先月30日に北米でワールドプレミアされていた「CX-70」ですが、北米マツダが詳細を正式発表しています。
CX-70に関しては1月30日に北米でワールドプレミアされていましたが、現地では20月21日に価格やグレードが発表される噂が浮上。
すでにボディカラーに関する情報も出てきていましたが、日本時間の昨夜22時頃に北米マツダが詳細を正式発表したので内容を順番に紹介していきたいと思います。
〇車体サイズ/重量
※1:シャークフィンアンテナを含めた数値
※2:北米で採用されている最大定員が乗車して最大積載量の荷物を積んだ状態の自動車全体の"総質量"を表す「GVWR (Gross Vehicle Weight Rating)」の数値(日本は"総重量")
※3:CX-60は「PHEV Premium Sports(AWD)」、CX-60は「PHEV Premium Sports」の車体重量
CX-70に関してはすでにCX-90と同じボディである事が明らかになっていましたが、今回発表された諸元表を見ても車体寸法は全く同じでした。
ただ、3列シートが装備されて無い事から車両重量は約250㎏少なくなっていますが、これは3列目に座る人の体重も一緒に減っているので、純粋に車体側だけで減った重量はおおよそ100㎏前後でしょうか・・・?
〇エンジンラインナップとスペック
☆直6ガソリンターボ"e-SKYACTIV G 3.3T"
☆直4ガソリンプラグインハイブリッド"e-SKYACTIV PHEV"
車体サイズに続いてエンジンラインアップとスペックもCX-90と全く同じ。
直6エンジンの最高出力のみ回転数の表記が少し異なりますが、実際の走りで違いは分からない気もしますね・・・。
ちなみにCX-70の燃費に関してはまだ未公表になっています。
〇新しいボディカラー「Melting Copper Metallic」登場。
CX-70に関してはワールドプレミア直後に"MELTING COPPER"というブロンズやカーキ系の新しいボディーカラー登場の噂が出ていましたが、今回公式画像も公開。
Twitterで一足先に取り上げましたが、このボディカラーの正式名称は"Melting Copper Metallic"で、ニュースリリースでは「豊かなアースカラーと鮮やかなオレンジの色合いをブレンド」と説明されているので、ジルコンサンドメタリックやエアストリームブルーメタリックの続編的カラーになるのかもしれません。
メタリックカラーとなれば匠塗の可能性も頭に浮かびますが、ニュースリリースで紹介されている追加料金はポリメタルグレーメタリック/ジルコンサンドメタリックと同じなので、通常のメタリックカラーと思われます。
〇CX-60/CX-90とは異なるボディカラーラインナップ
新しいボディカラーが登場したCX-70ですが、ボディカラーもCX-60/CX-90とは中々異なるラインナップになっています。
☆画像の順番
・上位グレード(ボディ同色パーツ+21インチホイール)
・上位グレード(ボディ同色パーツ+ブラックの21インチホイール)
・米国仕様のPHEV(未塗装樹脂パーツ+21インチホイール)
・カナダ仕様のベースグレード(未塗装樹脂パーツ+19インチホイール)
「Melting Copper Metallic」
「ポリメタルグレーメタリック」
「ジルコンサンドメタリック」
「ジェットブラックマイカ」
「ロジウムホワイトプレミアムメタリック」
「ソウルレッドクリスタルメタリック」
「マシーングレープレミアムメタリック(米国仕様は設定無し)」
1月のワールドプレミア時には「ジェットブラックマイカ」と「ロジウムホワイトプレミアムメタリック」のみ公開されていましたが、事前の噂通り「ポリメタルグレーメタリック」や「ジルコンサンドメタリック」も設定。
この2色はCX-60/CX-90に設定されていないので、ラージ商品群初採用となります。
一方で、CX-90に用意されている「アーティザンプレミアムメタリック」は米国・カナダ両国で設定が無く、「マシーングレープレミアムメタリック」はカナダ仕様のみ設定。
特に「アーティザンプレミアムメタリック」はラージ商品群を意識して開発された印象だったので設定されないのはちょっと予想外ですが、これに関してはCX-90との差別化を意識した結果かもしれませんね。
〇グレード構成・車両本体価格
グレード構成や価格も公開されているので米国仕様を軸に紹介。
☆直6ガソリンターボモデル(280ps)
※:2024年秋発売開始予定
「3.3 TURBO PREFERRED」(カナダ仕様の同等グレードはGS-L)
・19インチアルミホイール(グレー塗装)
・フロントグリルメッシュは横長のブロックメッシュ
・フロントバンパー中央下部とリアバンパーダクト部はブラックの未塗装樹脂。
・ドアハンドルはボディ同色。
・パワーリフトゲート
・ブラックレザー内装のみ。
・電動シート(運転席:ランバーサポート付き8Way、助手席:4Way)
・本革巻きステアリング・シフトノブ
・シートヒーター
・カナダ仕様のGS-Lはステアリングヒーターも標準装備
・AppleCarPlay/AndroidAuto(米国仕様はワイヤレス接続対応)
・ワイヤレス充電(カナダ仕様は未採用)
・USB端子(米国仕様はType-A、カナダ仕様はType-C)
・12.3インチマツダコネクト用ディスプレイ(カナダ仕様は10.25インチ)
・7インチTFT液晶付きアナログメーター
・標準サイズのサンルーフ
「3.3 TURBO PREMIUM」(カナダ仕様の同等グレードはGT)
(3.3 TURBO PREFERREDからグレードUPする部分)
