つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

マツダが2020年3月期 第2四半期決算を発表(後編:スモール群モデルと地域別状況)

さて、前編では導入計画の変更があったラージ群モデルをつらつらと書きました。

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(画像 NetCarShow.com)

後編ではスモール群モデルや地域別状況をつらつらと見ていきます。

 

改めて公式発表資料を。

https://www.mazda.com/globalassets/ja/assets/investors/library/presentation/files/pre191101_j.pdf

 

 

現在までのスモール群モデル一覧。

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(画像 MAZDA)

今年に入ってからMAZDA3⇒CX-30と市場導入されて東京モーターショーマツダ初の量産EVであるMX-30を発表されました。

 

続いて価格設定の説明図。

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(画像 MAZDA)

MAZDA3で価格が高くなったという声も聞かれましたがトップモデル(SKY-X仕様)の価格が特に上昇したからというのが理由だと考えられます。

売れ筋のSKY-G 1.5・2.0、SKY-D 1.8だと商品の進化に対してそれほど極端な値上げがされてないというのは実際に購入されたオーナーさんが一番理解されてるのではないでしょうか?

 

日本ではSKY-G 2.0導入が一歩遅れた事でスタートダッシュは鈍かったものの、その後は順調に台数を増やしています。

 

その他の地域もほぼ旧型と変わらない実績を出してる中、北米が売れてないという話が出てきてます。

それを説明してる図がこちら。

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(画像 MAZDA)

量販価格帯で苦戦している事が分かります。

ただ、高価格帯はAWDを導入したこともあって想定を超える販売台数を記録しました。

この点を見るとこれまでと異なる購入層へ移行している過渡期と見る事も出来ます。

 

量販価格帯が苦戦した理由としてまず挙がるのは「インセンティブの抑制」

元々北米でのCセグ車は日本でいうコンパクトカーで足車という扱いが主流。

なので価格が重要視されますがマツダは「ブランド価値を低下させる支出=(インセンティブ)の抑制」を経営方針に掲げてるので価格で勝負しない事で台数でみると苦戦する要素になります。

 

次に考えられるのは「ガソリン2リッターエンジン仕様の未導入」

北米仕様のMAZDA3は現在SKY-G 2.5のみで旧型まで設定されてたSKY-G 2.0が今のところ未導入なので価格で勝負するにはなおさら厳しい状況でした。

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(画像 MAZDA USA)

先の資料には「量販価格帯の苦戦に対して2020年モデルから対策実施」と書いてありますが先日発表された米国仕様2020年モデルでは一部安全装備の強化のみで特に大きな動きはありませんでした。

ただ、カナダではファストバックの2020年モデルにSKY-G 2.0搭載車が新設定されてます。

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(画像 MAZDA CANADA)

2020 Mazda3 Sport | 5-Door Hatchback | Mazda Canada

今後米国でも追加されるかもしれませんね。

 

セダン系が売れずSUV車種がトレンドになってる北米マーケットではこれから発売開始されるCX-30が最量販車種になっていくと予想されるので経過を見守りたいと思います。

 

最後に地域別販売台数。

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(画像 MAZDA)

相変わらず欧州は安定していますがマツダにとって何気に重要だと思う地域が・・・・

 

 

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(画像 MAZDA)

その他の市場(^^ゞ

こちらのデータですが・・・

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(画像 MAZDA)

北米が最重要地域ですがマツダは各地域ほぼ満遍なく販売してるのでその他の地域も高い割合を占めています。

 

販売シェア率の高い豪州や市場規模拡大が期待できるASEANも含まれてるので今後も注目した方がいいかもしれません。

 

 

以上、長々となってしまいましたがつらつらと見てきました。

 

厳しい状況である事やラージ群モデル投入の遅れなど色々ありました。

アレコレ意見が出るでしょうけど振り返ってばかりいても仕方ないので建設的な意見以外は聞き流すなりして(笑)これからどのような変化や発表を見る事が出来るのかあえて前向きに期待したいと思います♪