今やマツダ車のボディカラーで定番となった独自の塗装技術「匠塗TAKUMINURI」ですが、マツダから匠塗の新しいボディカラーが正式発表されました。
今回マツダから発表された新色は「アーティザンレッドプレミアムメタリック」
第1弾のソウルレッドプレミアムメタリック誕生から10年の節目を迎えるにあたり、匠塗の進化の集大成としてマツダを象徴するカラーの一つである赤の世界観の幅を拡げる目的で開発。
アーティザンレッドプレミアムメタリックは、「熟練した職人によって創り上げられた赤」という意味(ARTISAN=職人)
デザインイメージは「最高峰の職人技で生み出される熟成されたワインのような赤」
光の当たるハイライト部ではきめ細かく透明感のある赤が鮮やかに光る一方で、基調となるシェード部ではしっかりと深みと濃厚さを演出するハイコントラストな表現で、造形の強さと美しさを際立たせる。
ソウルレッドクリスタルメタリックと同様にクリア層、透過層、反射・吸収層の三層のみで構成する事で優れた意匠性と環境負荷低減を両立。
〇透過層
ソウルレッドクリスタルメタリックで採用した人間が最も赤みを感じる高彩度顔料を採用。
〇反射・吸収層
匠塗第3弾のロジウムホワイトプレミアムメタリックに採用したアルミフレークをより平滑かつ等間隔に並べる技術と、第2弾のマシーングレープレミアムメタリックでシェード部の表現に用いた漆黒顔料を改良して採用。
この色はポーランドマツダが公開した「MAZDA6 2023年モデル」のカタログに"ARTISAN RED"として掲載されていましたが、今回発表されたアーティザンレッドプレミアムメタリックで間違いなさそうです。
試しにソウルレッドクリスタルメタリックと比較してみると・・・・。


ソウルレッドプレミアムメタリックが登場してから10年経った匠塗の集大成として開発されたとの事ですが、ソウルレッドよりかなり深みのある色ですね。
ただ、既存の匠塗と同様に光の当たり方次第で大きく色味が変わってくると思われます。
マツダ車ではこれまでにもワインレッド系のボディカラーが複数出てきていますが、簡単に見た限りだと「ガーネットレッドマイカ(NBロードスター等)」や「メイプルレッドマイカ(ユーノス500等)」に近い感じでしょうか・・・?


あと、現行MAZDA2には「ディープクリムゾンマイカ」という似た色もあるので、どれだけ違うのか比較してみたいところです。
現時点でアーティザンレッドプレミアムメタリックが設定される事を確認しているのは先に紹介したポーランドマツダのMAZDA6 2023年モデルのみですが、マツダのニュースリリースには「今後導入するラージ商品群および既存ラインアップの商品に、上級感を際立たせる色として導入」と記載されているので、ラージ商品群を中心に導入される流れでしょうか?
個人的にですが深みのあるカラーという事を考えるとまもなく発表される可能性が高い北米向けのラージ商品群SUV「CX-90」で初披露という予感もしますね・・・。
ちなみに、欧州マツダの関係者はブルーやグリーンの匠塗が出る可能性も言及しているので、こちらの動向も気になるところです。