本日7月18日、マツダが「CX-30 2024年商品改良モデル」を正式発表。
いつも通り改良・変更内容を詳しくチェックしていきます。
CX-30に関しては3月に一部グレードの注文受付終了が公式HPで公開されていましたが、欧州ではすでにAmazon Alexa・オンラインナビを新たに搭載した2025年モデルが正式発表済み。
その後国内の販売店も同様の改良を行う情報を公開されていましたが、本日マツダから正式発表されたので内容を順番に紹介していきます。
〇マツダ公式HP・CX-30専用サイト
変更点①:「Amazon Alexa」と「オンラインナビ」を新たに採用。
先に正式発表されていた欧州向けの2025年モデルに続いて日本仕様でもAmazon Alexaとオンラインナビを新たに採用。
この2つは昨年の「ロードスター大幅商品改良モデル」で初登場した機能で、他にも「CX-70(北米)」「CX-80(欧州)」「MAZDA3(欧州/北米)」で採用を正式発表済み。
日本国内で搭載されたのはロードスターに続いて2車種目となりますが、今後グローバルでほぼ標準化されていきそうですね・・・。
変更点②:「リアシートアラート」を新たに採用。
北米向けの車種で採用が進んでいたリアシートアラートが今回のCX-30で国内向け初採用。
後席の乗員だけでなく荷物の置き忘れも防止するための機能ですが、センサーで検知するのではなくリアドアの開閉操作履歴をチェックして置き忘れの可能性があるときに作動するのが特徴。
米国道路安全保険協会(IIHS)の試験ではすでにリアシートアラートの有無が評価基準に含まれているので、今後他の車種にも標準装備化されていきそうですね・・・。
変更点③:フロントドアのガラスが再び「スーパーUVカットガラス+IRカットガラス」に。
CX-30のフロントドアガラスは2022年の商品改良で「UVカットガラスのみ」に変更されていましたが、今回の商品改良で再び「スーパーUVカットガラス+IRカットガラス」の仕様に戻りました。
これは2022年頃の原材料不足が影響してた可能性も考えられますが、昨今の猛暑を考えると意外に大きな変更ポイントかもしれません。
☆2022年改良の内容をまとめたブログ
変更点④:Black Tone Edition等を廃止してグレードを3つに集約。
これまでCX-30のグレード構成は「20S」「Proactive(20S/XD)」「Proactive Touring Selection(20S/XD)」「Black Tone Edition」「特別仕様車"Retro Sports Edition(20S/XD)"」となっていましたが、今回の商品改良で3グレードに集約。
「S Package(20S/XD)」
・ファブリック内装
・パワーリフトゲート
・バックガイドモニター
・アドバンストキーレスエントリーシステム
・マツダコネクト用ディスプレイは8.8インチが標準装備(メーカーセットOPで10.25インチへサイズUPも可能)
・フロントUSB端子はType Aが標準装備(メーカーセットOPでType Cも選択可能)
☆メーカーセットオプション①「360°セーフティ&コンフォートパッケージ」
・10.25インチマツダコネクト用ディスプレイ
・AppleCarPlayのワイヤレス接続
・地上デジタルTVチューナー(フルセグ)
・フロントUSB TypeC/HDMI端子
・360°ビューカメラ
・ドライバーモニタリング
・ワイヤレス充電(Qi)
・AppleCarPlayのワイヤレス接続
・フロントUSB TypeC/HDMI端子
・スーパーUVカットガラス(フロントドア)+IRカットガラス(フロントガラス/フロントドア)
☆メーカーセットオプション②「ブラックアピアランスパッケージ」
※「360°セーフティ&コンフォートパッケージ」と同時選択する必要あり。
・ブラックメタリック塗装の18インチアルミホイール
・グロスブラック仕様のドアミラー
※オプションでも選択出来ない主な装備
・アダプティブLEDヘッドライト
・シートヒーター(フロント)/ステアリングヒーター
・10Wayパワーシート(運転席)
・内装加飾(エンジンスタートボタン・ホーンパッドリング・グローブボックスノブ)
・パドルシフト
・LEDマップランプ(リア)
「Touring(20S/XD)」
◎S Packageのメーカーセットオプション「360°セーフティ&コンフォートパッケージ」に含まれてる装備・機能が全て標準。
◎S Packageで選択不可だった以下の装備・機能も標準。
・アダプティブLEDヘッドライト
・シートヒーター(フロント)/ステアリングヒーター
・10Wayパワーシート(運転席)
・内装加飾(エンジンスタートボタン・ホーンパッドリング・グローブボックスノブ)
・パドルシフト
・LEDマップランプ(リア)
◎ファブリック内装が標準、メーカーオプションでレザー内装(ブラック or ホワイト)も選択可能。
「Retro Sports Edition(20S/XD)」
・昨年の商品改良で登場した特別仕様車で、仕様や装備は変更無し。
3つに集約された事でグレード毎の違いがより分かりやすくなりましたが、ブラック基調のエクステリアとレッドステッチ内装を採用していた"Black Tone Edition"は今回廃止・・・。
S Packageに設定されているメーカーセットオプション「ブラックアピアランスパッケージ」でBlack Tone Editionと同じエクステリアにする事が可能ですが、こちらは「360°セーフティ&コンフォートパッケージ」との同時選択が必要。
これらのメーカーオプションを選んだ場合でもBlack Tone Edition比較で選べなくなった装備がいくつかあるのでここは注意が必要です。
〇Black Tone Editionでは選べた機能・装備
・レッドステッチのファブリック内装(今回の商品改良で廃止)
・アダプティブLEDヘッドライト
・パドルシフト
・シートヒーター(フロント)/ステアリングヒーター※
・10Wayパワーシート(運転席)※
※:メーカーセットオプション設定
最後にグレード構成と車両本体価格の変化をおさらい(CX-30国内仕様は6速ATのみ)
※:「ブラックアピアランスパッケージ(55,000円)」と同時選択が必要な「360°セーフティ&コンフォートパッケージ(169,400円)」も加えた価格。
今回の商品改良はグレード構成が大幅に変わったのでなかなか比較しにくいところですが、継続設定されているRetro Sports Editionの価格を見る限りだと値上げ幅はごく僅かと言えそうです。
ちなみに改良前のProactiveグレードはFF車のみでしたが、実質的な後継と言えそうなS PackageはAWD車も設定。
その一方でガソリンエンジンモデルは20Sが廃止されて関係で開始価格が約20万上がったのはやや気になるところでしょうか・・・?
今回マツダから発表されたCX-30 2024年商品改良モデル関連の内容は以上ですが、Amzon Alexaやオンラインナビ追加が注目ポイントの一方で、新しいボディカラーや内装が登場しなかったのは少し寂しいところかもしれません。
個人的には「エアログレーメタリック」や「Melting Copper Metallic」あたりも期待していましたが・・・・(笑)
ニュースリリースでは本日から販売開始と案内されているので近日中に試乗車・展示車の配備も開始されると思いますが、CX-30の兄弟車と言えるMAZDA3もほぼ同じ改良を実施する噂が出てきているので、今後の情報にも注目ですね。
・石川県公式HP(令和6年1月4日から受付開始)
・富山県公式HP(令和6年1月5日から受付開始)
※:新潟県は現時点で義援金受け付けを行っていないので、日本赤十字を通じた義援金やふるさと納税で貢献するのがいいかもしれません。