つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

オーストラリアマツダの関係者が「CX-60の販売目標」や「CX-5の次期型/後継モデルの車名の行方」について明言。

(画像 オーストラリアマツダ)

マツダ車の販売シェアが高いマーケットであるオーストラリアですが、「CX-60」の試乗レポートが本日解禁されています。

 

 

CX-60は昨年9月に日本と欧州で販売開始されてから続々と販売地域を拡大していますが、マツダ車の販売シェアが高いオーストラリアでもようやく今月から販売開始。

販売開始に先駆けてオーストラリアの安全性テスト"ANCAP"で最高評価を獲得した事も発表されています。

さらにANCAPの結果を取り上げてる現地メディアの記事で「7月18日に試乗レポートが解禁される」という予告も行われていましたが、予告通り本日レポートが解禁されています。

 

〇CarExpert

〇CarsGuide

〇DRIVE

〇CarSales

オーストラリアの主要メディアが一斉にCX-60のレビュー記事・動画を解禁していますが、その中でも主にスポーツカーやハイパフォーマンスカーを取り上げている現地メディア"Driving Enthusiast"はパワートレイン別に加速テストを実施。

CX-60オーストラリア仕様は日本仕様に設定されていない直6ガソリンターボモデル(G40E)も選べるのが特徴ですが、加速テストの動画を見ると回転フィールやサウンドはやはりディーゼルより軽快な印象ですね・・・。

日本では燃費や燃料価格の面でディーゼルの優位性がかなり高いのは承知ですが、やはり直6ガソリンターボモデルも味わってみたいのが正直なところです(笑)

("Driving Enthusiast"のレビュー動画)

 

 

試乗レポートに合わせて関係者へのインタビューもいくつか公開されていますが、その中でもCarExpertが気になる記事を複数公開。

既存モデルより価格帯が高くなったCX-60の販売についてオーストラリアマツダのマネージングディレクターVinesh Bhindi氏へ取材を実施しています。

・オーストラリアにおけるCX-60の月販台数は500台程度(年間約6,000台)と考えており、最量販車種のCX-5とは違ってブランドのフラッグシップ的ポジション。

・既存のマツダ車より高い価格帯だが、比較される場合が多いBMW X3やメルセデス・ベンツGLCよりはアフォーダブルなので、同セグメント内では比較的多い販売台数が見込める。

・グレード別の販売割合では中間グレードの「GT ※①」が約50%、ベースグレードの「Evolve ※②」が約30%、最上級グレードの「AZAMI ※③」が20%となる見込み。

※①:日本仕様のExclusive Modern/Sportsと同等。

※②:日本仕様のS Packageと同等装備でシート表皮は合成皮革。

※③:日本仕様のPremium Modern/Sportsと同等。

・パワートレイン別の販売割合では「直6ガソリンターボ(マイルドHV)」が約45%、「直6ディーゼルエンジン(マイルドHV)」が約35%、「プラグインハイブリッドモデル」が約20%となる見込み。

日本ではパワートレインやグレードの種類が豊富な事もあって多くの販売台数を達成していますが、オーストラリア仕様の場合は直6エンジン(ガソリン/ディーゼル)とプラグインハイブリッドのみという事もあって販売台数ではなくマツダブランドのフラッグシップモデルという位置づけが重視されるようです。

 

 

このような点から引き続きCX-5の重要度は高い事になりますが、オーストラリアマツダの関係者は今年春頃にCX-5は次期型 or 後継モデルが存在する(登場は2025年以降?)」と明言。

マツダの最量販車種となっている事から継続されるのは納得の流れですが、CarExpertは今回のCX-60情報解禁に合わせて再びCX-5についてもインタビューを実施。

これについてもVinesh Bhindi氏が回答しています。

CX-5に変わる次世代モデルは登場するが、どのような車名になるのかはまだ明言できない。

CX-5には独自のポジションがあり、CX-60はそこからステップアップするためのモデル。

しかし、日本仕様で設定されているCX-5に比較的近い価格帯の「SKYACTIV-G 2.5(NA)」「SKYACTIV-D 3.3」搭載モデルを導入検討する事は可能。

CX-5の次期型・後継モデルが存在する事は間違いないようですが、車名に関してはまだ明言できないとの事なので、現在もCX-5を継続するのか決まっていないようですね・・・。

マツダはCX-30を皮切りにSUVモデルの車名数字を2桁にしていますが、5の数字に関してはすでに北米や中国で販売されている「CX-50」が存在している事や、マツダの最量販車種の車名を変えるリスクなどから、かなり慎重に検討されてる可能性が考えられます。

個人的にCX-5という車名はライトユーザー層も含めてある程度知られてる可能性が高いと思うので、そのまま継続したほうがいいのでは?という気もしますが・・・。

CX-5の次期型・後継モデルが登場するのは少なくとも2025年以降となりそうなので、ユーザーからの反響も参考にされるかもしれませんね。

 

 

ようやくCX-60の販売が開始されたオーストラリアですが、来月にはCX-90の販売も開始される見込みなのに加えてCX-80の導入もすでに公表済み。

今年後半にかけて続々と動きが出てくると思われるので引き続き注目ですね。