マイルドハイブリッドとピュアEVに加えて、ロータリーエンジンを採用したマルチxEVもデビュー予定のMX-30ですが、同じスモール群に属するMAZDA3・CX-30にピュアEVとマルチxEV仕様が出る可能性について取材している記事が出てきました。
今回取り上げるのはオーストラリアの自動車メディア「Carsguide」
オーストラリアでMX-30のマイルドハイブリッド(M-ハイブリッド)仕様が発売されたのに合わせて、開発主査を担当した竹内都美子さんに取材を実施。
竹内さんはまず「MX-30のM-ハイブリッドとピュアEVはプラットフォームがまったく異なる」という説明をしてから質問に答えています。
Q1:CX-30やMAZDA3にEVのプラットフォームを採用する事は可能ですか?
A:不可能では無いかもしれませんが、MX-30・EVモデルのプラットフォームはフリースタイルドアと組み合わせる事を考慮しているのでかなり難しいと思います。
M-ハイブリッド仕様のプラットフォームには両側に2本のビームがありますが、EVではバッテリーパックを取り付ける必要があるのでこれらのビームがありません。
代わりに取り付けられたバッテリーパック自体がビームの役割も担う構造になっている。
Q2:ロータリーエンジンを使用したマルチxEV仕様の場合は採用可能ですか?
A:マツダとしてはそれらの技術を他のモデルにも採用する可能性を追求したい。
スモール群プラットフォームはMAZDA3から市場へ導入されていますが、開発は最初にEV用を行ってからエンジン搭載用プラットフォームへ派生した流れとなっています。
竹内さんの回答を見る限り、見た目以上に中身が違う点から現時点で”MAZDA3・CX-30のピュアEV仕様”が出る可能性はやや低い印象ですね。
これに対して、ロータリーエンジンを使用したマルチxEVに関しては昨年秋に行われたMX-30日本仕様オンライン発表会の場で丸本社長が「地域やお客様の使われ方に合わせ、スモール商品群の他の車種への展開も含め、2022年前半から順次市場に導入」と公表(動画内の7:40頃からマルチxEVに関して説明されています)
竹内さんもMX-30以外への展開の可能性を追求するニュアンスで回答されてるので、MAZDA3・CX-30だけでなく、次期MAZDA2・CX-3(CX-20?)にもマルチxEV仕様が用意される可能性は十分考えられますね。
ちなみに、マルチxEVは「レンジエクステンダー・プラグインハイブリッド・シリーズハイブリッド」3種類に展開可能なので、種類によってはMAZDA3・CX-30にもほぼそのまま展開可能なのかもしれません。
つい先日には「発電専用では無く、駆動も担う事になる」という情報も出てきたのでまだまだ気になる部分が多いマルチxEVですが、そろそろプロトタイプでも見せて欲しいところですね・・・。