現在も高い人気を集めている「ランティス(MAZDA 323F)」ですが、このモデルのBTCC仕様が海外で販売されています。
「ランティス(MAZDA 323F)」は1993年~1997年に販売されていたコンパクトカーでボディタイプは4ドアクーペ(ハッチバック)とセダンの2種類。
マツダ創立100周年の時に実施された人気投票でも1位に選出された事から、今でも高い人気を集めているマツダ車です。
ランティスと言えば何より美しいデザインがポイントですが、国内外のツーリングカー選手権にも参戦。
マツダのモータースポーツ活動がロータリーエンジン中心だった事や搭載されるV6エンジンの重量が重かった事などもあって目立った戦績を挙げる事は出来ませんでしたが、マツダの歴史では貴重なレシプロエンジン搭載のレーシングカーでもあります。
And it's a little known motorsport story that versions of the 323F were developed for touring car racing in the UK and Japan. In Japan the second-generation car was called the Mazda Lantis. pic.twitter.com/Bb81IENuVD
— Mazda UK PR (@mazdaukpr) 2020年5月5日
今回は英国ツーリングカー選手権(BTCC)仕様の車両が海外で販売されているのを見つけたので紹介したいと思います。
今回取り上げるのは海外のレーシングカー専門販売情報サイト「Racecarsdirect.com」に掲載されている車両。


オレンジ色のMAZDA 323Fが販売されていますが、リンク先の説明によるとこの車両はマツダがBTCC参戦時にタッグを組んでいたRoger Dowson Engineeringが1995年のBTCC参戦に向けて制作した車両との事。
搭載されているのは295hpにチューニングされた2.0L V6エンジンで、スペア用のエンジンも保管されているようです。
ただ、マツダは1994年を最後にBTCCから撤退したので、実際にBTCCを走ることは無くヒストリックツーリングカーのレースなどを走りつつ大切に保存されており、販売中にも関わらず7月のレースにも出場予定と書かれていました。
(販売されている車両の走行シーンと思われる映像)
ちなみに、リンク先の記事によるとこの車両は当時マツダチームのドライバーだったスリム・ボルグッド氏がドライブする予定だったようですが、ボルグッド氏はプロドラマーという一面もあって、スウェーデンPOPで有名な"ABBA"のドラムも担当されていたとの事(さすがに知らなかった・・・)
元々ランティス(323F)のレーシングカー自体少ないですが、BTCC仕様で現存してるのはさらに貴重と思われます。
日本でもここ最近ランティスを見かける機会はかなり少なくなってきましたが、全日本ツーリングカー選手権(JTCC)を走ってた車両とか残ってるのでしょうか・・・?