つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

今週新たに公開されたマツダが出願中の特許(2021.4.22)

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(画像 ipforce.jp)

今週新たに公開されたマツダが出願中の特許は19件。

その中から気になった内容を取り上げます。

 

まずは「車両の変速操作装置」」という題名の内容。

特開2021-62647 | 知財ポータル「IP Force」

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(画像 ipforce.jp)

”駆動力が後輪へ伝達”と記載されているので「FR車用のシフトレバー」に関する内容です。

説明例では6速ATが想定されていますが、7速・8速も視野に入っています。

マツダ車の伝統であるシフトアップが手前のパターンも踏襲されてますね。

〇資料に記載されている特許の目的

手動変速モードは、運転者の好みのタイミングで変速させることができることから特にスポーツ走行を好んで行う運転者が積極的に選択することになる。

一方、手動変速モードでの変速を多用する運転者は、操作レバーを操作した際に、マニュアル変速機においてシフト操作したときに得られる十分な手応えというものを期待する傾向が強いものである。すなわち、運転者はマニュアル変速機におけるシフトレバーを操作した際には十分な手応えを感じることから、手動変速モードでの操作レバーの操作に対しても十分な手応えを感じることを望む傾向が強いものとなる。

しかしながら、従来の手動変速モードにおける操作レバーは単にシフトアップ要求あるいはシフトダウン要求を行うスイッチとしての機能からしか捉えられておらず、運転者が期待する操作の十分な手応えという点についてはなんら考慮されていないものであった。

本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、手動変速モードにおいて操作レバーを操作した際に十分な手応えが得られるようにした変速制御装置を提供することにある。

分かりやすく説明すると「MTに近いシフトフィーリングを味わえるAT用シフトノブ」という事になります。

第7世代から各種スイッチ類の操作感が大幅に進化されましたが、ATでもMTに近いシフトフィーリングを追求するのはマツダらしいですね。

 

これらをさらに発展させた「変速制御装置」という題名の内容も同時に出ています。

特開2021-63512 | 知財ポータル「IP Force」

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(画像 ipforce.jp)

こちらもFR車用のAT用シフトノブに関する内容ですが「自動クラッチ(おそらくマイルドハイブリッド)」「トルコン式」という2種類のATを想定しているのがポイント。

〇資料に記載されている特許の目的

自動変速モードとなるDレンジ位置が選択されているときは、比較的ゆったりとした走行を望んでいることが多いことから、自動変速に際しての変速ショック抑制が強く望まれるものである。このため、通常は、Dレンジ位置での自動変速の際には、変速の際に締結される摩擦締結要素の締結は比較的ゆっくりと行われるものである(例えば締結油圧が低めの設定)

一方、手動変速モードはスポーツ走行のように積極的な走行を行う場合に選択されることが多い。このため、手動変速モードでは、自動変速モードの場合に比して、変速ショックを積極的に運転者に体感させることが望まれる。変速ショックを運転者に積極的に体感させるために、例えば摩擦締結要素の締結油圧を高めに設定して、その締結速度を早くすることが考えられる。

しかしながら、手動変速モードはスポーツ走行を行う場合に限らず、ゆったりとした走行を望みつつも急な坂道を走行する等のときにも適宜選択されるものである。したがって、手動変速モードにおいて、スポーツ走行に合わせて常に変速ショックが大きくなるように制御したのでは、運転者がゆったりとした走行を望んでいる場合に変速ショックが大きすぎて運転者が不快な思いをしてしまうことになる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、手動変速モードにおいて、運転者の要求に応じた適切な変速ショックが得られるようにした変速制御装置を提供することにある。

 

最後は「車両用変速操作装置」という題名の内容。

特開2021-62699 | 知財ポータル「IP Force」

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(画像 ipforce.jp)

これまでの特許出願とは異なり「タッチパネル式シフト」に関する内容です。

〇資料に記載されている特許の目的

シフト・バイ・ワイヤ方式の操作部は、変速機と機械的に接続されていないので、設計の自由度が高くなっている。これまで出願していた特許における装置では、タッチパネルが操作部として設けられており、意匠性や操作時の直感性が向上されている。タッチパネルには、各レンジに対応する複数のアイコンが表示されて、指でアイコンを触ることによって変速レンジが切り替わるようになっている。

しかしながら、平らな表面のタッチパネル上に複数のアイコンが表示されているので、乗員がタッチパネルを見ずに触るだけで正確に所望のアイコンを選択することが困難である。このため、乗員は、運転中にタッチパネルを見なければならず、乗員の視線が車両の進行方向である前方から外れる可能性がある。また、乗員がタッチパネルを見ずに操作すると誤操作を生じる可能性がある。

一方、乗員がタッチパネルを見ずに操作できるように、隣接するアイコンの間隔を十分に大きく設定することが考えられるが、タッチパネル全体が大型化してしまうという問題がある。

本発明は、上述した従来の装置の問題点を解決するためになされたものであり、タッチパネルを全体的に小さくすることができると共に、乗員が容易に変速レンジを切り替えることができる車両用変速操作装置を提供することを目的としている。

 

今週気になった内容は以上となります。

個人的には走りを楽しめるのがマツダ車の大きな楽しみと感じている事に加えて、スイッチ類をはじめとする操作感の気持ちよさがこれから重要になってくると感じているのでタッチパネルよりは先に取り上げた内容の方が理想ですね。

シフトバイワイヤ式でEVモデルも設定されているMX-30でも独自のシフトパターンを導入しているくらいなので・・・。

運転時に必ず触る部分なのでどうなるのか気になるところですね。

 

来週以降も気になった内容があれば取り上げていきたいと思います。