本日7月18日、マツダから「MAZDA3 2024年商品改良モデル」が正式発表。
いつも通り改良・変更内容を詳しくチェックしていきます。
MAZDA3に関しては6月に一部グレードの注文受付終了が公式HPで公開されていましたが、欧米ではすでにAmazon Alexa・オンラインナビを新たに搭載した2025年モデルが正式発表済み。
その後国内でもほぼ同様の改良を行う噂が出ていましたが、本日マツダから正式発表されたので内容を順番に紹介していきます。
〇マツダ公式HP・CX-30専用サイト
変更点①:「Amazon Alexa」と「オンラインナビ」を新たに採用。
先に正式発表されていた欧州・米国仕様2025年モデルに続いて日本仕様でもAmazon Alexaとオンラインナビを搭載。
オンラインナビは全グレード標準装備ですが、Amazon Alexaは一部未搭載のグレードもあります(後ほど紹介)
変更点②:「リアシートアラート」を新たに採用。
北米向けの車種で採用が進んでいたリアシートアラートが先日のCX-30に続いてMAZDA3も2024年商品改良で採用。
この機能はリアドアの開閉操作履歴をチェックして置き忘れの可能性があるときに作動するのが特徴ですが、山口マツダさんがメーター表示画面も交えてリアシートアラートを詳しく解説されてるので是非チェックを。
変更点③:フロントドアのガラスが再び「スーパーUVカットガラス+IRカットガラス」に。
MAZDA3とCX-30のフロントドアガラスは2022年の商品改良で「UVカットガラスのみ」に変更されていましたが、先日のCX-30に続いてMAZDA3も今回の商品改良で再び「スーパーUVカットガラス+IRカットガラス」の仕様に戻りました。
昨今の猛暑を考えると意外に大きな変更ポイントかもしれませんが、後ほど紹介する15Cのみオプションでも選択できないのでご注意を。
変更点④:グレード体系を刷新
CX-30に続いてグレード体系刷新や名称変更が実施されていますが、MAZDA3はさらに変更内容が多いので順番に紹介。
グレード名称とパワートレインの関係
・15系・・・・SKYACTIV-G 1.5(1.5L ガソリン)※
・20系・・・・e-SKYACTIV G 2.0(2.0L ガソリンマイルドHV)
・XD系・・・・SKYACTIV-D 1.8(1.8L ディーゼルターボ)
・X系・・・・・e-SKYACTIV X 2.0(2.0L SPCCI燃焼式ガソリンマイルドHV)※
※:ファストバックのみ
☆今回の改良で廃止されたグレード
「15S」「Proactive」「Proactive TouringSelection」「Black Tone Edition」「X Smart Edition」「e-SKYACTIV X 2.0搭載のRetro Sport Edition」
☆新たなグレード体系・名称
「15C(ファストバックのみ)」
⇒現行モデルでは法人向け専売だったグレードを今回から一般向けにも販売。
◎15Cだけの主な特徴
・スチール製16インチホイール
・ウレタン製ステアリング/PVC製シフトノブ
・マニュアル式エアコン
・電波式キーレスエントリーシステム
・マツダコネクト用ディスプレイは8.8インチのみ。
・「Amazon Alexa」「コネクティッドサービス用の車載通信機」は未搭載で、USB端子はTypeAのみ。
・「IRカットガラス(フロント/フロントドア)」「スーパーUVカットガラス(フロントドア)」は未採用。
・「バーグラアラーム」「交通標識認識システム(TSR)」「前側方接近車両検知(FCTA)」「ドライバーモニタリング」は未搭載。
※ボディカラーは5色のみ
・セラミックメタリック
・ジェットブラックマイカ
・ディープクリスタルブルーマイカ
・スノーフレイクホワイトパールマイカ
・ソウルレッドクリスタルメタリック
「S Package(15S / XD / セダンの20S)」
⇒改良前に設定されていた「15S touring」「XD/セダン20S Proactive」の実質的後継グレード。
メーカーオプションで「Black Tone Edition」と同じ外観にする事も可能。
「15S Touring」との比較。
☆標準化された装備・機能
・交通標識認識システム(TSR)
・前側方接近車両検知(FCTA)
・自動防眩ルームミラー
・ドアミラーの自動防眩機能(運転席側)
・コネクティッドサービス用車載通信機
・バーグラアラーム
☆標準装備からメーカーセットオプションに変更された装備・機能(※①)
・ドライバーモニタリング
・360°ビューモニター(バックガイドモニター標準装備)
・10.25インチマツダコネクト用ディスプレイ(8.8インチ標準装備)
・地上デジタルTVチューナー
・USB端子(Type C)
・ワイヤレス充電(Qi)
・AppleCarPlayのワイヤレス接続
「XD/セダンの20S Proactive」との比較。
☆標準装備からメーカーセットオプションに変更(※①)
・10.25インチマツダコネクト用ディスプレイ(8.8インチ標準装備)
☆標準装備から選択不可に変更
・アダプティブLEDヘッドライト
・シグネチャーLEDランプ(ヘッドライト/テールランプ)
・デイタイム・ランニング・ライト(DRL)
・シフトスイッチ(パドルシフト)
☆S Package専用メーカーオプション①「360°セーフティ&コンフォートパッケージ」
・(※①)に含まれてる装備
