク部にそれぞれ挿入するのが困難になる。
このため、両端部の位置を正確に合わせる必要があり支持装置の組付け性が悪い。ブッシュの弾性力を低くすれば挿入が容易になるが、支持アームが安定しなくなりシフト操作の節度感が悪化するおそれがある。
ここに開示された技術は、シフト操作の節度感を維持しつつ支持装置の手動変速機への組付け性を向上させる。
こちらは文字通り「縦置きFR車用のMT」に関する内容ですが、エンジンだけでなくモーター(おそらくハイブリッド用モーター)と接続する事も視野に入れてるのが注目点。
縦置き用MTとなればロードスター用という可能性もありますが、NDロードスター用と比較すると・・・・。
特許出願のシフトノブは支持アーム(No.20)を介して装着することを視野に入れてるのでNDロードスター用とは異なります。
これらの点から今回の縦置き用MTはラージ商品群用という可能性も考えられますね・・・。
ちなみに今回と似たような形状の縦置き用MTに関する特許出願はこれまでにも複数出てきています。
〇2020年10月
〇2020年1月
グローバルではMT車の需要が減少傾向という話もありますが、欧州等ではまだ一定数の需要が見込めるのも事実。
他メーカーと比べてMTの選択肢が豊富である事もマツダの特徴と思っているのでラージ商品群でも採用されると嬉しいところですね。
今週は月曜と木曜2回にわたって新たに公開された特許出願を取り上げてきました。
来週以降も気になった内容を取り上げていきたいと思います。