・21インチアルミホイール(ブラック×切削加工)
・ウィンドウモールとドアハンドルもブラック塗装仕様に。
・フロントバンパー中央下部とリアバンパーダクト部はシルバー加飾仕様に。
・ハンズフリー機能付きパワーリフトゲート
・シャークフィンアンテナ
・シートにポジションメモリー機能追加
・ヘッドアップディスプレイ
・12.3インチフル液晶メーター
・SiriusXM 衛星ラジオ(トライアル期間3か月付き)
・パノラマサンルーフ
・フレームレスミラー
・アンビエントライト
・オンラインナビゲーション機能
・牽引対応重量が5,000ポンドまで強化(純正トレーラヒッチ装着時)
・緊急停止支援機能付クルージング&トラフィック・サポート(CTS)
※:カナダ仕様のGTはフェンダーアーチやボディ下部がボディ同色仕様のエクステリアで、アルミホイールはブラック塗装。
「3.3 TURBO PREMIUM PLUS(米国のみ)」
(3.3 TURBO PREMIUMからグレードUPする部分)
・ナッパレザー内装(ブラック・レッド選択可能)
・シートベンチレーション(フロント)
・リアシートにもシートヒーター装備
・ステアリングヒーター
・助手席の電動シートも8Way調整に。
・150V電源コンセント
・LEDフットランプ(フロント)
・シースルービュー
・フロントクロストラフィックアラート
・牽引ヒッチの位置合わせをより容易にするトレーラーヒッチビュー。
☆直6ガソリンターボモデル(340ps)
「3.3 TURBO S PREMIUM」(カナダ仕様の同等グレードはGT-P)
・フェンダーアーチやボディ下部がボディ同色仕様のエクステリア
・フロントグリルメッシュはハニカムメッシュ
・アダプティブLEDヘッドライト
・USB端子がType-Cに。
・格納式サンシェード(リアシート用)
・電動ステアリング調整(米国仕様のみ)
・ドライバーパーソナライゼーションシステム(米国仕様のみ)
・その他の内装関係は3.3 TURBO PREMIUM PLUSと同じ。
※:カナダ仕様の同等グレードGT-Pはアルミホイールがブラック仕様。
「3.3 TURBO S PREMIUM PLUS」(カナダ仕様の同等グレードはSIGNATURE)
(TURBO S PREMIUMからグレードUPする部分)
・タンカラーのナッパレザー内装
・LEDフットランプがリアにも追加。
※:カナダ仕様の同等グレードSIGNATUREに追加される装備。
・21インチホイールは米国仕様と同じブラック×切削可能仕様に。
・電動ステアリング調整
・ドライバーパーソナライゼーションシステム
・カナダ仕様で唯一12.3インチマツダコネクト用ディスプレイを装備
☆プラグインハイブリッド
「PHEV PREMIUM」(カナダ仕様の同等グレードはPHEV GS-L)
・内装はブラックに加えてグレージュも設定。
・基本的な内外装の装備は「3.3 TURBO PREMIUM」と同じ。
「PHEV PREMIUM PLUS」(カナダ仕様の同等グレードはPHEV GT)
・基本的な内外装の装備は「3.3 TURBO PREMIUM」と同じ。
※カナダ仕様のPHEV GTはフェンダーアーチやボディ下部がボディ同色のエクステリアを採用。
先行して販売されているCX-90ではパワートレインによってエクステリアの仕様が分けられていましたが、CX-70の場合はカナダ仕様で280ps仕様の直6ガソリンターボモデルとPHEVモデルにもフェンダーアーチやボディ下部がボディ同色の仕様を用意。
一方でCX-60/CX-90に設定されていたピュアホワイト内装は現時点で設定されていません。
このあたりはCX-90との差別化と思われますね。
CX-90との比較も兼ねて米国仕様のグレード構成と車両本体価格をおさらい。
同じグレードでも細かな装備に違いがある可能性もありますが、比較してみるとグレード数はやや整理された一方で、車両本体価格はCX-90とまったく同じになりました。
シート数が異なるので同じ車両本体価格なのはちょっと意外ですが、これはCX-70が最新のモデルイヤー(2025年モデル)である事も関係してるかもしれません。
CX-90も今年中盤以降に2025年モデルが登場すると思われますが、現地ではグレード構成が一部整理される噂も出ているので、場合によっては2025年モデルで車両本体価格が値上げされる可能性も考えられます。
今回発表されたCX-70の情報を簡単にまとめてみましたが、ボディサイズ等がCX-90と同じである代わりに内外装のカラーコーディネートやAmazon Alexa等の新機能で差別化をしてきた印象を受けます。
多くの方が注目すると思われる新色のボディカラー「Melting Copper Metallic」は、ブラック基調のエクステリアと特に相性がいいように見えるので、SUVだけでなくロードスターやMAZDA3にも似合いそうな予感。
一方で「アーティザンプレミアムメタリック」に関しては当初の予想以上に設定車種が限られてくるかもしれませんね・・・・。
これらのボディカラーは今後登場予定の「CX-80」でも設定を期待する声が高いと思うので発表に注目。
CX-70は340psの直6ガソリンターボモデルとプラグインハイブリッドモデルが今年春に発売開始予定となっているので、新たな実車レポートや画像・動画が解禁されるのを楽しみ待ちたいと思います。
・石川県公式HP(令和6年1月4日から受付開始)
・富山県公式HP(令和6年1月5日から受付開始)
※:新潟県は現時点で義援金受け付けを行っていないようなので、日本赤十字を通じた義援金やふるさと納税で貢献するのがいいかもしれません。