つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダが2022年~2025年に導入するEV・プラグインハイブリッド・ハイブリッドはどんなモデルになるか予想してみた。

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(画像 MAZDA)

マツダは先日発表した「2030年に向けた新たな技術・商品方針」の中で2022年~2025年までにEV・プラグインHV・HVを合計13車種導入予定と公表しました。

これら13車種はどのようなモデルになるのか予想してみます。

 

マツダが発表した2030年に向けた新たな技術・商品方針に関して取り上げたブログ。

この時に公開された資料にはこのような説明図がありました。

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(画像 MAZDA)

すでに導入開始されている「スモール群(FFベース)」と、来年から導入開始予定の「ラージ群(FRベース)」両方を合わせて”SKYACTIV マルチソリューション スケーラブルアーキテクチャー”統一。

このアーキテクチャーを元に「2022年~2025年までにEV・プラグインハイブリッド・ハイブリッド(マイルドハイブリッドは除く)を合計13車種導入予定」と公表しました。
こうなるとやはり気になるのは「それぞれの電動デバイスでどのようなモデルが出てくるのか?」という点。

そこでこれまでこのブログで取り上げてきた情報や噂も交えながら各ジャンルで予想したモデルを挙げていきます。

 

 

〇EV

MX-30に加えて現行アーキテクチャーベースのEVがさらに3車種導入される事は今回初めて公になったので少し詳しくポイントを挙げてみます。

ポイント①:基本的なEVユニットやプラットフォームはMX-30と同じものを採用?

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(画像 MAZDA)

先に取り上げた一覧表を見れば分かりますがマルチソリューション スケーラブルアーキテクチャーに含まれるEVはMX-30に採用されてるスモール群用のみとなっています。

 

ポイント②:つい最近までMX-30以外で現行アーキテクチャーベースのEVモデルを開発する予定は無かったと思われる。

現行MAZDA3が発売開始されて間もない2019年、当時開発主査だった別府さんはシンガポールメディアからの取材で「MAZDA3にEVの計画は無い」と回答。

さらにMX-30開発主査だった竹内さんも今年春にオーストラリアメディアからの取材で「MAZDA3・CX-30のEVモデルは不可能では無いがかなり難しいと思う」と回答。

これらの回答からマルチソリューション スケーラブルアーキテクチャーベースのEVをさらに3車種導入することが決定されたのはかなり最近と推測されます。

2022年~2025年までに導入する事を考えると開発期間はかなり限られるはずなのですでに導入済みの技術を活用するのが現実的。

完全新規開発のEVは2025年頃から導入開始の「EV専用スケーラブルアーキテクチャー」に集中すると思われます。

 

ポイント③:マルチソリューション スケーラブルアーキテクチャーベースのEVは車高が高いモデルしか商品化出来ない可能性?

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これは2019年の東京モーターショーでMX-30 EVモデルのフロア下を撮影した写真ですが、フロア下にバッテリーが搭載されている事から最低地上高はSUVの割に少なめです。

これより車高が低いセダン系モデルを成立するには大幅な改良が必要と思われるので先に挙げた理由も含めて考えると全てSUVと考えるのが現実的。

 

主にこれらのポイントからEV3車種はこのようなラインナップと予想。

①CX-30

・MX-30と同じスモール群ベースに加えて中国では合弁先の長安汽車製EVユニットを採用したと思われる中国市場専用EVモデルも今年後半に導入予定。

・ただし、2022年~2025年に導入のEVモデルは中国市場専用とは別モデルでMX-30 EVモデルのユニットを採用して欧州市場をメインと予想。

②次期CX-4(CX-40?)

・現行モデルは登場から5年が経過したのでそろそろモデルチェンジも考えられる。

・中国市場のニーズを考えると次期型が出る場合にEVモデルの必要性は高いはず。

・次期型でEVモデルが出る場合は中国市場向けのCX-30 EVモデルと同じ長安汽車製EVユニットを採用?

・現行型の生産・販売を担当してきた一汽マツダ長安マツダへ統合されるという噂も・・・。

③次期CX-3(CX-20?)

・現行モデルは登場から6年が経過したのでそろそろモデルチェンジも考えられる。

・EVの必要性が高い欧州ではCX-30導入開始後も人気を維持。

・MX-30と同じEVユニット・アーキテクチャーを採用。

 

 

プラグインハイブリッド

マルチソリューション スケーラブルアーキテクチャーに含まれているプラグインハイブリッドはこちら。

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(画像 MAZDA)

スモール群モデル用の「ロータリーマルチxEV(画像左)」とラージ群モデル用の「縦置きFRベースのPHV(画像右)」の2種類です。

欧州と北米ではMX-30 ロータリーマルチxEVモデルを2022年に導入予定とすでに発表済みですが、欧州ではレンジエクステンダーと発表されてるのに対して、北米ではプラグインハイブリッド」と表記されているのでこれを別にするのか一つにするのか悩みどころ・・・(笑)

