
オーストラリアマツダがMAZDA6e導入を正式発表しました。
MAZDA6eは中国で販売されているEZ-6の欧州仕様として今年正式発表されてましたが、その後オーストラリア・タイ・南アフリカの現地法人も導入を検討している事が明らかになり、先月にはオーストラリアやタイでテスト車両がスクープ。
特にオーストラリアマツダはテスト車両を走らせている事を公式に認めた事から、導入はほぼ確実と見られていましたが、今日MAZDA6e導入を正式発表しました。
〇CarExpert




〇Carsales
☆オーストラリアマツダから発表されたMAZDA6e関連情報
①:導入されるのは欧州と同様に190kW(258馬力)のBEVモデルのみ。
⇨中国のEZ-6に用意されてるレンジエクステンダー(REEV)は導入予定無し。
②:バッテリー容量と航続距離は「78kWh / 500㎞以上」
⇨これまで登場しているEZ-6/MAZDA6e欧州仕様は「68.8kWh / 479km」と「80kWh / 552km」
③:正式な車両本体価格はまだ発表されて無いが、スタート価格は「5万5,000豪ドル以下」を予定。
④:発売は2026年中盤予定(6月や第2四半期と報道するメディアも)
オーストラリアへ導入されるのは、欧州と同様に190kW仕様のBEVモデルのみですが、
バッテリー容量はすでに販売されているEZ-6/MAZDA6e欧州仕様に用意されていない「78kWh」なので、新しい組み合わせと言えます。
一方で、1.5Lガソリンエンジン(長安汽車製)を組み合わせたレンジエクステンダーモデルは欧州に続いて導入されなかったので、今のところ市場を問わずMAZDA6eに用意されない可能性が高いかもしれません。
車両本体価格に関しては5万5,000豪ドル以下をスタートにする予定が明言されたようですが、この価格は現地で販売されている【CX-5/MAZDA6の最上級グレード】や【CX-60直6エンジン搭載車の中間グレード】に近いので、日本円へ置き換えるとスタート価格は約400万中盤~後半くらいのイメージでしょうか・・・・?
ちなみに、各メディアは現地で販売されてるBEVセダンとして【テスラ・モデル3(5万4900豪ドル)】と【BYD SEAL(4万6990豪ドル)】を比較対象に挙げています。
これ以外にも多くの現地メディアがMAZDA6e導入発表を特集していますが、その中でもGo Auto誌はマツダと長安汽車が共同開発した第2弾モデル「EZ-60」導入の可能性も取材。
〇Go Auto
Mazda Australia managing director Vinesh Bhindi who said that while the electric SUV was high on the priority list for the local market, there are a number of hurdles that must be cleared before any announcement is confirmed.
“To say the CX-6e is appealing to us is an understatement. We operate on a philosophy that we should be able to offer Australian consumers as many choices as we can, and we work very hard to get every product that is manufactured by Mazda to the market,” he stated.
オーストラリアマツダのVinesh Bhindi社長は、電気SUVはオーストラリア市場での優先事項の上位にあるものの、発表を確定させる前にクリアしなければならないハードルがいくつかあると述べた。
「CX-6e(※)が魅力的だと言うのは控えめな表現です。私たちは、オーストラリアの消費者にできる限り多くの選択肢を提供するという理念のもと事業を展開しており、マツダが製造するすべての製品を市場に投入できるよう全力を尽くしています」とBhindi社長は述べた。
※:EZ-60を"CX-6e”の名称で欧州へ導入する報道が多数出ているが、今のところ正式発表はされていません。
“Now in terms of the SUV, we still have to build our business case – and we can only build a business case after two critical points (are reached). The first one is that Mazda Corporation needs to confirm it is a global car available to other markets, and the second challenge is right-hand drive.
“Once we get over these two (hurdles) we would then look at a business case and proceed from there. But they are two hurdles we need to overcome,” he concluded.
「SUVに関しては、まだ事業計画を策定する必要があります。そして、事業計画を策定するには、2つの重要なポイントをクリアする必要があります。
1つ目は、マツダ株式会社がこのSUV(EZ-60)を中国以外でも販売可能か確認することです。2つ目は、右ハンドル化です。
これら2つのハードルを乗り越えたら、事業計画を検討し、そこから進めていくつもりです。しかし、これらは乗り越えなければならない2つのハードルです」とビンディ氏は締めくくった。
オーストラリアマツダのVinesh Bhindi社長は、MAZDA6eに続いてEZ-60も導入する事に前向きな姿勢を見せているものの、EZ-60がまだ中国以外で販売されて無い事や右ハンドル仕様を用意する事がハードルと回答。
欧州ではEZ-60と思われるテスト車両がすでに複数回スクープされているので、MAZDA6eに続いて導入されるのはほぼ確実ですが、右ハンドル仕様実現に関しては英国とオーストラリア以外からも要望が出るのがカギでしょうか・・・?
加えて、マツダが2027年導入に向けて開発しているEV専用アーキテクチャー第1弾モデルもSUVの可能性があるので、SUVのBEVはこちらを優先する事も考えられます。
欧州に続いてオーストラリアでも正式発表されたMAZDA6eですが、これに加えてタイランドマツダも2025年内に導入を正式発表する方針を示していたので、近日中に情報解禁があるかも・・・。
先月から中国で販売開始されたEZ-60のグローバル展開も合わせて、引き続き情報に注目しておきたいと思います。
令和6年能登半島地震災害・9月21日豪雨被害の義援金受付関連。
◎石川県公式HP
・地震災害用リンク(令和7年12月26日まで受付)
令和6年(2024年)能登半島地震に係る災害義援金の受付について | 石川県
・豪雨被害用リンク(令和7年3月31日まで受付)
・富山県公式HP(令和7年3月31日まで受付予定)
・新潟県公式HP(令和7年12月26日まで受付予定)