つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

欧州マツダの開発責任者が「CX-80」や「今後の電動化戦略」についてコメント。

(画像 ドイツマツダ)

先月欧州でワールドプレミアされた「CX-80」ですが、欧州マツダの開発責任者が今後の電動化戦略も含めてコメントしています。

 

 

今回取り上げるのはオランダの自動車メディア「Auto review」の記事。

こちらでは欧州マツダの技術研究責任者Christian Schultze氏が先日ワールドプレミアされたCX-80や今後の電動化戦略についてインタビューした内容を掲載。

Q&A形式になっているので順番に紹介していきます。

 

 

Q1:すでに発売されているCX-60では快適性について賛否が出ていたが、これはCX-80の開発にも影響を与えたのか?

A:

・CX-60に対する反響を受けて我々はセットアップの調整に取り組んでおり、CX-80もこの恩恵を受けている。

・CX-80は同じラージ群アーキテクチャーのCX-60より車両重量が重くてホイールベースも250mm長いので、パワーステアリングAWDシステムなど専用チューニングする必要があった。

・CX-80は快適性にも重点を置いている。

 

Q2:CX-5・CX-60に続いてCX-80もSUVラインナップに加える理由は?

A:

CX-5の人気は現在も高いがより上級なモデルを期待するユーザーもおり、スポーティな走りを求めるユーザーはCX-60を選びます。

・一方で、お子さんが多くいらっしゃる家庭や学校へ送り迎えする親御さんを中心に7人乗り車(3列シート)の需要もあり、これ以外にもボート・トレーラーの牽引やシンプルにより広いラゲッジスペースを期待するユーザーがいる。

・CX-80はフォルクスワーゲントゥアレグなどの主要ドイツメーカー車よりアフォーダブルな選択肢になると考えている。

 

Q3:設定されるパワートレインは?

A:

・ドイツを中心とするほとんどの欧州各国でプラグインハイブリッドと直6ディーゼルモデル両方を設定する。

・CX-80とディーゼルの組み合わせは理想的だが、残念ながらオランダはプラグインハイブリッドのみ。

 

Q4:CX-80 プラグインハイブリッドのEVモード航続距離約60㎞は他のメーカー・車種に比べて少なく感じますが?

A:

・現在100㎞程度の航続距離を確保しているメーカー・車種が増えているのは確かだが、ほとんどのユーザーの通勤距離は往復50㎞以内になっている。

・航続距離を延ばすにはバッテリー容量を増やす必要があるが、それはより重量が重くなって高価格になる。

・個人的に注視しているのは充電スピードの更なる高速化や急速充電器増加の可能性で、5分以内で済む充電が常に身近な場所で可能なら大きなバッテリーを搭載する必要性も低くなるかもしれない。

 

Q5:現在マツダのBEVモデルはMX-30のみですが、先日中国で「EZ-6」と「ARATA」が発表されました。

今後欧州市場でもBEVモデルを増やす計画はありますか?

A:

もちろん検討しているが、今はまだ2025年以降~2030年までに実行されるとしか言えない。

 

Q6:EU2035年までにすべての新車を電気自動車にする指針を示していたが?

A:

EUの気候政策に関しては今年の議会選挙(6月予定)で"原理主義から現実主義"に方針転換すると予想している。

・現に南ヨーロッパや東ヨーロッパでは2035年に向けたインフラ整備が進んでいない。

 

Q7:ノルウェーではBEVが非常に普及しているが?

A:

ノルウェーの場合は政府がBEVに対して巨額の投資を行っている事が関係している。

・もちろんBEVも今後重要になってくるが環境対応には複数の選択肢を用意する事が重要で、自動車だけでなく交通機関・家庭・産業なども電気を必要としている。

・電気を輸入する事は出来ないが、合成燃料なら南米などから輸入可能。

・合成燃料を本格的に普及させるにはあと7~9年程度掛かるが、普及度合いに合わせて価格も下がると予想している。

 

Q8:マツダから安価なBEVモデルが登場する計画はある?

A:

・今のところ計画は無い。

・フランスメーカーが低価格なBEVに取り組んでいるが利益を上げているとは思えない。

 

Q9:BEVのMX-5(ロードスター)が実現する可能性は?

A:

・現在の重いバッテリーでは実現不可能。

・市販されているスポーティなBEVはいずれも重量が2.5t前後なので、軽くて機敏なフィーリングは消えてしまう。

 

記事に掲載されている主なQ&Aは以上ですが、CX-80に関してはCX-60に対する反響も考慮しつつパワーステアリングAWD等を専用チューニングしているとの事。

CX-60はすでにトランスミッションのプログラムやサスペンションのアップデート(既存ユーザーも対象)が実施されていますが、CX-80は3列シートSUVなのでより快適性を重視するようですね。

ちなみにマツダ専門の海外フォーラム「Mazdas247」に投稿された内容によると、CX-90を対象にトランスミッション本体の小変更(冷却ホースの変更)も通知されてる模様。

おそらく他のラージ商品群SUVと共通のはずなのでかなりアップデートされてそうです。

電動化戦略については基本的に今まで公表されている方針通りですが、比較的安価なBEVモデルを投入する予定は今のところ無いとの事。

直近では2025年にCX-5のBEVモデル登場という報道が出ていますが、それ以降に登場するBEVモデルもミドルクラス中心になるかもしれませんね・・・。

あと、マツダのBEVモデルに関しては「中国で発表されたEZ-6を欧州にも投入」と報じるメディアが出てきてるので、噂通りになるのか気になるところ・・・。

 

 

欧州では本日7日からCX-80の先行予約受付が解禁される予定ですが、日本仕様も含めて走りがどれだけアップデートされてるのか注目。

電動化戦略についても今週予定されている2024年3月期通期決算に合わせて新たな内容が発表される可能性もあるので、引き続き注目しておきたいと思います。

 

令和6年能登半島地震災害の義援金受付関連リンク。

・石川県公式HP(令和6年1月4日から受付開始)

令和6年能登半島地震に係る災害義援金の受付について | 石川県

富山県公式HP(令和6年1月5日から受付開始)

富山県/「令和6年能登半島地震災害義援金(富山県被災者支援分)」の受付について

※:新潟県は現時点で義援金受け付けを行っていないようなので、日本赤十字を通じた義援金ふるさと納税で貢献するのがいいかもしれません。