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(画像左:MAZDA UK、右:MAZDA USA)

まだ実車が披露されてないので今回は両方に充電プラグは装備される面から「プラグインハイブリッド」に統一して一つのモデルとしてカウントします。

ラージ群に関してはこれまで取り上げた噂や登場車種の予想も織り交ぜつつ候補を挙げます。

 

プラグインハイブリッド5車種はこのようなラインアップと予想。

①MX-30 ロータリーマルチxEV

・欧州ではレンジエクステンダー、北米ではプラグインハイブリッドと仕様を分ける可能性あり。

②ラージ群第一弾モデル(CX-5に近いサイズの新型SUVクーペと予想)

プラグインハイブリッドへのCO2排出量優遇処置がある欧州を視野にラージ群第一弾モデルから導入。 

③次期CX-9

・北米で特に電動デバイス搭載車の必要性が高いカリフォルニア州なども考慮して最上級グレードとして設定。

④次期MAZDA6(または後継モデル)

・4ドアクーペのようなスタイルに進化しつつ、欧州・北米の環境規制も考慮してプラグインハイブリッドも設定。

⑤次期CX-5

・まだしばらく現行モデルの販売は継続しつつ、2025年までにラージ群ベースでフルモデルチェンジしたタイミングでプラグインハイブリッドも設定。

 

 

〇ハイブリッド(マイルドハイブリッドは除く)

24V・48Vマイルドハイブリッド以外で対象となるハイブリッドはこちら。

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(画像 MAZDA)

「ロータリーマルチxEVのシリーズハイブリッドと昨年11月の決算で発表されたトヨタのハイブリッドシステム(THS)を採用した3車種(OEM含む)」

この時点で北米向け新型SUVとヤリスハイブリッドが確定されます。

中国でTHSを搭載したモデルを発売予定とされていますが、中国で販売されているトヨタ・レクサス車はレクサスLS・LC以外全てFFベース。

中国向けの車両は基本的に現地で生産する必要性がある点も考えるとFF用THS採用が現実的と思われます。

「ロータリーマルチxEVのシリーズハイブリッド」に関してはバッテリーサイズが小さめで済む点や先に取り上げたEV・プラグインハイブリッドとのバランスも考慮・・・。

 

ハイブリッド5車種はこのようなラインアップと予想。

①北米向け新型SUV(THS)

②ヤリスハイブリッドのOEMモデル(欧州限定)

・今のところはMAZDA2と入れ替えでは無く併売する可能性が有力?

③MAZDA3中国仕様(THS)

・中国では昨年SKYACTIV-X搭載モデルが発表されたものの現在は販売を終了しているという噂が浮上中。

・日本から輸入されていたと思われるSKYACTIV-X搭載モデルと違い、現地調達・生産可能なTHS搭載モデルを代わりに導入?

・中国仕様には設定が無いファストバックが現地で目撃されてるのでTHS仕様と合わせて導入される可能性も・・・?

④MAZDA3 ロータリーマルチxEV仕様

・CO2規制が厳しさを増す欧州やシリーズハイブリッド車が多く発売されている日本を重視。

SUVより車高が低い事からフロア下に搭載できるバッテリーサイズに限りがあるのでロータリーマルチxEVで最もバッテリー容量が少なくて済むシリーズハイブリッドを選択。

・MAZDA3 EVモデルは2025年頃から導入予定の「EV専用スケーラブルアーキテクチャー」ベースの次期型で?

⑤次期MAZDA2 ロータリーマルチxEV仕様

・現行モデルは登場から7年が経過したのでそろそろモデルチェンジも考えられる。

・MAZDA3で挙げた理由に加えて、コスト上昇の要因となるバッテリーが最も小型で済む面も含めてシリーズハイブリッドを採用?

・メインターゲット市場はMAZDA3と同じく欧州や日本、特に競合モデルが多い日本は重要度高め。

 

相変わらず好き勝手に予想をしてみました(笑)

あくまで個人的予想なのでそこはご了承くださいませ・・・。

日本に導入されるモデルが気になるところですが、国内販売店の充電設備がまだ整ってるとは言えない状況を考えるとプラグインハイブリッドやロータリーマルチxEVベースのシリーズハイブリッドが有力でしょうか?

直6エンジンやFRベースというポイントからラージ群モデルに注目が集まっていますが、MAZDA2・CX-3のモデルチェンジも期待したいところですね。

 

あと、技術発表会の場で「2030年までに全モデルへ電動デバイスを採用する計画にロードスターは含まれてる」事が公表され大きな反響を呼んでいますが、ロードスターの今後に関してはまた改めてこのブログで掘り下げてみたいと思っています。