その年に発表された新型車や研究開発の成果についてまとめられている「マツダ技報」の2022年版が公開されたので気になる内容をいくつか取り上げてみました。
2022年版のマツダ技報は12月26日に公開。
今年はやはりCX-60を中心とした内容となっていますが、その中から気になった内容・ポイントを順番に紹介したいと思います。
ポイント①:「アーティザンレッドプレミアムメタリックのCX-60」はすでに検討されている?
今年11月に開発発表された新しい匠塗のボディカラー「アーティザンレッドプレミアムメタリック」ですが、現時点で設定されている量産車は「MAZDA6 20th Anniversary Edition」のみ。
これに続いて来年1月にワールドプレミア予定の「CX-90」でも採用が公表されていますが、今回公開されたマツダ技報を見るとCX-60のデザインに関する項目でこのような画像が・・・。
https://www.mazda.com/globalassets/ja/assets/innovation/technology/gihou/2022/files/2022_no002.pdf
こちらはフル液晶メーターのオープニング画面に登場するCX-60のカラー一覧ですが、よく見るとアーティザンレッドプレミアムメタリックのようなCX-60が含まれています。
ちなみに現時点でオープニング画面に登場するボディカラーはこちら。
(左上から順番に)
・シルバー(匠塗以外のボディカラー車両用)
・ソウルレッドクリスタルメタリック
・マシーングレープレミアムメタリック
・ロジウムホワイトプレミアムメタリック
アーティザンレッドプレミアムメタリックはラージ商品群を中心に展開予定と公表されているので、CX-60にもいずれ追加される可能性は高いと想像していましたが、今回のマツダ技報を見る限りだとすでに追加に向けた検討が進んでいるのかもしれません。
ただ、CX-60はまだ全てのパワートレインが発売開始されてないので、実際に追加されるのはしばらく先かもしれませんが・・・。
ポイント②:CX-60はマツダのディーゼルエンジン搭載車で初めてスポーツモードを採用。
これまでマツダのSKYACTIV-D搭載モデルは「ドライブセレクション or Mi-Driveのスポーツモード」が選択不可でしたが、CX-60はマツダのディーゼルエンジン搭載車で初めてスポーツモードも選択可能に。
これに関しては今回のマツダ技報でもSKYACTIV-D 3.3とマイルドハイブリッドの協調制御に関する項目で触れられています。
すでに気づいている方も多いかと思いますが、ブログで紹介してなかったようなので念のため・・・。
https://www.mazda.com/globalassets/ja/assets/innovation/technology/gihou/2022/files/2022_no006.pdf
ポイント③:CX-60のパワーリフトゲートについて。
CX-60のパワーリフトゲートは従来のマツダ車と比べて作動音が小さくなっている事に加えて開閉時の動きも少し変わっていますが、こちらに関してもマツダ技報で項目があります。
https://www.mazda.com/globalassets/ja/assets/innovation/technology/gihou/2022/files/2022_no021.pdf
・駆動モーターについて
・開閉動作について。
どうやらパワーリフトゲートのダンパー内に備わるモーターが片側だけのタイプを採用したのに加えてゲート自体も軽量化を実施。
開閉動作は"ふすまを閉めるときのような動き"を理想としているようです。
僕も実際にCX-60のパワーリフトゲートを試した時に閉まる直前に動作がゆっくりになる事に気づきましたが、このような理由だったんですね・・・。
ポイント④:2トーンルーフ仕様のMAZDA3ファストバックの画像が・・・。
昨年秋に発表されたマツダ独自の先進安全技術「MAZDA CO-PILOT CONCEPT」に関する説明がマツダ技報に掲載されていますが、その中にこのような画像が・・・。
こちらはMAZDA CO-PILOT CONCEPTの技術試作車に装着されているカメラと制御システムの構成図ですが、登場しているMAZDA3ファストバックが2トーンルーフ仕様になっています。
カメラの位置を説明するのにルーフを塗り分ける必要性は無いはずなので、このような画像が使用されてる理由は不明・・・。
ただ、とりあえずMAZDA3ファストバックの2トーンルーフはかなりカッコいいですね(笑)
ただ単に塗ってみただけなのか?それとも今後の商品改良で2トーンルーフ仕様が登場する"匂わせ"なのか?気になるところ・・・。
国内メディアによるとMX-30に用意されている2トーンルーフフィルムが他の車種にも展開される話も出ているので続報に注目ですね。
現時点で気になる内容は以上となります。
今年はやはりCX-60に関係する内容が中心でしたが、内容の多くはこれから登場予定のCX-70/CX-80/CX-90にも展開されていくと思われます。
一方で、11月に開発発表されたアーティザンレッドプレミアムメタリックに関する内容は今回含まれてなかったので来年紹介される流れでしょうか?
マツダ技報はかなり専門的な内容が多いのでまだまだ理解できてない部分も多いですが、今後もチェックして気になる部分があれば改めて紹介したいと思います。