マツダ公式HPで価格改定が予告されていた「CX-60」ですが、予告通り本日8月1日に正式発表されています。
発売開始からまもなく1周年を迎えるCX-60に関しては6月頃から車両価格の値上げやグレード構成変更の噂が出ていましたが、7月17日にマツダ公式HPで「8月1日に価格改定を行うために注文受付を一旦終了」との案内が掲載。
本日予告通りマツダから価格改定等に関するニュースリリースが発表されています。
マツダのニュースリリースによるとCX-60の価格改定は「原材料価格や物流費などの世界的な高騰」が理由と説明されていますが、グレード別の価格改定一覧がこちら。
事前情報通り20万円前後の値上げが実施されていますが、特に「XD」の値上げ幅は30万円前後になっています。
そして、価格改定に合わせてグレード構成が整理される噂も出ていましたが、プラグインハイブリッドモデルのベースグレード「PHEV S Package」が廃止されました。
ただし、価格改定に関してはメーカーオプションなどの装備体系が変わった事も関係しているので、変更箇所を順番に紹介していきます。
「XD」
変更点①:メーカーセットオプションで選択可能だった装備が全て「標準装備 or 廃止」に変更(メーカーセットオプション廃止)
☆標準装備に変更
・地上デジタルチューナー(フルセグ)
・USB TypeC端子(フロント/リアそれぞれ2か所)
・HDMI端子
・ダークティンテッドガラス(リアドア・リアクォーター・リアゲート)
・ステアリングシフトスイッチ
・カラクリトノカバー
・リアベンチレーター(センターコンソール後部のエアコン吹き出し口)
・リアコンソールルーバーベゼル(素材も上位グレードと同じプラチナサテンに統一された可能性あり、S Packageの項目で諸元表も紹介)
・ヘッドライトウォッシャー(AWD)
・大型ウォッシャータンク&ウォッシャータンク残量警告灯(AWD)
・フロントワイパーテアイザー(AWD)
☆廃止
・スマートブレーキサポートの後進時左右接近物検知機能(SBC-RC)
・360°ビューモニター
・自動防眩ルームミラー
・ヒーテッドドアミラー
変更点②:フロントピラートリムとサンバイザーの素材が「樹脂 ⇒ クロス」に変更か?
これまで「XD」「S Package(25S・XD・PHEV)」はフロントピラートリム/サンバイザーが樹脂製でしたが、変更後は項目自体が無くなっているので全グレードクロス素材に統一されたのが有力。
「S Package(25S・XD)」
変更点①:メーカーオプションの種類を整理。
(25S)
(XD)
・セーフティパッケージとシースルービューパッケージを統合して「セーフティ&シースルービューパッケージ」に。
・パワーリフトゲートパッケージとドライバーエマージェンシーアシストパッケージを統合して「パワーリフトゲート&ドライバーエマージェンシーアシストパッケージ」に。
変更点②:フロントピラートリムとサンバイザーの素材が「樹脂 ⇒ クロス」に変更か?(XDの項目でも紹介)
変更点③:リアコンソールルーバーベゼルの素材が「樹脂 ⇒ プラチナサテン」に変更か?(XDの項目でも紹介)
これまで「XD」「S Package」はリアコンソールルーバーベゼルの素材が樹脂製でしたが、変更後は項目自体が無くなっているので全グレードプラチナサテンに統一されたのが有力。
「L Package(25S・XD)」
変更点①:メーカーオプションの種類を整理。
(25S)
(XD)
・シースルービューパッケージとマイコクピットパッケージを統合して「シースルービュー&マイコクピットパッケージ」に(25S)
・パワーリフトゲートのハンズフリー機能レスオプションを廃止。
・地上デジタルチューナー(フルセグ)は標準装備に変更。
「Exclusive Mode(25S・XD)」
変更点:パワーリフトゲートのハンズフリー機能レスオプションが廃止。
「Exclusive Sports / Exclusive Modern(XD-HYBRID・PHEV)」
変更点:メーカーオプションの種類を整理。
・ドライバーパーソナライゼーションシステムパッケージの機能(自動ドライビングポジションガイド・エントリーアシスト)が標準装備に変更。・パワーリフトゲートのハンズフリー機能レスオプションが廃止。
「Premium Sports / Premium Modern(XD-HYBRID・PHEV)」
変更点:パワーリフトゲートのハンズフリー機能レスオプションが廃止。
諸元表を確認した限りだと変わっている部分は以上になりますが、ほぼ全てのグレードでメーカーオプションの種類が整理されています。
「XD」の値上げ幅が特に大きいのはメーカーオプションを全て廃止する代わりにほとんどの装備が標準化されたのも理由の一つでしょうね・・・。
一方で「XD」と「S Package」はフロントピラートリム・サンバイザー・リアコンソールルーバーベゼルの素材が上位グレードと同じ物になった可能性が高いので、細かな点ではありますが内装の質感も向上されてるようです。
ちなみに、CX-60日本仕様は今年2月に「パワーリフトゲートのハンズフリー機能」と「ドライバー異常時対応システム」のレスオプションが追加されていましたが、今回の価格改定に合わせてハンズフリー機能のレスオプションは廃止されました。
レスオプション追加は半導体や部品不足の影響と推測されていましたが、再び無くなったという事は供給状況が回復したと見てよさそうですね。
あと、価格改定に合わせて何らかの改良も期待されていましたが、今回のリリースを見る限りだと車両自体の改良は含まれていません(一部では特別仕様車の噂も出ていましたが・・・)
個人的にはアーティザンレッドプレミアムメタリックの追加を期待する人が特に多い印象なので、引き続き情報に注目しておきたいと思います。