つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

2020年3月に出願公開されていた「SPCCI燃焼も視野に入れた過給機付き2ストロークエンジン」に関するマツダの特許が登録されました。

(画像 IP Force.jp)

電動化と合わせて内燃機関の進化も引き続き追及しているマツダですが、2020年3月に出願公開された興味深いエンジンに関する特許が今週登録されています。

 

 

知財ポータルサイト

https://ipforce.jp/

〇特許情報プラットフォーム

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

 

 

今週新たに登録されたのは2020年3月に出願公開されていた「過給機付2ストロークエンジン」という題名の特許。

(2020年3月に出願公開された時に取り上げたブログはこちら)

①:https://ipforce.jp/patent-jp-P_B1-7334401

(画像 IP Force.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

圧縮自着火燃焼を行う2ストロークエンジンにおいて、高い燃焼安定性及び適切なエンジントルクを得つつ、熱効率の悪化及びエミッション性能の悪化を抑制することにある。

 

②:https://ipforce.jp/patent-jp-P_B1-7334402

(画像 IP Force.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

低負荷時に圧縮自着火燃焼を実行しかつ高負荷時に火花点火燃焼を実行する場合に、高負荷時において異常燃焼の発生を防止しつつ燃費性能を高めることが可能な過給機付2ストロークエンジンを提供することにある。

 

③:https://ipforce.jp/patent-jp-P_B1-7334403

(画像 IP Force.jp)

〇資料に記載されている特許の目的

エンジントルクの変化を抑制しながら、燃料自体の着火性に関係なく燃料の安定した自着火及び燃焼が得られる過給機付2ストロークエンジンを提供することにある。

 

タイトルにも書かれていますが、こちらの3つは「過給機付きの2ストロークエンジン」に関する特許。

自分が見た限りだとマツダの特許情報で2ストロークエンジンに関する内容が出てきたのはこれが初めてでした。

環境規制の関係から1980年代頃を境に大幅減少した印象の2ストロークエンジンですが、水素などの合成燃料を活用するためにF1などのモータースポーツや小型車向けに小型で軽量な2ストロークエンジンの復活を検討する情報も複数出てきています。

 

おそらくマツダも将来の水素や合成燃料の可能性を視野に入れて2ストロークエンジンも将来の選択肢として検討してるのだと思われますが、圧縮自着火だけでなくe-SKYACTIV Xで採用された"SPCCI燃焼"も視野に入れているのはマツダならではですね。

今のところマツダから2ストロークエンジンに関する正式な発表はありませんが、もしかすると第3世代SKYACTIVエンジンの一つとして研究・開発が水面下で進んでいるかもしれませんね・・・。

ここ最近は電動化戦略をさらに強化する方針を示しているマツダですが、内燃機関の更なる進化も楽しみです。

 

 

今週気になった特許情報は以上となりますが、今後も気になった内容を順次取り上げていく予定です。