マツダにとって最も重要なマーケットである北米ですが、マツダの毛籠社長が先日発生した連絡橋崩落事故についてコメントしています。
すでに各メディアで報じられていますが、先月26日に米国東海岸ボルチモア港で貨物船が連絡橋の橋脚に衝突して橋が崩落する事故が発生。
ボルティモア港は米国内における国際貿易のコンテナ取扱量が9位という海上物流にとって重要な拠点ですが、特に自動車の取扱量が米国で最も多いのも特徴。
さらに、ブルームバーグの記事によると先月ボルティモア経由で輸入された自動車のメーカー別金額ランキングTOPがマツダだった事から影響度合いが気になっていましたが、毛籠社長が影響や対応についてコメントしています。
(ブルームバーグの記事)
今回取り上げるのは米国のテレビ放送局「CNBC」と「Bloomberg」の公式YouTubeチャンネル。
〇CNBC
毛籠社長は昨日からCNBCとBloombergのニュース番組に出演されており、ボルチモア港の事故の影響や対応についてコメント。
自動翻訳ベースではありますが事故に関する内容を要約すると・・・・。
・まずは事故の被害に遭われた方々に心よりお見舞いを申し上げると共に、復旧活動に関わっている方々にも心から感謝したい。
・マツダは長い間ボルチモア港を利用しており最も大きな港でもある(おそらく取扱量の意味)
・北米マツダのチームはボルチモア港と緊密に協力しているが、復旧するまで近隣の別の港を利用する事になった。
・一時的に利用するのはフロリダ州・ジャクソンビルの港(Bloomberg出演時にコメント)
・加えて国内の新車在庫もある程度確保出来ているので、現時点で大きな影響は無いと考えている。
先に紹介したブルームバーグの記事でもGMやフォードが別の港へ迂回する事が書かれていましたが、毛籠社長によるとマツダも別の港へ迂回する事が決まったとの事。
さらに米国内の新車在庫もある程度確保できている事から、現時点で大きな影響は出ない見込みのようです。
他のメーカーも迂回を検討してるはずですが、その中で近隣の港を利用できる体制が整ったのは大きなポイントですね・・・。
あと、両方の番組内では今後の電動化対応についても質問を受けており、毛籠社長はインフラや価格などの面からハイブリッドを中心とする内燃機関車が引き続き重要と回答。
これは以前からマツダが公表しているビルディングブロック/マルチソリューションの戦略と一致するので基本的な方向性に変わりは無いようです。
さらに毛籠社長は今後の商品/投資計画の検討を進めている事も明言していますが、最終決定は今年11月に実施される大統領選挙の結果と政策発表後になるとの事。
選挙結果によって今後の政策が大きく変わる可能性もあるので、状況次第では電動化戦略のアップデートもあるかもしれませんね・・・。
マツダは今年北米市場でCX-70の販売開始やCX-50 ハイブリッドを導入を予定していますが、来年には新型BEV(今のところCX-5が有力?)も導入予定なので今後出てくる情報にも注目です。
・石川県公式HP(令和6年1月4日から受付開始)
・富山県公式HP(令和6年1月5日から受付開始)
※:新潟県は現時点で義援金受け付けを行っていないようなので、日本赤十字を通じた義援金やふるさと納税で貢献するのがいいかもしれません。