今年1月、デイトナ24時間レース開幕目前にIMSAとACOが共同発表した新たな共通プラットフォーム「LMDh」
この新しいプラットフォームに関する技術規定の草案が発表されました。
今年1月に発表された時に取り上げたブログ。
マツダ目線で分かりやすく説明すると・・・
「現在マツダが参戦している”IMSA”とルマン24時間等が含まれる”WEC”の両方に同じマシンで参戦可能になる」という内容。
マツダのルマン復帰へ大きな後押しになるのでは?と盛り上がりました。
この時は大まかな内容のみでより詳しい技術規定等は3月のセブリング12時間レース開幕前に発表予定という流れでしたが、新型コロナウイルスの影響からセブリング12時間レースと共に発表も延期。
今回機会を改めて発表された形になります。
アメリカ系モータースポーツ専門メディア「SPORTSCAR365」
日本の「Autosport WEB」
まずはプラットフォームの技術規定内容。
・共通の車両でWEC世界耐久選手権とIMSAのどちらでも参戦可能。
・コストキャップをもつ次世代のLMP2車両と同じ骨格(エンジン、ハイブリッド、ボディワークをのぞく)
・4つのシャシーコンストラクターと連携した主要な自動車メーカーだけが公認可能
・メーカーはブランドに沿ったボディワーク・スタイリングを造ることができる
・メーカーブランドのエンジンを使用可能
・共通のリヤ駆動シングルハイブリッドシステム
・5年間のホモロゲーション
シャシーコンストラクターは「ダラーラ、リジェ、マルチマチック、オレカ」の4つ。
マツダRT24-Pのマルチマチックも含まれています。
次に「LMDh」の共通レギュレーション。
・最低重量は1030kg
・内燃機関とハイブリッドシステムの合計出力は500kw(約670ps)
・同等の空力性能をもつひとつのボディワークパッケージ
・単一タイヤサプライヤー(ミシュラン)
・LMDhとLMH(ル・マン・ハイパーカー)の全体的な性能調整
ちなみに、マツダRT24-Pが「900kg前半・約600ps」
ハイブリッドシステム搭載で最低重量は重めになるようです。
最終的なレギュレーションは9月に延期されたルマン24時間レースの直前に発表予定。
LMDh車両の導入はIMSA・ACO共に2022年を目標にしているものの、新型コロナウイルスの影響も考慮してメーカー、マニュファクチャラー、サプライヤー等と今後検討していくとの事。
これらの内容はすでに関心を持つ12のメーカーとコンストラクターに先週リリースされたとの事。
関係メディアではポルシェが早くも関心を示しているという情報も出ています。
さらにアウディ陣営の一角としてGT3とDTMに参戦してきたWTRも。
気になるのはマツダの動向。
「SPORTSCAR365」の情報では関心を持つ12のメーカーの中に現在IMSAに参戦中のマツダ・アキュラ・キャデラックも含まれているとの事。
今後マツダモータースポーツからどのようなコメント・発表があるのか注目したいと思います。