つらつらとMAZDA

マツダに関する備忘録的ブログ。

NAロードスターレストアサービスについてアンバサダーの山本修弘さんが講演している動画。

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(画像 MAZDA)

NAロードスターのレストアやRX-7も含めた純正パーツの復刻サービスを展開している「CLASSIC MAZDA

その中でNAロードスターのレストアサービスについてアンバサダーの山本修弘さんが講演している動画を見つけたので紹介したいと思います。

 

今回取り上げるのはYouTubeで偶然見つけたこの動画。

これは広島県の企業が一堂に会して共同で新事業の開発を目指しているオープンプログラム「ひろしまビジネス実験部」でロードスターアンバサダーの山本修弘さん(元ロードスター開発主査)が特別講演をされた時の模様です。

約45分間にわたってNAロードスターレストアサービスが開始されるまでの流れに加えて今後についてもお話されているので中身が濃い動画ですね。

 

レストアサービス誕生のきっかけである新事業検討がNDロードスター開発真っ只中の2011年に開始されてるのも興味深いですが、一番気になったのは「日本と欧米でNAロードスターの残存率に大きな差がある点」(動画内43:13頃の資料)

日本:登録台数2.1万台(残存率18%)

米国:登録台数11.2万台(残存率52%)

欧州:登録台数3.8万台(残存率57%)

ナンバー無しの状態で保存・保管されている個体も含めると残存率の差は変わるかもしれませんが、日本と欧米でかなりの開きがあるのは間違いないと思われます・・・。

動画内で山本さんも触れていますが、日本では登録13年目から自動車税が重課税されるという仕組みなのに対して、欧米では一定年数が経過した車の免税やヘリテージナンバー認定という愛車を長く所有する仕組みを確立済み。

NAロードスターレストアサービスと実施施設はテュフ ラインランド ジャパンから世界初の「クラシックカーガレージ認証」を受けていますが、これは25年以上経過した車でも車両保険に加入できるようになる事や自動車税の重課税を無くすきっかけになる事も目指しています。

新車が売れる事はもちろん重要ですが、多くの自動車メーカーがある日本で本当に愛着のある車を長く所有出来るようになる事も自動車文化を形成する上で重要だと思います。

免税はさすがにハードルが高いかもしれませんが13年経過で重課税になるのは未だに納得いかないですから・・・。

 

山本さんの講演によると、新型コロナウイルス感染拡大の影響があったものの、2020年末までに8台のレストアが完成済みで年明けから9台目に取りかかっているとの事。

さらにCLASSIC MAZDAでは昨年末からFC/FD型RX-7の復刻パーツも提供開始して少しずつサービス範囲を広げています。

今後も着実に実績を積み重ねて愛着のある車と長く生活を共に出来る環境が整うきっかけになって欲しいと思います。