つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

米国マツダが「CX-50 2024年モデル」を正式発表、新型ダンパーを採用してパワーステアリング特性も再調整。

(画像 MAZDA USA)

北米を中心に販売されているマツダの海外向けSUV「CX-50」ですが、米国マツダが2024年モデルを正式発表しています。

 

 

CX-50に関しては昨年3月に北米で販売開始されたのを皮切りにコロンビアや中国にも導入済み。

北米で発売開始されてから1年少々経過していますが、米国マツダが新しいモデルイヤーとなる"2024年モデル"を正式発表しました。

 

 

〇米国マツダ公式ニュースリリース

北米仕様の初期モデルは"2023年モデル"だったので、CX-50にとって初の年次改良となります。

ニュースリリースに記載されている改良内容

・オフロードを含めたあらゆる路面でより優れた走りを実現するために、新型ダンパーを採用してパワーステアリング特性も再調整。

・これまで「2.5 Turbo Premium Plus」のみ標準装備だったワイヤレス充電器(Qi)が「2.5 S Premium Package」以上で標準装備に。

・ベースグレード「2.5S」と中間グレード「Preferred Plus」を廃止。

・一部グレードの標準装備内容と車両本体価格を改定。

発売からまだ1年程度しか経過していない事もあって小変更レベルの内容ですが、それでも新型ダンパーを採用したのに合わせてパワーステアリング特性も再調整されているのは中々力が入っていますね・・・。

一方で、ここ最近年次改良が発表された車種と同様にグレード構成の整理と車両本体価格の改定が実施されています。

〇グレード構成の車両本体価格の変更一覧

  2023年モデル 2024年モデル 変更額
〇SKY-G 2.5(NA)      
2.5S 27,550ドル
2.5S Select 28,950ドル 30,300ドル +1,350ドル
2.5S Preferred 30,250ドル 31,650ドル +1,400ドル
2.5S Preferred Plus 32,690ドル
2.5S Premium 35,150ドル 34,000ドル −1,150ドル
2.5S Premium Plus 37,150ドル 37,500ドル +350ドル
〇SKY-G 2.5(ターボ)      
2.5 Turbo 37,150ドル 38,000ドル +850ドル
2.5 Turbo Meridian Edition 39,950ドル 40,800ドル +850ドル
2.5 Turbo Premium 40,300ドル 41,300ドル +1,000ドル
2.5 Turbo Premium Plus 42,300ドル 43,300ドル +1,000ドル

ほぼ全てのグレードで値上げが実施された一方で、何故か2.5S Premiumのみ値下げされていました。

調べてみると2.5S Premiumはこれまで標準装備だった「助手席の電動調整(6Way)」「運転席のポジションメモリーが無くなったようなので、これが理由と思われます。(メーカーオプションに変更の可能性もあり)

ただ、ベースグレードの「2.5S」が廃止された事で、米国仕様のスタート価格は2,750ドル(日本円換算で約38万円)も上がってしまいました。

実際の売れ筋は中間グレード以上だと思われますが、このあたりはどのような反響があるのか気になるところ・・・。

 

 

一方で気になるのは「ハイブリッドモデル」に関して・・・。

CX-50に関しては正式発表前からトヨタ製のシステムを採用したハイブリッドモデルの存在が公表されており、今年4月には一足先に中国で正式発表。

中国ではすでに実車も公開されている状況でしたが、米国マツダが発表した今回のニュースリリースではハイブリッドモデルに関して一切触れられていませんでした。

北米でも今年後半に発表される噂が出ていたので注目していましたが、また別のタイミングで情報公開されるのでしょうか・・・?

中国で公開された資料ではシステムだけでなくエンジンもトヨタ製の可能性が出てきていますが、北米仕様も同じシステム構成になるのか気になるところです。

 

CX-50北米仕様はアラバマ州にある生産工場の人員不足から生産台数が中々増やせない状況でしたが、今月からようやく夜勤も開始(2直化)されて秋頃から本格的に生産台数を増やす予定となっています。

生産台数を増やす事で需要への対応やハイブリッドモデル生産の余裕も生まれるはずなので、さらなる躍進に期待ですね。