今週新たに登録されたマツダの特許は3件。
その中から気になった内容を取り上げます。
今週新たに登録されたマツダの特許の中で注目したのは「エンジンの燃焼制御方法及び燃焼制御装置」という題名の内容。
〇資料に記載されている特許の目的
従来より、電極間に電圧を印加することにより燃焼室内にプラズマを生成するプラズマ生成手段を備えたエンジンが知られている。
本発明者らが鋭意研究したところ、プラズマ生成手段の電極間に、当量比の高いリッチ混合気が存在しているときに、上記電極間で放電させて非平衡プラズマを生成すると、混合気の着火及び燃焼を抑制する物質(以下、抑制種という)が生成されることが分かった。このことを利用すれば、エンジンの燃焼抑制要求時に、着火時期を遅くして、燃焼を緩慢にすることできることがと分かった。
ここに開示された技術は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エンジンの燃焼抑制要求時に、着火時期を遅らせることができるようにすることにある。
説明文にも書かれていますがこの特許は「プラズマ燃焼を採用した圧縮着火エンジン」に関する内容です。
やや強引かもしれませんが「スパークプラグを放電プラグに変えてプラズマ燃焼を行うSKYACTIV-X」という感じでしょうか・・・?
マツダの特許情報ではこれまでにもプラズマ燃焼に関係する内容が数件出てきています。
「燃焼室内の流動制御装置」というマツダの特許。
— taku2 (@taku2_4885) 2018年6月13日
「プラズマアクチュエータ」を装着したエンジン燃焼室の内容。
プラズマというフレーズはたまに目にしてたから恐らくSKYACTIV-Xのさらに次の世代に向けた内容。https://t.co/yTQNsuXAJx pic.twitter.com/vxeFjMXP72
マツダは内燃機関を3段階のステップで進化させていくことを公表していますが、SKYACTIV-Xの次となる第3世代のエンジンを2025年頃に投入する予定という情報も出ています。
プラズマ燃焼は第3世代エンジンを形成する技術の候補なのかもしれませんね。
明日はマツダが出願中の特許が公開される予定です。
気になる内容があれば改めて取り上げていきたいと思います。