組立工場建設など積極的な活動を行っているインドネシアマツダですが、今週新たな発表を行っています。
インドネシアでは今週から「ガイキンドインドネシア国際オートショー2024(GIIAS 2024)」が開催されており、多くのメーカーから新型車も発表。
インドネシアマツダも展示ブースを設けて現在販売されているほとんどの車種を出展していますが、プレスカンファレンスで新たな発表もいくつかあったので紹介したいと思います。
①:CX-60に「2.5Lガソリンエンジンモデル」が追加。
Mazda CX-60 Pro Meluncur di GIIAS 2024, Harga Rp 799 Juta
昨年夏から販売されているCX-60インドネシア仕様は直6ガソリンターボモデル(e-SKYACTIV G 3.3T)のみでしたが、今回新たに2.5L ガソリンNAモデル(SKYACTIV-G 2.5)も追加。
日本仕様の2.5LガソリンNAモデルは2WDとAWDが選べましたが、ニュースリリースを見る限りだとインドネシア仕様はAWDのみのようです。
②AutoExe(オートエクゼ)との提携を発表。
Mazda Boyong AutoExe untuk Penggila Modifikasi Harian - Mobil KatadataOTO
マツダ車専門のチューニングパーツメーカーとして日本でもおなじみの「AutoExe(オートエクゼ)」ですが、今回インドネシアマツダとの提携を発表。
会場にはオートエクゼのパーツが展示されているだけでなく、会場で展示されてる「MAZDA3」「CX-5」「CX-60」「MX-5(ロードスター)」は主要パーツを取り付けた状態で展示されてるようです。
さらにインドネシアマツダ公式HPには早速オートエクゼを紹介する特設サイトもオープンしているので、かなり力を入れてる印象ですね。
Autoexe - Mazda Indonesia Official Site - Mazda.co.id
ちなみにオートエクゼのパーツは今年3月にフィリピンマツダも正規販売する事が発表されており、東南アジア方面の正規販売に力を入れてる印象。
これは現在オートエクゼがマツダの完全子会社になっている効果もあると思いますが、マツダは現在メーカーワークスとして"MAZDA SPIRIT RACING"の活動を拡大しているので、スポーツ系ブランドの棲み分けがどうなっていくのか気になるところ・・・。
③新しい組立工場建設計画の進捗状況も・・・。
インドネシアマツダは国内に新しい組立工場を建設する計画を今年3月に正式発表していましたが、こちらの進捗状況についても現地メディアが取り上げています。
〇Kompas.com
・工場の建設はすでに始まっているが完成予定時期などはまだ明言できない。
・PT Eurokars Motor Indonesia(インドネシアマツダを運営している現地法人)は工場建設に約4,000億ルピアを投資。
・完成後はまず国内向けの生産に集中してその後輸出も検討中。
・新工場で組み立てる車種はコンパクトSUV。
完成時期などはまだ明言できないものの建設自体はすでに始まっているとの事。
新工場で組み立てられる(ノックダウン生産)車種はすでにコンパクトSUVと公表されているので「CX-3」や「CX-30」が有力候補ですが、どちらも登場からある程度期間が経ってるので、完成までの期間を考えると現行モデルでは無く次期型/後継モデル(?)が生産される可能性もありそうですね・・・。
完成後はまず国内向けの生産に集中する予定のようですが、インドネシアはマツダ車の市場シェアが高いオーストラリアと包括的経済連携協定(IA-CEPA)を結んでいるので、輸出も開始されると大きなメリットになりそうです。
今回発表された主な内容は以上ですが、ASEAN地域の中でも工場建設など積極的な動きを見せているインドネシアマツダの動向は中々興味深いですね・・・。
マツダにとってもASEAN地域は今後より重要なマーケットになると思われるので、今後も引き続き情報に注目しておきたいと思います。
・石川県公式HP(令和6年1月4日から受付開始)
・富山県公式HP(令和6年1月5日から受付開始)
※:新潟県は現時点で義援金受け付けを行っていないので、日本赤十字を通じた義援金やふるさと納税で貢献するのがいいかもしれません。