先月欧州でワールドプレミアされた「CX-80」ですが、欧州で先行予約開始に合わせてより詳しい情報が公開されています。
CX-80はラージ商品群の中でも主に日本や欧州に導入予定の3列シートSUVと位置付けられているモデルで、先月18日に欧州でワールドプレミア。
欧州では5月7日から先行予約開始と予告されていましたが、オランダマツダが一足先に詳細情報を公開したので順番に紹介していきたいと思います。
ポイント①:ニュースリリースに気になるフレーズが・・・。
オランダマツダは先行予約開始に合わせてニュースリリースも発表していますが、その中に"met achterasgestuurde All-Wheel Drive"というフレーズが・・・・。
Googleだと「リアアクスルステアリング付き全輪駆動」、DeepLでは「リアアクスル後輪駆動(後輪駆動ベースのAWDという意味)」と自動翻訳されるのでどちらが正解なのか?
Google翻訳が正解だとすると「後輪操舵 / 4WS」のような装備の可能性が出てきますが、先月のワールドプレミアでこのような装備は公表されて無かったはずです。
CX-80はホイールベースが3メートル以上あるのに加えて、道路や駐車場が比較的狭い欧州・日本の環境に配慮する事も公表されていたので、小回りをよくするために4WSを装備する可能性も考えられますが・・・。
ちなみにマツダは4輪操舵を採用したFR車に関する特許も出願済みだったりします(2021年10月出願公開)
かつてカペラ・センティア・ユーノス800に採用されていた4WSが再び採用されるとすればかなり注目ですが、翻訳ソフトによって意味合いが異なるのでまだ何とも言えないところ。
ポイント②:コンフィギュレーターも公開されたので仕様別にボディカラーイメージを紹介。
先月の時点ではフェンダーアーチ等がボディ同色の仕様(Homura、Takumi)が3色のみ公開されていましたが、今回コンフィギュレーターも解禁されたので仕様別に全色紹介。
☆画像のグレード(上から)
・Exclusive-line
・Homura / Homura Plus
・Takumi / Takumi Plus
・アーティザンレッドプレミアムメタリック
・ソウルレッドクリスタルメタリック
・ロジウムホワイトプレミアムメタリック
・マシーングレープレミアムメタリック
・Melting Copper Metallic
・プラチナクォーツメタリック
・ディープクリスタルブルーマイカ
・ジェットブラックマイカ
・アークティックホワイト
今回フェンダーアーチ等が未塗装のグレード"Exclusive-line"の画像もチェック可能になりましたが、フロントバンパーはCX-60と同じなのに対してリアバンパーは中央部分がボディ色になっている独自仕様。
ボディカラーに関してはCX-60に設定されていないアーティザンレッドプレミアムメタリックとMelting Copper Metallicに注目が集まりそうですが、オランダマツダのコンフィギュレーターではどちらの色も全グレード選択可能になっていました。
おそらく日本仕様もほぼ同じラインナップになると思われますが、アークティックホワイトに関しては他の車種と同様に欧州のみ設定と思われます。
ポイント③:内装の画像もグレード別に紹介。
コンフィギュレーターでは内装画像もチェック可能なのでこちらもグレード別に紹介していきます。
☆Exclusive-line
・ファブリック内装(上の画像)が標準、メーカーオプションでレザー内装(下の画像)も選択可能。
・フロントシートヒーター標準装備で、レザー内装を選択すると「シートベンチレーション(フロント)」「シートヒーター(リア)」が追加。
・どちらも2列目はベンチシート仕様(7人乗り)のみ。
☆Homura / Homura Plus
・ブラックのナッパレザー内装。
・シートヒーター(フロント/リア)・シートベンチレーション(フロント)装備。
・2列目はベンチシートとキャプテンシートを選択可能。
・キャプテンシートはセンターコンソル無しでウォークスルー可能。
☆Takumi / Takumi Plus
・ピュアホワイトのナッパレザー内装
・シートヒーター(フロント/リア)・シートベンチレーション(フロント)装備。
・Takumiは2列目ベンチシート、Takumi Plusは2列目キャプテンシート
・Takumi Plusの2列目キャプテンシートはシートベンチレーション付きでセンターコンソール装備。
基本的な内装色やシート表皮はCX-60やCX-90と同じですが、オランダ仕様で2列目中央のウォークスルーが可能なのはHomuraのみとなっています。
この構成を見る限りだと欧州ではベンチシートの方が需要あるのかもしれませんね・・・。
ただ、日本の場合はCX-8のほぼ全グレードで6人乗りと7人乗りが選択可能だった前例があるので、CX-80も同様の設定になる事も考えられます。
あとはCX-60・CX-70・CX-80に設定されているタン内装などが用意されるのか気になるところ・・・。
ポイント④:オランダ仕様全グレードの車両価格(価格差から日本仕様の価格も少し予想・・・)
これまでCX-80欧州仕様の車両価格は一部グレードのみ正式発表されていましたが、オランダマツダは今回全グレード発表しているので参考までにCX-60とも比較・・・。
(オランダはCX-60・CX-80共にPHEVモデルのみ)
※①:CX-80・CX-60どちらもメーカーオプション「DRIVER ASSISTANCE PACK」を追加した価格。
※②:CX-60のみメーカーオプション「DRIVER ASSISTANCE PACK」を追加した価格。
同じグレード名でもCX-60とCX-80で標準装備がやや異なるのでメーカーオプションで装備の差が極力無いように調整してしますが、オランダの場合はCX-60とCX-80で約4,000ユーロ(日本円換算で約66万円)の価格差となりました。
為替や関税に加えて物価上昇率の違いもあるので参考程度の比較ですが、日本ではCX-5とCX-8も同じグレード・パワートレイン比で50万前後の価格差があったので、CX-60とCX-80も同等の価格差に落ち着く予感がしますね・・・。
ちなみに、日本仕様のパワートレインに関してはPHEVと直6ディーゼル(おそらくマイルドHV有り/無しの2種類)のみという噂も出ていますが、噂通りだとするとCX-80日本仕様の価格帯はCX-60+50万の「400万前後(直6ディーゼルのベースグレード)~700万前後(PHEV 最上級グレード)」あたりになるのでしょうか・・・?
今回オランダマツダから新たに発表された主な内容は以上になりますが、おそらく他の欧州圏でもほぼ同じ内容・構成になると思われます。
欧州ではこれから実車展示や関連イベントが続々と実施される見込みですが、日本仕様に関しても6月正式発表と報じるメディアが出てきているので、国内でもそろそろ動きが出始めるのか注目ですね。
・石川県公式HP(令和6年1月4日から受付開始)
・富山県公式HP(令和6年1月5日から受付開始)
※:新潟県は現時点で義援金受け付けを行っていないようなので、日本赤十字を通じた義援金やふるさと納税で貢献するのがいいかもしれません。