・「IRカットガラス(フロント/フロントドア)」「スーパーUVカットガラス(フロントドア)」
☆S Package専用メーカーオプション②「ブラックアピアランスパッケージ」
※「360°セーフティ&コンフォートパッケージ」との同時選択が必要。
・ブラックメタリック塗装の18インチアルミホイール
・グロスブラック仕様のドアミラー
「Touring(20S / XD / X)」
⇒改良前に設定されていた「Proactive Touring Selection」の実質的後継グレード。
メーカーオプションでレザー内装(ブラック/バーガンディレッド※)も選択可能。
※バーガンディレッドはファストバックのみ。
☆S Packageから追加・グレードアップする装備
・S Packageのメーカーセットオプション「360°セーフティ&コンフォートパッケージ」に含まれてる内容が全て標準化
・アダプティブLEDヘッドライト
・シグネチャーLEDランプ(ヘッドライト/テールランプ)
・デイタイム・ランニング・ライト(DRL)
・シフトスイッチ(パドルシフト)
・ドアミラーがリバース連動式に。
・プラチナサテン加飾(ステアリングホーンパッド、エンジンスタートスイッチ、グローブボックスノブ)
・グローブボックス内植毛加工
・フレームレス型ルームミラー
・ステアリングヒーター
・シフトスイッチ(パドルシフト)
・LEDマップランプ(リア)
・シートヒーター(運転席/助手席)
・ドライビングポジションメモリー付き10Wayパワーシート(運転席)
☆Touring専用メーカーオプション①「レザーパッケージ」
・ブラック・・・・・・・・・ファストバック/セダン
・バーガンディレッド・・・・ファストバックのみ
※:e-SKYACTIV X 2.0搭載車のTouringはレザー内装が標準装備(ブラック/バーガンディ選択可能)
☆Touring専用メーカーオプション②「BOSEサウンドシステム」
・レザーパッケージとの同時選択が必要(単体選択は不可)
・「e-SKYACTIV X 2.0搭載車」「ファストバック 6MT車」のTouringは標準装備。
「Retro Sport Edition(15S / 20S / XD)」
⇒昨年の商品改良で登場した特別仕様車で引き続き設定。
☆今回の変更点
・e-SKYACTIV X 2.0搭載車が廃止。
基本的には先日のCX-30に近いグレード体系・名称へ刷新されていますが、MAZDA3の場合はこれまで法人向けだった「15C」が一般向けとして追加されたのがまずポイント。
ただし、装備面は割り切りを感じされる部分もあるので引き続きS Package以上のグレードが売れ筋になりそうな予感もします。
S Packageには廃止されたBlack Tone Editionと同じ外観に出来る「ブラックアピアランスパッケージ」が設定されましたが、「360°セーフティ&コンフォートパッケージ」との同時選択する必要がある事に加えて、選択した場合でもレッドステッチのファブリック内装やシフトスイッチ(パドルシフト)は備わらないのでここは注意が必要ですね。
あと、e-SKYACTIV X 2.0搭載車は今回の商品改良でRetro Sport Edition等が廃止されてレザー内装仕様のみに整理されてしまいました。
最後にグレード構成と車両本体価格の変化をおさらい。
「ファストバック」
「セダン」
「ブラックアピアランスP(55,000円)」は同時選択が必要な「360°セーフティ&コンフォートパッケージ(169,400円)」も加えた価格。
グレード構成や名称が大きく変わったので比較するのが難しいところですが、継続設定されているRetro Sport Editionを見る限りだと車両本体価格の値上げはごく僅か。
特に15SのRetro Sport EditionはBOSEサウンドシステムが未採用に変更された事もあって7万円程度値下げされてるのもポイントなので、昨年ほとんどの車種で実施された車両本体価格の大幅値上げも落ち着いたようですね。
一方でe-SKYACTIV X 2.0搭載モデルは今回も大幅にグレード数が整理された事を実感します・・・。
今回マツダから発表されたMAZDA3 2024年商品改良モデル関連の内容は以上ですが、CX-30に続いてAmzon Alexa/オンラインナビ追加やグレード構成変更が実施された一方で、新しいボディカラーや内装が登場しなかったのは少し寂しいところ・・・・。
特に今日はホンダ・シビックの改良モデルも先行公開されて新設定のRSグレードが話題を集めてたので、なおさら地味に感じてしまいましたね。
個人的にはエアログレーメタリックやMelting Copper Metallic等の新色がが追加されるのも期待していましたが、今年の東京オートサロンで発表された「MAZDA SPIRIT RACING 3 Concept」の進捗状況もそろそろ知りたいですね・・・。
MAZDA3 2024年商品改良モデルは本日から予約受注を開始して10月上旬に発売予定と案内されていますが、まもなくお盆休みも始まるので購入検討中の方は早めに販売店へ問い合わせてみる事をオススメします。
・石川県公式HP(令和6年1月4日から受付開始)
・富山県公式HP(令和6年1月5日から受付開始)
※:新潟県は現時点で義援金受け付けを行っていないので、日本赤十字を通じた義援金やふるさと納税で貢献するのがいいかもしれません。