秋口頃から商品改良が実施されるという噂が出ていたMAZDA3。
本日11月2日、SKYACTIV-X搭載モデルの改良仕様に関する情報が一足早く解禁されました。
MAZDA3の商品改良に関しては9月頃から一部WEB上で噂が出始め、先月下旬から販売店公式HPでも予告が開始されていました。
販売店HPでも商品改良が予告開始されたので正式発表も間近という可能性もありましたが、本日0時にSKYACTIV-X搭載車の改良仕様に関する情報が各メディアで情報解禁。
「CarWatch」
「driver」
「motor-fan」
「LOVECARS!TV!」
まったく前触れなく深夜に情報解禁されたのでとりあえずTwitterでいくつか内容を取り上げましたが、まずSKYACTIV-X搭載車におけるエクステリアの改良点がこちら。
今度の商品改良でMAZDA3 SKY-X搭載車へ新たに採用される専用エンブレム!(LOVECARS!TV!より引用)https://t.co/saKOczf4JS pic.twitter.com/ARU4cP5Kdu
— taku2 (@taku2_4885) 2020年11月1日
今回の商品改良から採用される「新しいSKYACTIV-X搭載車専用エンブレム」
リアハッチに装着されてる”e SKYACTIV-X”は中国向けのMAZDA3・CX-30に採用されているエンブレムと同じです。
先月日本でも発売開始されたMX-30も含めて、今後発売される電動デバイス採用のマツダ車には”e SKYACTIV”という名称が採用されることになっています。
”X”というアルファベットが強調されてるフロントフェンダーのエンブレムは先に挙げたツイートへの反響を見ると賛否がある模様・・・。
現時点で僕は「・・・実物で最終判断するしかないなぁ」という感想でしょうか(笑)
少し話は脱線しますが、北米で発表されたMAZDA3ターボモデルでも「TURBO」というエンブレムが追加されたのですが、これによってリア周りにエンブレムが4つも装着される状態に・・・。
今のマツダデザインが「引き算の美学」という方向性を示している事を考えるとエンブレムの数を増やすのではなく、内外装全体の世界観で差別化を行ってほしい気持ちも正直あります。
(専用スポイラーや内外装色 etc・・・)
実際に見ると印象も変わる可能性もあるので早く実車を見てみたいところですね。
あと、現在販売中の100周年特別記念車は同じ位置に専用エンブレムが装着されているのですが、改良後のSKYACTIV-X搭載モデルの記念車はエンブレムがどうなるのかも気になるところ・・・。
続いて改良仕様のSKYACTIV-Xのスペックはこちら。
〇改良前
最高出力:180ps/6000rpm、トルク:224Nm/3000rpm
〇改良後「SPIRIT1.1」
最高出力:190ps/6000rpm・トルク:240Nm/4500rpm
出力・トルク共に噂通りスペックUPされていますが、これはSKYACTIV-Xが試作段階で発表された開発目標値「190ps・230Nm」に到達したのに加えてトルクは目標値を上回りました。
改良前のSKYACTIV-Xは世界初のSPCCI燃焼という面から安全マージンを取ってスペックを抑え目にしているという話だったので、改良後のスペックがこのエンジン本来の初期スペックと言えそうです。
改良型SKYACTIV-Xのコードネームは先に触れた通り「SPIRIT1.1」
数字の1の位がハードウェアの世代を示し、小数点以下がソフトウェアの世代を示すとの事。
なので今回の改良は「ハードウェアは従来のままでソフトウェア制御を進化させた」内容となっています。
各メディアに書かれている今回の改良の方向性は主に「燃焼制御の緻密化」
・空気(新気・EGR)/燃料/気筒毎の混合器状態の予測モデルを改善
・特に、EGRのモデル精度を高めて多くの新気を導入することが可能になった結果、大幅なトルクアップを実現。
・高応答エアサプライが改良前より早い段階から働くようになったことで加速の伸びが改善。
・圧縮比は改良前と変わらず「15.0(日本仕様)」
・記事によると6速ATも改良されてる模様(こちらもおそらくソフトウェア)
スペックUPの数値はそこそこですが、実際に試乗された内容を見るとかなり走りが進化しているようなので楽しみですね。
上記の内容を見るとすでにSKYACTIV-X搭載モデルを購入された方にとって羨ましい改良だと思われますが、今回もう一つ大きなトピックなのか・・・
「既存のSKYACTIV-Xユーザーに対するSPIRIT1.1への無償アップデートを検討中」
という注目すべき情報。
現在は国の認可待ちという段階との事ですが、メディアを通じて公にされるという事はある程度目途が立っている可能性もあります。
無償アップデートが検討されてるのは既存ユーザーへのアフターフォローという面もあると思いますが、もう一つ個人的に想像したのは「ブランド価値と残存価値(リセールバリュー)の向上」
例えば、改良前車両ユーザー目線で想像すると・・・
改良モデルが出た場合でも最新スペックへアップデートする事で従来より古い車扱いされにくくなり、残存価値と下取り価格が向上して買い替え時のハードルが低くなるかも?
販売現場目線で想像すると・・・
後からアップデート出来るので商品改良直前に販売する時の値引き額を抑制する事にもつながるかも?
いずれ出る直6のSKYACTIV-Xでもアップデートが可能だとすると「車両価格は高いけどリセールバリューは期待できるので思ったより購入ハードルは高くない」という事も考えられます。
今回の動きはマツダが以前から目指している「ブランド価値経営」の一環なのかもしれませんが今後の進歩状況が気になるところですね。
今回情報解禁された主な内容は以上になります。
以前から商品改良の噂や予告が出ていたので正式発表も間近だと想像していましたが、まさかこのタイミングで先行解禁されるとは思っていませんでした(笑)
SKYACTIV-Xが進化するのはもちろんですが既存オーナーへのソフトウェアアップデートは今後のブランド向上へ大きなキーになる予感がしています。
あとは実際に体感してどのような走りになっているのか楽しみにしたいと思います。